火曜日, 11月 29, 2011

クライマーはお金にならないから ~@大沢ボルダー

談志師匠が亡くなられたことで
たくさんの記事を読みましたが、
某ニュースサイトコラムの文末、

 あの世で【談志・志ん朝二人会】をやっているのかと思うと
 胸が熱くなる。

という一文で思わず涙腺が。
きっと、【小さん・談志親子会】もやるんだろう。

「死んででも行きたい!」と思わせる落語会だなーw。

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さて。珍しく外ボルダなぞ。

ま、ユルいメンバーと行ったので
メインは夜のBBQだったんですけどね。

いつも前を通るだけの奥多摩の氷川キャンプ場を初めて使いました。
姑息にバンガロー。テン場は河原なのでかなり寒いんだけど、
結構な数のテントがあった。

初日テン場でスラックをやってたんだけど、
仲間内のスラックの持ち主でもあるO君が上手くて、それを見て
テン場でヒマになった人たちが好奇心でわらわら集まってきたらしい
(その時は私はいなかった)。

*ご存知ない方のために↓。要は綱渡り。





ギャラリーの中の血気盛んな若者が、まるで「そんなのチョロイぜ」
と言わんばかりの態度で「ちょっとやらせてみ」と言ってきたそうな。

もちろん・・・・激落ち(笑)。


あれはねー 見た目の何倍も難しいんスよ。
そんな簡単にヒョイっと出来る人なんてそうそういないって。
私も数回やってるけど、今だに3歩だもんな~(←これはヒドい)。

スラックに限らず、熟練者のやってる事ってすごく簡単そうに見えるけど、
「簡単にできる事」なんてそうそうナイんだぞー。
ベテランだって、多くの練習と失敗を積み重ねてソコに至ってるんだ
・・・という事を、その若者は学んだのではなかろーかとw

晩秋の奥多摩の夜は、ユルーいBBQでバカ話しているうちに
あっという間に更けていき、翌日は初・大沢ボルダーなのでした。

て言っても、
私は外ボルダは川井と御岳でしか経験ないけどね。





私のボルダリングなんてへっぽこもいいトコなんで、
なんとか触れる課題をフラフラと。私のレベルだと
ちゃんとルート名がついてるような課題がなかったんですが、
成果としては・・・


I岩 9級 OS(・・って言うの?ボルダって)
I岩 9級 OS
J岩 7級 OS
A岩 6級 2便
V岩 6級 3~5便(忘れた・・)
A岩 5級 ×
S岩 3級 ×


・・と、マアこんなもんス。








5級3級は単なる「おたわむれ」なんでイイとして、
6級の2本を落とした時はやっぱり嬉しかったね~。

特に後半、上流付近のV岩でやった6級は、
ムーブこそ難しくないものの前半の核心が意外と姑息で、
しかもわりとハイボルダーで高度感があったので、
ちょっとルートっぽい課題だったんだよね。

なので、達成感もなんかルートっぽかった。
(要はルート好きじゃん て話なんだけど)。

私はあまりOSにこだわってないので(それがダメって話も)、
やっぱり3~4便くらいでRPできるルートが一番気分いいね。
達成感が違う。



大沢ボルダーはあくまで釣客がメインのエリアにあるので、
利用料がかかるし、飲食の持ち込みや車なんかの制限がとても多いです。

それでも、多くの登攀禁止になった岩場に比べれば、
通年利用が可能になっているという点で有難いと思う。

クライミングをはじめてから思ったのは、
とにかくクライマーは、地元の人にとって「不要な存在」だと(笑)。

そりゃそーだよね。知らん連中がやってきて、
勝手に壁登って、勝手に飲み食いして、
勝手に排泄して、勝手に車止めて、勝手に怪我するわけで。一銭にもならない。

それでも、私の知らないクライミングの世界の諸先輩方が、地元の人と
地道に交渉したり、良好な関係を築く努力をしてくださって、
今があるわけです。

クライマーは、そういった事を踏まえて、
明確にルール化されていない「暗黙の了解」レベルのお約束
だったとしても、きちんとそれを守るのは当然のことなんだと。

ボルダは年齢層も若い人が多いので、
「規則=ルール=縛られる」と考えるかもしれないけど、
その規則は、誰よりもその岩場を使いたい「クライマー」
のためにあるのだって事を忘れないで欲しいな~ と切に思います。


ともあれ、あったかい一日で、日差しも適度に降り注ぎ、
最高のボルダ日和でした~。たまにはボルダもいいですな。

・・・・ま、日没せまる帰り際の河原で、小川山に続き
2回目の「川ボチャ」をやったことは、
この際なかったこととして抹殺しよう。。。。

てゆーか、落ちた事実にではなく、これが2度目であることを踏まえると、
私のバランス力はかなりヒドい(=要はクライミングセンスなし)のでは、
て事のほうに落ち込んでます。

つま先の冷たさに耐え切れず、シャレオツな山ガールが
点在する青梅線の車内で何度も足を拭く女は、
あらゆる意味で 終わってるな って思いました♪


*↓このエリアで(たぶん)一番有名な課題「にら」。3段。
  ・・・・・・・・・ふぅ~~~~ん。

金曜日, 11月 18, 2011

この噺、イタリアでも通用するかも。 ~志の吉夜噺会@小川町

女優の杏がわりと好きで、女性の同僚に
「杏っていいよねー」と言ったら、
「・・・ああいうタイプ、ほんと好きですよね」 って言われた。

た、確かに。
ああいうモデル系・オトナ顔(でもちょっとユルめ)が好きなのよ。
なんたって、生まれ変わったらなりたいものは「黒木メイサ」だし。

「ああいうタイプの男、好きですね」って言われた事はないのに・・・。
女の趣味のほうにだけ統一感があるんだなー。私って。

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前回、なかなか小じんまりして良かった小川町のハコで、
志の吉君2回目の高座です。

立川志の吉@小川町 夜噺会 ~Vol.2~

「元犬」(前座:志の彦)
「紙入れ」
-- 仲入り --
「火焔太鼓」



ちょっとギャラリー少なめ(苦笑)。

でもその身内感もあって、マクラは主に
師匠・志の輔とのエピソード。楽しい~。

時々出てくる話ですが、志の輔は「ガッテン」に出てくる
ような「人のイイおっちゃん」ではないようです。
手間のかかる(笑)師匠としての顔ももちろんあるわけで。

ま、落語の師匠と言うのは弟子に対して「理不尽」で
あるのが当然で、だからこそ弟子は成長するんだと思うしね~。修行ですな。


前座の志の彦君は弟弟子。前も独演会で見たことあるような・・・。
なかなかお客さんの心を掴むのが上手で、将来が楽しみです。

前座にしちゃー長いマクラで、恵比寿の2万9千円の
アパートに住んでいる話を中心に。2.9万! それは家なのか!?
「昭和」って感じの顔の人で、
こういう古臭い(失礼!)顔は落語界では有利。

で。
志の吉君の2席はいずれも過去に2回以上聴いているんだけど、
今回は、先月の独演会でもやってた「火焔太鼓」の話を・・。


 # 商売が下手な古道具屋。とんでもない駄品を仕入れてきては
 # 女房にキレられている。
 # 
 # そんな男がある日仕入れてきたのは、古ぼけた「太鼓」。
 # 当然女房は旦那を攻めるが、店の小僧がこの太鼓を掃除しながら
 # 叩いていると、そこを通りがかったお殿様が目を止め、
 # その太鼓を購入したいと言い出す。
 # 
 # 恐る恐る古びた太鼓をお屋敷に持っていた道具屋だが、
 # その太鼓は、なんと世に2つとない名器「火焔太鼓」。
 # 1分(いちぶ)で仕入れたその太鼓を、お殿様は300両でお買い上げになり・・・


5代目志ん生の得意ネタとしてとても有名で、
志ん生が存命中は、誰もやらなかったというくらい、
志ん生版の完成度が高いネタ・・・・・だそうです。
(さすがに私も志ん生をナマで聴いたことないんで(笑))。


人によって感想は違うと思うけど、この噺は、
女房をいかに「意地悪くなく」演じられるかが勝負だと思う。

この女房、最初は、商売下手な旦那に対して
本当にクソミソに言うわけですよ。
「ついでに人間やってるようなアンタに商売ができるワケない!」
「そんな汚い太鼓をお屋敷に持っていったら、アンタなんか
 ふんじばられて、松の木に吊るされてボコボコだよ!」などなど。

でも、太鼓が大金に化けたその瞬間、態度はコロっと変わって
「んま~~~! この商売上手!アンタ、今夜は寝かさないよっ!」
なーんて言っちゃうわけです。

態度急変。
イタリア男みたいだ(笑)。


でも、この女房を「態度がコロコロ変わるイヤな女」と
聴き手が感じてしまったら失敗。単なる「冷え切った夫婦の話」
になっちゃう。
そういうやり取りの中に、長年連れ添った夫婦ならではの
情愛のある丁々発止のやりとりを感じさせる事ができたら成功、かな。

志の吉君演じる女房は、「口は悪いが、頭がよくて心はシンプル」
な女房にちゃんとなっていたと思います。
毎回クドイようだが、噺を聴かせる実力はもうあるんだし、
ハデなアクションで笑わそうとするのだけは、もう止めていい気はするんだけどねw
(落語に接する機会が少ないお客さんの前でしゃべることも多い立川流だけに・・
 それも仕方ないのかなって気はしますが)


落語はナサケナイ男が出てくる噺も多いので、
もしかしたら、落語が好きな女子の多くは「だめンズ」
・・・なのかもしれませんな(笑


*志の吉さん、あれは「おがわちょう」ではなくて、
 「おがわまち」と読むんですよw

火曜日, 11月 15, 2011

ウレシ恥ずかしっ☆クラックバージン ~甲府幕岩&湯川

こないだ

 「【オススメ!】あったか岩で快適な・・・云々・・・」

とかいう件名のメルマガを受け取って、
思わず「な!どこの岩場だ!?」と思ってソッコー開いたら、
岩盤浴のDMだった・・・・。


「岩」とか「壁」とかって字に過剰に反応しちゃう様子は、
「濡」とか「姦」とかいう漢字を見ただけでコーフンしちゃう
男子中学生にとてもよく似ている。(か?)

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クライミングに限らず、スポーツというのは「想像」がとても大切だと思う。
(だから私は、「エロ度の高い人のほうがクラのセンスがあるはずだ論」
 を常々掲げている)

クライミングももちろんイメトレが大事なんだけど、
この「イメージ」って結構難しい。

当然ながらイメトレって「自分が目指すルートを完璧に登っている姿」
を想像するわけなのだけど、いかんせん実力が伴ってないと
そのイメージ自体がショボイものになってしまうんだよね。だって登れてないんだもん。
妄想行為は結構得意なんだけどさー(笑)。


・・・と、いうわけで、ジム仲間やクラ関係の
知り合いを募って、春先に予定していて没になってしまった
軽井沢お泊り企画、リベンジしてまいりました。

なんで 【と、いうわけで】 なのかと言うと、
今回のメンバーはレベルの高い人が多かったので、
それぞれタイプの違う(でもレベルの高い)人を見て
自分のイメトレの一助となる登り方を探したかったんですな。

なので、今回は人の登りを見ている時間も長くて
1.5日かけたわりには全然数を打ってないんだけど、
個人的な満足度はかなり高かったっす。


佐久の岩場が登攀自粛でボツったので、
初日は甲府幕岩。そして2日目は湯川。

甲府幕は登りごたえのあるルートも多いし、
アプローチもいいし(車のダートが一番の核心とも・・)
また絶対行きたい岩場です。

湯川はほぼクラックのみ。クラックバージンの私は
楽しくないんじゃ・・・
と、最初思ってたんですが、教えてもらえた事もあったし、
登れる人の登攀も見るのもすごく新鮮で、
「クラック事始め」としては最高でした。
アルパインやりたいなら、クラックはどうせ避けて通れないしね
(あ、あと雪山もかー・・・)。

以下、書いてもショーモナイほどダメダメですが、まあ記録として。


【@甲府幕岩】

○イエローマウンテン 5.9 Tr. ○

これが今回一番面白かったかも。好き系。後半の右にそれる辺りが核心
だと思うけど、わりとフットホールドがしっかりしてるので
手が悪くても恐怖心は少なかった。

午前中に着いた時はかなり濡れていたらしいんですが、
ラッキーなことに(笑)遅刻したんで、
いいコンディションで登れた~。
これは次回リードで行きたいね(つーか行くべきだ)。

○ピリカ 5.10b/c Tr. 一応トップアウト(無限テン)

前半の2ピン目までが核心ぽいけど、そこでやや左にそれて
隣のルートに入った感じになったので、実は完登というのは
かなりズルかなーと(苦笑)。テンションかけまくりでした。
でも、このグレード触ったことを
ご評価いただきたいのよっ!!!(←逆ギレ)
後半はホールドも選べて楽しかったな~。

○なべちゃん 5.8 OS

これはさすがに余裕があった。
今回リードはコレ1本(ナサケナイ・・・)。
マスターでやりたかったのに、どっかの誰かさんが
ヌンチャクの回収忘れてさー(笑



【@湯川】※当たり前だがすべてTrです。NPなんで。

○コークスクリュー 5.9 × ※離陸だけはしたって程度。

初クラック。嗚呼・・ロストバージン。
とにかくムーブがムッチャクチャで、
手はいてーし足はいてーしで、数m登ってギブアップ。
「顔洗って出直して来い!」と、ルートに言われた気分。。。
中間以降が良さげなので触りたかったんだけど、
あそこにいけるまでに、どれだけ練習すりゃーいいのか。

 ↓華麗なおふたり。











○デゲンナー 5.8 トップアウト(2テン)

クラックとは言え、フェース要素のムーブも多いので、
これはまあ理解できた。このクラスのクラックを何本も
やってからじゃないと、次に行けないなー。
ましてやNPなんて10年早いわ。わたし。


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11月に入り、岩場も軽井沢も寒くて震えるんじゃないかなーと
思ってたんだけど、2日ともお天気に恵まれてポカポカ陽気。

今回はメンバーのバラエティーさもかなりのモンで、
山岳会とかクラ歴とか方向性(フリーかアルパインか)とかが
かなりバラバラだったので、それだけクライミングに関する取り組み方も
多面的で、話してて勉強になった。

夜の宴会も超アホでしたしー。
みんな3時とか4時に起きて出てきてるので、
酒飲んだら壊れるよね~。そりゃ(苦笑)。

・・・・しかしクライマーってアホだよねー。みんな(笑)。
山ヤもそうだけど、自立してる人ばっかだから
行動が早くて一緒にいてラクだ。


ある程度のストイックさは絶対に必要だけど、
こういう緩急のある週末企画もいいね。

早くレベルを上げて、もっと外岩で登れる
ルートを増やしたいなー。

ご参加いただいた皆さん!>
 全力投球の2日間。お付き合いいただき
 本当にどうもありがとうございました。お疲れさまでした!

金曜日, 11月 11, 2011

山には神様がたくさんいる。~ザイル祭@栃木

私が意識して観る数少ないTV番組「0655」と「2355」。
佐藤雅彦さん、やっぱ天才っすね。

「ピタゴラスイッチ」とか「ウゴウゴルーガ」とか、
こういう「ニッチ系番組」が大好きなんだけど、スキマ番組の
王道と言えば「世界の車窓から」。

昔、小学校の卒業制作で「等身大の自画像と将来の夢を描く」っていう
図工の課題があって、こないだ実家を掃除してたらソレを発見。
そこには、

 「テレビプロデューサーになる。世界の車窓から、オレたちひょうきん族」

って書いてあった。

・・・うーむ。
テレビじゃなかったけど、まー今は一応メディアの編集をやってるわけで、
それはそれで初志貫徹と言えるのかな? てか、全然成長してないってことか?

それより、この2つの番組を並べる自分のセンスの悪さ、
しかも「世界の車窓から」が好きな小学生って・・・ なんかムカつくワー(笑)。

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山というのは、先鋭的になればなるほど
危険度が増すのは仕方ないんだと思う。

でも、山に「死にに行く」人はもちろんいなくて
(あ、富士の樹海とかそういうのは置いといて)、
できることなら、挑戦をしながらも楽しく山に行きたいわけですよ。


そんなわけで、どんな山岳会にもわりとあるらしい「ザイル祭」。
やってきました~。

初体験して分かったのは、要は、

 ロープやガチャ類など自分達が普段使っている
 山の道具をお祓いして、この1年の山での安全を祈願しよう

という催し・・・・という名目の、飲み会ってトコですかね(笑)。


いつもの会山行と違い、土曜の昼頃のんびり出発し、
まずはコテージで宴会。

山岳会って本当に年齢も性別もバラバラで、自分の親世代(下手したら
それより上)の人もたくさんいるわけなんだけど、
「山好き」という点で一致しているので
あまりそういう世代差を感じたことがない。

良くも悪くも独立独歩な人が多くて、それぞれがそれぞれの価値観の
中で生きている人たちなので、一緒にいても肩肘張るところが全然
ないんだよね~。

山をやる人って、“生活の手際がいい”人が多くて、
温泉なんかに行っても身支度がものすごく早いし、
宴会の時も、準備や片付けのスピードが超早い!流れるような作業~。


でも山をやる人って、同時に「酒好き」も多いのよね~(笑)。

夕方16時頃から飲み初めて、午前0時近くまで
8時間みっちり(?)宴会訓練させていただきました。

普段はほとんどテン泊だけど、この日はコテージのベッドで
あたたかく就寝・・・(笑)。


で、翌日がザイル祭。

残念ながら写真はないけど、別にオオゲサな事をするわけではなくて、
会の中から神官の担当が毎年一人選ばれて、クライミング関係の装備を
前に、その人に祝詞を読んでもらいます。

別に神社に行くわけでも、大仰な飾りつけをするわけでもないけど、
日本は「八百万の神」って言うくらい自然のあらゆる場所に神様が
いると言われているし、山の神様は、下手にキレイな神社より
むしろ“その辺”にいそうな気がするから、いいんじゃないスかね。

最後に神官の人に、「願い事はありますか?」って聞かれて、
思わず

「来年中には11台を・・・・」

と言ってしまいましたので、
神前で嘘をついた事にならないためにも、クライミング頑張らねば(笑)。
(・・・まー神前で永遠の愛を誓っても、離婚する人はたくさんいるけどサ( ̄ー ̄)


本当はこの後藤坂に登りに行く予定だったんですが、
残念ながら天候が安定せずに中止。。。

で、
コテージの2段ベッドで、朝からいきなり脱出訓練が始まる(笑)。


・・・こういう時に、ホーント山岳会の人ってスゲーなと思う。

例えば、普通子供がコテージのベッドによじ登ろうとしたら、
大人に「危ないからやめなさい!」なんて説教されるのがオチでしょう?

だけど、そんな当のオトナ達が、こぞってベッドによじ登りながら
「ん~ このムーブもありだね!」とか言ってんだもん。変な集団ー。

会長は、天井の梁にスリングかけて
完全に「自殺直前の人」になってるし(笑)。





やー この風景が完全に笑える。なんなんだコレは。


でも、訓練自体はかなり勉強になったけど。

こないだの救助訓練は主にパートナーを救助する方法だったけど、
今回は自己脱出法。前回同様、「咄嗟の時にできるか」と言われると
相当不安ですけれどもね~ぇ。。。


結局午後イチには地元に着いちゃったので、仲間数人と
ジムで夜までガッツリトレーニングして、
ジム仲間とまたも飲んで帰りました。


クライミングのほうは、ちーとも上手くなりませんが、
最近ようやく、少しづつ「山(岩)との付き合い方」が
分かるようになってきた気はします。

ま。続ける    しか、ないわけよねw

月曜日, 11月 07, 2011

酒に酔うか、船に酔うか ~@伊豆大島・三原山

先日飲んでる時に友人とメールの失敗の話になり、

「大事なお客さんに「高井さん」という年配の人がいて、
 その人の名前を間違えて

“他界様”

 と打って激怒された」

という話を聞いて爆笑。 …や、笑っちゃダメなんだけどさー。

いかにもそういう事をアッケラカンとやっちゃいそうな人なんだよね~。

「10ウン年社会人やってて、あんなにクライアントに怒られたの初めてだ」
という友人に、思わず、「ああー。平和だよね~」と、妙な感想を口にしたわたくし。

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岩とかバリエーションとか先鋭的な登山をやりだすと
ハイキングのりの低山には足を踏み入れなくなる人もいるけど、
私はどちらかというと、「山」と言える場所へは全方位的に
行きたいタイプ。

なので、奥多摩や丹沢の一般道へも、今でも必ず年に何度かは足を運びます。

そんなわけで、ちょっと時間がたってしまいましたが、
先日訪れた伊豆大島のハイキングイベントのお話なぞ。

出発は竹芝桟橋@21時。それだけで「登山ぽくない」感じ。

今回は、参加者の間では「核心は行きの船中」
という事になっていて、夜に竹芝を出てから
いかに「翌日のハイクに響かない程度に酔うか」という事にエネルギーが
注がれました。

東京湾を出発した船は、寒空の中一路大島へ。
しかし、そんな事はおかまいなしで、デッキで宴会開始。





元々酒飲みが多い顔ぶれだったので、
なんだかかんだで深夜3時近くまでバカ話で盛り上がり・・

朝6時に大島に下船する頃には、もちろん全員
二日酔い(というかまだ飲んでる感じ?)(苦笑)。

リーダーのMさんにいたっては、桟橋を歩く姿は
まるで教科書に出てくるような千鳥足!
「これが酒飲みだ!」という生き様をタップリと見せていただきました(笑)。

大島の三原山は1,000mに満たない小さな山ですが、
1986年の大噴火でだいぶ様子も変わったらしく、道は
溶岩の固まった軽石のような岩や土。
(この大噴火を覚えてるかどうかで、年がバレるなっつー気もしますが(笑))










朝7時頃から登り始めて昼前には下山する短い行程でしたが、
他の低山とはひと味違った雰囲気を楽しむ事ができました。

普段難度の高い山に颯爽と立ち向かうリーダーMさんも、
さすがにこの日はグッタリ。。「今シーズン3本の指に入る厳しい登山だった」と(笑)





一方元気組は下山後も少々物足りなく、
温泉が開くまで周辺を軽くラン。かなり爽やかな雰囲気で、
思わず大島にマラソンがメインで来た気分になってました。

帰りは高速ジェットフォイルで、行きに8時間かかった
航路をわずか1.5時間で竹芝桟橋に戻りました。





休日は限られているけど、同行のメンバーも楽しかったし、
ちょっと変わったこんなハイキングもたまにはいーすね。

なんであれ、やっぱり「山」はいいですな。

水曜日, 10月 26, 2011

どっちの夫婦が、好きですか? ~立川志の吉独演会29

新聞で見た、トルコ大地震の救出の様子を写した1枚。
まっさきに思ったのは、

「あ、メットCAMPだ。」


…や、ダメだよ。
ダメなのは分かってるんだけどさ。

-----

落語続くな。
というわけでライフワークの独演会へ。


「立川志の吉独演会その29@八重洲」

開口一番 「道灌」
志の吉  「三年目」
 ---- 仲入り ----
志の吉  「火焔太鼓」



このところイイ高座をたくさん聴いちゃったからね~。
二つ目の志の吉君に、やや辛口な気分で臨んだ今回の
独演会でした。

2本目の火焔太鼓は以前も聴いたことあるんだけど、
相変わらずややオオゲサなアクションがちょっとな~(苦笑)。
もっと普通でいいのに。実力あるんだし。

1本目の「三年目」は、おぼろげに聴いた記憶があるんだけど、
志の吉君はネタおろしっぽかった。

 # 大店の若旦那と隣町の老舗の娘は、
 # ともにイイ男・イイ女なうえ、周りも羨むおしどり夫婦。
 # 
 # ところが女房が不治の病にかかり、「私が死んだ後、
 # 跡目となる女房が羨ましいやら悔しいやら・・」と嘆く。
 # これに対して若旦那は、「跡目なぞ取らない。八つの鐘が鳴る頃、
 # 幽霊になって出ておいで。幽霊でも俺はオマエに会いたいから」
 # と返し、これに安心したのか、女房はそのまま亡くなる。
 # 
 # 生前、女房に「跡目は取らない」と約束した若旦那は
 # しばらく一人身でいたが、周囲の「跡継ぎはどうする!」という
 # 叱責に負けついに再婚。新しい女房には目もくれず
 # 死んだ女房の幽霊を毎晩待ち続けるが、半年間女房は現れない。
 # 結局、その後新しい女房との間に子を設け、穏やかに暮らす若旦那。
 # 
 # しかしそれから三年。ある夏の晩に、ついに幽霊となって前妻が枕元に現れた。
 # 「何故いまさら。俺はずっと待っていたのに!」という若旦那に女房は・・・


枕でも話してたけど、落語の世界では夫婦と言うのは「喧嘩してナンボ」
というくらい、喧嘩している夫婦ばかり出てくるので、この夫婦は珍しい
例かもしんない。

この話、サゲは「髪が伸びるのを待っていた」というモノなのね。
(昔は女性が亡くなると、棺おけに入れる際に頭を剃っていたので、
そんな姿で大好きな旦那の前に出られないと3年間化けて出るのを待った ってことね)

惚れた男の前では常に可愛い自分でいたいという女心とか、
死んでも寄り添いたい夫婦愛とか、そういうのが前面に出
「あったかい話」という評価になってるんだけど・・・

私、この噺あんまり好きじゃないかも~~。


私は、映画や芝居を観てても、わりと脇役に目が行くタイプなんだけど
(まあ性格曲がってるんで(笑))、この噺の中でも、私が気になるのは
跡目でやってきた女房の存在。

旦那の心に常に別の女の存在がありながら、現実はその男の女房であり続けるわけで。
しかもその「女」は既に死んだ身。決して超える事ができないライバル。。

なんかさー。やけにモヤモヤするんだよ。こういうの。

そりゃー人って、長く生きてれば色んな経験するよね。
心の中には、忘れられない人・物・事がありながら、
普段はそういう存在を他者に知られることなく過ごす事って
たくさんあるわけだ。
というか、そういう事は「表に出さずに墓場まで持っていく」
のがマナーじゃないかと、個人的には思うんだよね。

だけど旦那のそういう存在を、新しい女房は「知って」いるわけで、
旦那は旦那で「結局後妻をもらうんじゃん」みたいな、
白けた想いが私の中にあるんだよねー。

名家では、兄が死んだらその女房と弟が再婚する、なんて事は
つい最近まで当たり前にあったわけで、時代背景を考えれば当然なんだけどさ。

なんてゆーか、釈然としないモヤモヤがー。


・・・恋愛とか結婚って、今の時代でもとても「崇高な事」として扱われる節が
あるけど、結局男と女なんて“そんなモン”なんだと私は思うんだよね。

「男と女は面白い」けど、それを
「特別な、他とは切り離された“彼氏”“彼女”な関係」
と捉える事に妙な違和感があります。
男と女だって「人間関係」の延長線上なんじゃないの?しょせん。

だからこそ、女と女・男と男の組み合わせがあったっていいし、
その関係は「二人」という単位である必要もないしね。


・・・まあだいぶ話がずれましたが(笑)、とにかく私の好みの噺ではないな~。

私は、2本目の「火焔太鼓」の夫婦のように、
「アホだバカだ」と女房が罵り、旦那が「あの女、いつか叩きだしてやる!」と
外で息巻いていながらも、結局は「連れ合い」でい続ける関係のほうが、
よっぽどリアルで、日常で、夢がなくて(笑)スバラシイと思うけど。


ま、こればっかりは好みの問題ですけどね。

でも、志の吉君の「三年目」に出てくる、女房の幽霊は良かった。セクシーで。
志の吉君はやっはり、女性と小僧が上手いな~(笑)。

次回はいよいよ30回。
何をやるのかな。楽しみ!

金曜日, 10月 21, 2011

ツラくても、退屈じゃない。~BSジャパン・落語公開収録

mixiとブログを連動させてみた。

※個人的な趣味の問題で、画面のちっさいデバイスは
 これまで巧みに避けて来たんですが、会社でスマホサイトの仕事をせざるを得ず、
 携帯やスマホでSNSやってる人が想像以上に多い事を実感したので・・・。

アプリ自体の操作は簡単だけど、
Bloggerは連動がなんだか上手くいかず色々エラーが。。

仕事でもないのに
久々にRSS絡みのソース復習&テスト中(笑)。

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やった♪ ご招待落語です。

BSの番組の公開収録に当たったという
落語仲間が誘ってくれた落語会へ、いざ。

開口一番 「新聞記事」
三遊亭 兼好 「一分茶番(権助芝居)」
立川談笑   「金明竹」
林家彦いち  「にらみ合い」※新作
林家たい平  「干物箱」



仲入りなしのぶっ通し2時間半。

まあ番組の収録だから、その辺は観客に
気を遣わなくてもいいってことでしょう(笑)。

普段自分で選ぶ事があまりない顔付けだし、
第一このメンバーで「四人会」とか普通はあり得ないんじゃないかな。
協会もキャリアも全然違うし。

公開収録なんでタダだったわけなんですが・・・
個人的な満足度から言うと、

「いやっ!普通にお金払いますから。」

っていうくらい、すごく良かった!

TVが選ぶだけあって、知名度やキャラクターのみならず、
きっちり聴かせる実力派ばかりでした。

この中ではたい平の高座は初めてだったけど、
綺麗な落語をやる人だなー と。所作がいいよね。
「干物箱」という噺もたぶん初めて?だったんだけど、若旦那の役とかピッタリ。


今回はどの人も甲乙付け難かったんだけど、
私的には談笑がナンバーワンかなー。もう、ホント笑った笑った!

「金明竹」

 # 落語会のアホキャラ・与太郎が店番をしていると、
 # お客がやってきた。しかしその客、話している言葉の
 # 訛りがひどく、何を言ってるか全く分からない。
 # 慌てて奥からやってきた女将さんも全く聞き取れず呆然。
 # 
 # じきに旦那が帰宅し、「留守の間に誰か来たか?」と
 # 聞かれた女将さん。「はい。ことづけを受けてます」と
 # 返したが、そのことづけはほとんど聞き取れなかったため
 # 説明はトンチンカンになるばかり・・・


この噺は長くも短くもしやすいし、訪ねて来たお客さん役の
口上がそのまま面白いので、前座もよくやるし、寄席・ホール
落語問わずかなり頻繁に聴く話です。

私もこれまでに何十回聴いたか分からないな~。
今回みたいに、傘や猫を借りにくる前半部分まで聴くことは、
そう多くはないんだけど。

それでも今回、談笑の落語で爆笑させていただきました!

いや~、「金明竹」でこんなに笑えるとは。。。

「同じ噺で何度も笑える」・・・落語という芸能の真骨頂です。


「金明竹」は、訪ねて来たお客が早口の関西弁でまくし立てて、
それを与太郎のみならず、女将さんもまったく聞き取れない
というところが噺の中心で、
東西の文化(言葉)の違いを面白がる話。

だけど談笑版では、関西弁ではなく
謎の言葉(なんとなく北っぽい?)を使ってました。
間の使い方がホントにもー絶妙で、お客の話をまったく聴き取れない女将さんが、
ポカンと口を開けて座っている様子が目に浮かぶんだよね~。

いやー まさに充実の2時間半でした。

談笑だけでなく、出演者4人それぞれに味があって、
今度は全員の独演会に足を運びたいと思ったくらい。


で、帰りはお約束の一杯。

落語仲間は、落語以外にも色々ネタのある趣味人ばかりなので
帰りの飲みも相変わらず超楽しかったし、
ふらりと入ったお店には大好きな「青酎」があって堪能したし、
満足・満腹のいい1日でした。

自分の選択だけだと、ついつい贔屓の噺家さん
ばかり聴きに行っちゃうけど、たまには普段チョイスしない
落語会にフラっと行くのもいいね~。


なんでも「喰わず嫌い」はよろしくない。

30ウン年生きてきても、
まだまだ知らない事、モノ、人は無限にあるな!

こういう落語を聴くと、改めて

「人生って“つらい”と思う事はあっても、
 “退屈”って思う事は絶対ないよな~」

って思います。


・・・・お。てゆーか。
落語って「それを世の中に伝えるために」
ある芸能なのかも。

水曜日, 10月 19, 2011

いつか分からない「いつか」のために~もみそ岩救助訓練

突然ですが、おすすめアッセンダー情報募集中~。
もともと購入予定でしたが、今回の訓練で
やっぱり買おうと心に決めました。

ハンドルのついたユマール型じゃないもの。
緊急用なので軽量、ロックがかかるやつ(よって
ペツルのタイブロック等は除外)を検討中。

何か情報ある方はゼヒ教えてください~

-----

3月の震災の時には、誰もが「まさか」という気持ちと
「やっぱり」という気持ちの両方があった気がします。

地震大国・日本に住んでいる以上、
子供の頃から地震に関する様々な知識や訓練は
受けているものの、いざとなると訓練通りに
いかないことは誰もが感じたのでは。

実際人間の脳は、基本的には「(自分の)いいように解釈する」
という回路になっているんだそうです。

「ネガティブ思考」「慎重派」の人もいるけど、
それでも人間て、自分が生きてるウチに1度あるかないかの有事なんて、
「ないも同然」と考えちゃうし、何かあっても
「まあ自分は大丈夫だろう」なんて考える生き物なんだと思います。


で。
翻ってクライミング。

クライミングは、とても危険なスポーツです。
数ある趣味の中では、ダントツで死の危険が大きいスポーツ
かもしれません。

でもそれは、危険だから「やらないほうがいい」のではなくて、
そういう危険をいかにリアルとして意識しつつ、
万全な準備のもとに大胆な登攀ができるかどうかが、
クライミングの楽しみとも言えるわけです。


と、そんな訳で・・・・救助訓練をしてきました@丹沢モミソ岩
(前フリ長っ!)

小さな岩場で、主にトレーニングや救助訓練に使われる岩場なんだそうです。
私は左側の沢にも心奪われてましたが(笑)。


基本的には、「自分のパートナーが登攀途中に
なんらかのアクシデントで宙吊りになって
身動きが取れなくなった場合」の訓練。

まずはリードが登って・・・




※宙吊り中~





もちろん、完全に意識がないケースもあれば、
怪我はしたものの足または手はなんとか動くケース、
また、怪我ではなく心理面や病気で気を失ったなんて
ケースもあると思います。

セカンドのビレイ中に事故が起こった想定なので
(以下、限りなく備忘録)

まずは終了点を固定し・・・




自分が下降し、パートナーの状況を把握。




その後、降ろすべきか引き上げるべきか等、適切な判断をしたうえで
自分の処置が可能で最もすばやく救助できる
方法で対処(下記の場合は自分が一緒に降りて、
パートナーと自分を連結し、懸垂で降ろす)




担いで降りるパターンもあったり、
逆に引き上げると決めた場合は、
支点の仕組みも複雑になる(これは複数のプーリーがいるVer.だけど)





・・・いやー。難しいっ!

片手インクノットを左手でできないという稚拙きわまりない私には、
かなり難易度の高い練習でした。

理屈として分かったものの、これをもしもの時に
咄嗟にできるかといえば・・・現時点では100%ムリっす!!

でもこういう事こそ、とっさにできなくちゃ意味ないよなー。。。


むうぅ・・・・修行、又修行です。

金曜日, 10月 14, 2011

「表現者」と「人間」の狭間で ~「監督失格」

愛人がいると更迭されたりするのは、
絶対周りのやっかみだと思う。
愛人の是非はおいといて、
愛人がいることと、仕事ができるか否かは
なんの関係もないじゃんねー。

少し前に話題になったT電のあの方も、
「ヅラでキャリアで愛人持ち、悔しかったらオマエもなってみろ!」
と、メディアに向かって叫んでしまえばよかったのに。

--------

さて、久々に映画。

『監督失格』
監督:平野勝之
出演:林由美香ほか

 # 35歳で亡くなるその直前まで現役で、200本以上の作品に
 # 出演したAV女優、林由美香。
 # 元恋人でもあり、林由美香の死の第一発見者でもある平野監督が作る、
 # 彼女の生前と死後の日々を綴る映像・・・


23:15終演というキツイ上映時間にもかかわらず
座席は結構埋まってました。
都内での上映がほとんどないとか、プロデュースに
庵野秀明というわりとビッグネームが絡んでいるとかって
いうのも理由だろうけど、やっぱり作品に対する関心の
高さでもあるんじゃないかなー。

私は(一応(笑))女子なんで、さすがに林由美香という女優さんの
事はよく知らないけど、30~40代の男子の中には、ある意味
“大変お世話になった人”もいるかも?

映画自体は、実は「映画」と言っていいのかどうかも微妙で、
完全なロードムービー&ドキュメントです。

前半は、彼女と監督が恋人だった時代(監督には妻子がいるので
不倫だったわけなんですが)に撮影された、東京から北海道までの
自転車の旅のシーンが中心。
そして後半は、自宅で倒れていた彼女を発見したその時から、
5年の時を経て映画としてまとめるまでに至った日々。


観ていて思ったのは、林由美香という女性の
壮絶なまでの「正直さ」と「プロ意識」。

AV女優という仕事は、一般には決して大きな声で
言える仕事ではないかもしれない。
それでも彼女は、自らその世界に入り10数年に渡って
現役であり続けたわけで、それは並大抵のことではないと思うんだよね。

カメラの前で「そこまでやる」という事は、
逆に言えば「カメラの前でできない事」というのがないわけで、
映像に残る彼女は、怒り、笑い、泣き、粗相し・・・本当に「あるがまま」の姿。

自分に嘘をついたり、飾ったりしない彼女の姿は
見ていて爽快で、時に不快、そして強烈な痛々しさも感じたな・・・。


「人並みのささやかな幸せ」を求める一面もありながら、
短期間で男が変わり、「人を愛し続けられない自分」へ絶望する日々。

自由に、自分らしく生きようとすればするほど、
自分が世の中から切り離され、壊れていく錯覚に落ち入る毎日。


・・・・私は彼女ほど正直ではないけれど、
彼女の心の内にある「慟哭」には強いシンパシーを感じます。


悲しい事に、彼女のような正直すぎる人生を突き詰めていくと、
行き着く先に「死」があることは多いんだよね。

パッと思い出せるだけでも、鷺沢萌やねこぢるなど
私の大好きな「表現者」達が、そんな風にしてこの世を去っています。
もちろん本当の死の理由は、一人一人違うし、永遠に分からないのだけれど・・。


・・・世の中って「なんとなく成長し、なんとなく働き、なんとなく消費し」
てる人たちが圧倒的多数で、そういう人たちが社会を形成し、
お金になるようなトレンドや消費を作っているワケだけど、
そういう人達って、要はとても「鈍感で図太い」んだと思う。

私もその中の一人だと思うと情けないけど、
結局、そういう「鈍感さ」がないと、人ってみんな「死」を
選んでしまうのかもしんないんだよね。。。


個人的には、映画としての完成度という点では
決して「良い作品」とは言い難いんだけど(特に終盤の監督が自分の気持ちに
ケリを付けるシーンは正直いらないのでは、と・・・)、
林由美香というひとつの「大きな素材」が、なんらかの形で映像に
まとめられた事に対する意味が、とても大きいのではないかと思います。


生前、「すべてを映像にしてこその映画監督だ」と言って、
隠し立てのない自分をカメラの前に晒し続けた彼女。

連絡が取れない彼女のマンションに監督が駆けつけた時も、
奥の部屋で、すでにコト切れた彼女を見つけた時も
カメラは回っていました。

しかし・・・・その彼女の屍をついにカメラに収める事ができなかった監督は、
人として正しくても、果たして「監督失格」なのか・・・? うーん。どうだろう。

永遠に答えの分からない問いです。

水曜日, 10月 12, 2011

人生ってバランス。@火打・妙高

他者と比べたり、否定することでしか
自分の存在意義を確認できない人生はツライ。

「自分は自分」という気持ちがあると、
人にわかってもらおうと思わないし、
わりとイライラしないのにな。

------

やー 8月はどうなることかと思いましたが、
9月以降、お天気の週末が続いて嬉しい限りですな。

そんなわけで今回も秋晴れの連休にお山へGO~
連休ならではの遠出をして参りました。

※例によってCTはかなり曖昧な・・・。

金)前夜発
土)(6:00発)明星荘⇒黒沢⇒富士見平分岐⇒
   高谷池ヒュッテ(デポ)⇒火打山⇒戻(15:00着)
日)(6:30発)高谷池ヒュッテ⇒黒沢池ヒュッテ(デポ)
  ⇒(十二曲)~妙高山⇒黒沢池⇒明星荘(15:30着)



なんか毎週のように長野にいるな(笑)。

こっちの山域に行くのは今回が初めてでした。
なんたって遠いしね。

今回も文句なしのお天気! 下のほうは紅葉も随分進んでいました。
・・・・といっても、少し前に降雪があったようで、
ところどころに雪がチラホラ。。
そのおかげで、テン場はグチャグチャ&大変な混雑っぷりでした。





一部急坂もあるけど、基本はとても整備された登山道だし、
途中からは荷物をデポれるので、行動時間のわりには
体力を消耗しない行程でした。

山頂からは北アルプスの北端(朝日岳とか)とか、
後立山あたりがクッキリ見えて、「北アの展望台」とも言える
常念や燕とはまた違った景色を楽しめました。











今回は、火打・妙高の2つのピークを踏んだわけなんだけど、
私のハートをガッチリキャッチしたのは、火打の隣にある「焼山」!!
(※下の奥の山が焼山。手前は火打)





火山活動が活発な山で、近年ようやく入山規制が解除されたばかり。
そのために登山道の整備がされておらず、地図上の道はすべて破線だし、
諸所に「危」「迷」のマーク炸裂!

ウヒャ~~~ 超登ってみたいんですけどっ!!

今度来た時は絶対に登る!
・・・・と、新たな目標を胸に、焼山を後にしたのでした。


夜のピザ鍋も美味しかったし(冬のテン泊はやっぱ鍋っす)
一緒のメンバーも楽しかったし、
そういう意味でも、今回の山行は
非の打ち所のない、文句なしの行程でした。

しかも帰りに長野で降りたら、川中島の古戦場で花火大会やってて、
ベストポジションで観覧できた。

最後の最後までチョ~~ラッキー!





・・・このところテンション下がりまくりの出来事が
多かったので、なんかすごい「慰めのご褒美」もらった気分でした~

水曜日, 10月 05, 2011

好きな場所を綺麗にするのは当然です ~@小川山

駅前の自転車を整理するオジサンが、
後ろに子供用の椅子をつけたチャリに乗った女性に
「お嬢さんっ! こっちに止めて」ゆーてた。

気を遣ってるな(笑)。

-------

YES! お・が・わ・や・まっ!


・・・妙なテンションではありますが、
また小川山@クラでございます。

今回は、ジム仲間で もはや小川山の住人と化している
Oッティ師匠の案内のもと、小川山の岩場の環境保護イベント
「クリーンクライミング」に初参戦です。

・・って言っても、普通にクライミングしつつ、
ついでにゴミ拾いするだけなんですけどね。

集合も解散も自由。
とにかくこのユルさが、クライマーというか
山屋というかな感じで私は好きだ~





今年は8月にマラ岩で大きな事故があったので、
主催者の挨拶も事故に関する注意に長い時間を割いてました。

結構な数のスポンサー企業がついていて、
夕方のジャンケン大会ではかなりゴージャスな賞品が。
(わたしも頂きましたよお~)


で。
以下戦績。今回は登ってる本数が少ないので
正直書くほどの事もないんですが、ま、備忘録を兼ねて。

----

○春の戻り雪(3~4P) 5.7~5.8

今回はマルチのシステム確認も兼ねていたので、
このルートに土日で計2回登りました。
しかもモノすごーーい時間をかけて(笑)。

このくらいのスラブならなんとか全ピッチ
リードできるようになった自分は、
果たして成長しているのか、それとも成長遅すぎなのか・・・(苦笑)。

ガマルート、セレクションと並んで小川山の3大マルチですが、
日曜は他のクライマーに会う事もなく、ルート独占。
なんとなく小川山のシーズンが終盤である事を予感させるのでありました。
風、冷たかったもんな~・・・。





○トムと一緒 5.10a

以前登ってかなり悔しい思いをしたルートです。
今回もリードでやる自信がなく、TRトライ。

で、結局核心で2度落ちましてね。。。 あぁ、ナサケナイ。

ムーブが分かっていてしかも体力的にもいけそう
なのに登れないのは、要は精神力の問題だって事がハッキリ
分かっているので、こういう失敗って本当に落ち込みます。

-----

・・・とマア、今回はコレしか登ってないんですよ(苦笑)。

でも天気も良かったし、
わりと気分的には充実してました。


夜は師匠の絶妙な味付けによる
鮭のちゃんちゃん焼き! ウマス!

まるで酒のつまみのために生まれたようなメニューで、
う~ん、絶品!

別で来ていたジムの知り合いチーム(@妙なテンション)とも
ちょろちょろ絡みつつ、ユルユルな小川山らしい夜を
過ごしたのでした。

ユルいねー。チルってるねー。廻り目平。

クライミングは死の危険を伴うスポーツだけど、
だからこそ、「緩」と「急」の差をつけた時間を
過ごすのがいいんじゃないかと思うんだよね。

そーいうトコ、つくづく、自分に合ってる趣味だなーと思ったりもして。

クライミングは人との勝負ではないので、勝った負けたはないんだけど、
やればやるほど自分の中に「上手くなりたい!」という気持ちが
高まりますな。自分との戦いだね。

いつの日か、外で11が登れる自分を夢見て・・。

金曜日, 9月 30, 2011

悲しい人は、笑ってる。 ~歌武蔵・喬太郎・菊之丞 三人会

「キンシノ10」に行った。
10回目の記念講演は関内ホール!
いつもの10倍位キャパがある。デカくなった~

サイズがこれだけ大きくなっても
やることが全然同じでユルいのがスゴイ(笑)。

3年前の第1回から通っている私には感慨深いものが・・。
ちなみに志の吉君の高座はまたも「茶の湯」。

-------

夏は毎日が光速で過ぎてった気がしますが、
10月後半になるとよーやく落ち着く気配。。

でも、落語には行くのです。

『歌武蔵・喬太郎・菊之丞 三人会』

開口一番「真田小僧」
喬太郎 「禁酒番屋」
 ---仲入り---
菊之丞 「幾代餅」
歌武蔵 「胴斬り」



私にしては珍しい顔付け。
でも最初から、「これはハズレがない落語会だな」
と思ってチケット取りました。
ま、お目当ては喬太郎と菊之丞なんですが。

三人とも修行時代はバリバリの寄席っ子なので、実力に関しては文句なし。
安心して聴いていられました。コスパ高かったー(笑)。

前座はたぶん歌る多のお弟子さんで女の子。
声が高くて可愛らしいコなので、それが逆に弱点になってた。
・・・一般的には「可愛い」は褒め言葉だけど・・・、厳しいよね。

最初喬太郎が出て来た時は、「え~。じゃあトリは
誰なんだよーー」と、少々不満だったんですが、
こうして改めて番組を眺めてると、なんか上質なコース料理みたいだ。

・アペリティフ
・白身魚のラタトウイユ添え(濃厚な主役級)
・コンソメスープ(あっさりだけど手が込んでる)
・季節のデザート(異色だけどコースにはマスト)

・・・・的な(笑)。


予想通り、三者三様でハズレなしの感じだったんだけど、
今回はあえて、初めて聴いた「胴切り」の話をば。

 # 侍が下層の町人を試し斬りする「辻斬り」が横行した時代。
 # 普段から「ボ~~~~~~~」っとしている男が、
 # ある日辻斬りに遭い、上半身と下半身が真っ二つになる。
 # しかし、普段からぼーっとしているので、
 # 自分が切られた事に気付かず、上と下がそれぞれ独立して生活を始める。
 # 
 # 上半身は湯屋の番頭に、下半身はこんにゃく屋で
 # こんにゃくを踏む仕事にそれぞれ就いて・・・


落語には「ナンセンス物」とでも言うジャンルがあって、
現実にはあり得ない世界を描く噺がたくさんあります。

頭の上に生えた桜で宴会が始まる「あたま山」とか、
浅草で生き倒れになった自分の死体を、自分で引き取りにいく
「粗忽長屋」なんかはそのジャンルだね。

私が廓噺の次に好きなジャンル。

今回の「胴斬り」もそうで、侍に切られた上半身と下半身が、
それぞれ別の意志を持って生活する、という爆笑噺。

こーいう噺って絶対にあり得ない世界を描いているから
誰が聴いても「フィクションだ」って分かるわけで、
害のない(誰も傷付かない)爆笑話になる事が多い。

・・・・でもそれでいて、なんとも哲学的というか、
物悲しい部分があるんだよね。。

きっとこの噺が出来た時代は、侍が理由もなく
庶民を斬っても、たいしたお咎めのなかった時代
(「斬り捨て御免」てヤツですね)。

そーいう事に憤りながらも、表立って反抗できない庶民が、
「だったらもう笑うしかナイじゃん!」って事で、こんな噺を
作って鬱憤を晴らしていたんだろうなっていうのが容易に想像付く。

「本当に悲しい人」って、「笑ってる」んだよね、きっと。。


歌武蔵は元力士の噺家なので、やや声が潰れて
聞き取りずらい節があるんだけど、こういう長屋の住民が
出てくるような庶民的な噺は合ってるみたい。

バランスの取れたいい落語会でした。

水曜日, 9月 28, 2011

寒いな。@八ヶ岳&北ア・常念

後ろに小学生くらいの子供を乗せた
子連れの暴走族をみた。

あの世界も高齢化が迫っているのだなー。

------

なんだか駆け足で過ぎていった連休×2なんですが、
まーまた山にいたのでその辺を。

縦走系が7~8月に雨で敗退しまくったので、
結果として、その欲求を解消する2週間になりました。

以下、サラッと記録っつーか、山行メモっつーか。

****

■八ヶ岳(赤岳)

1日目)美濃戸~行者小屋~赤岳~行者小屋(泊)
2日目)行者小屋~下山

わりとタイトな日程だったので、主峰の赤岳単独でいってみました。
もともと私は八ヶ岳デビューが遅いんですが、南八ヶ岳は実は今回初(エヘ♪)。

今回は天気予報が悪くイチかバチかの山行だったにも関わらず、
いざ現地に行くと抜けるような青空。ナイス俺!(?)

やっぱり北とは雰囲気が違うねー。
全体としてなんとなく北より荒々しい。








行者小屋のアイスキャンディーができるところは
まだまだ夏の風情。でも朝晩はかなり冷え込みが厳しくなってますね。





赤岳鉱泉のトイレってメチャクチャ綺麗なんすね!
これまでで一番かも。う~ん。ベストオブトイレ。

階段のところにマムートのエンブレムがいっぱいついてて
カッチョイかった。いっこ持って帰りたい。






■蝶が岳~常念岳

1日目)三股~蝶(泊)
2日目)蝶~常念(泊)
3日目)常念~三股(泊)


先週の台風で予定していた南アの登山道が
通行止めになったので、たぶん今シーズン最後の北アへ。





前週とは打って変わって、このルートに2泊かっ・・という贅沢な時間取り。
常念には登ったことあるけどこのルートでは初めてだったので
岩稜が多くてなかなか楽しかった。やー 岩触るとテンション上がるね。

時期的に積雪前の最後のアルプスなので
同じ期間に北アにいた知り合いは結構いて、
ちょうど私が最高の天気で槍を眺めていた頃も、
北鎌を登っていたRちゃんの姿がはるか彼方に・・・・





・・・ま、もちろん見えるわけはないんですが(笑)、
心の中で「おーい!」と、呼んでみました。


朝はかなり冷え込みました。
あの台風以来急激に寒くなっているようで、
明け方テントをたたむ時はフライが凍ってパリパリしてた。





このところ小屋泊の山行がめっきり減りましたが、
寒くなると小屋が恋しくもなるのですな。


・・・なんかもう、冬っすね。。。。
帰りの富士山は冠雪していたし。

なんていうかアンニュイな気分。

秋が来て、冬になり、そしてまた春がやってくるんだな。。。

山に登ると、そういう季節の移り変わりをリアルに体感するので、
季節に応じた心の変化にすごく敏感になります。

秋や冬は落ち込んだり気分が塞いだりすることもあるんだけど、
それはそれで、

「自然の摂理に逆らわずに自分が生きてる」

って気がして気持ちいい。

辛いし、寒いし、面倒くさい。
なのになんで登るんだろうね。みんな。


上高地はもうすぐ紅葉の最盛期。
そしてその後は、すぐに雪化粧。

私の実力で登れるシーズンはひとまず終わりですが、
来年、きっとまた登っていると思います。

てゆーか雪山に行くんだろうか・・。
や、寒いの超苦手だしなー。や、行くのかなー。

どーだろ。

数ヶ月先の自分の事すら、よくわかってない。
それもまた、自分(笑)。

木曜日, 9月 15, 2011

人に「おしまい」があるとすれば・・・

これすごい↓
http://www.mteverclimb.com/

敗退したルートで途中で降りれなくなった時の
訓練にどうだろう。

--------

念願だった劇団のお芝居、ようやく観てきました。

劇団ポツドール 「おしまいのとき」
作・演出/三浦大輔
出演/米村亮太朗、篠原友希子ほか


久々にスズナリに行きました。たぶん7~8年振り
なんじゃないかと。20代頭に下北の劇場に頻繁に
足を運んだ時期があるので、空気感が懐かしかった。
あの頃の自分が、何を思って芝居を観ていたかを思い出しました。。。


作・演出は三浦大輔(ハマの番町じゃないよ)。

以前から、三浦大輔というひとりの男性が描く
世界観に非常に興味がありました。

この人の描く作品には、常に「カッコ悪さ」と「リアル」がある。
それでいて、現実的とは言い難い、救いのない退廃さが漂うんです。
矛盾している説明だけど、実際そうなんだから仕方ない(笑)。
大森立嗣とかにも近いものがある。

この世代(70年代前半生まれ)には、
世界を「こういう切り口で」捉えている人が多い気がします。


私は彼の舞台を見るのは初めてで、これまでは
インタビューや、監督した映画「ボーイズオンザラン」
なんかから世界観を見ていたわけなんだけど、
舞台は、もっともっと「彼」がむき出しになった演出でした。

今回のお芝居、筋だけ書くとこうなっちゃう↓

 # 中流のマンションで、中流の暮らしを当たり前に
 # していた夫婦。ある時、幼い息子が川で溺れて死ぬ。
 # 
 # 妻は、まるで死んだように人間らしさを失うが、
 # そんな中、エアコンの修理に来た男にレイプされ、
 # そこから彼女は精神的に「立ち直ってゆく」。
 # 
 # しかしそれは同時に、「当たり前」の崩壊であり、
 # 「おしまい」への始まりだった・・・・


なんだか、下手な昼メロとかAVみたいなあらすじ
なんですけど、実際の舞台は、それがまるで
「よくある空間の、よくあること」として描かれます。

息子を失った直後の妻の中には、「息子を失った女は、
楽しい事や幸せなことを感じてはいけないんだ」といった
ような禁欲的な思いがある。

でも、レイプを受け、そのタガが外れた瞬間、
女は思わず笑ってしまう。

解放され「これほどの悲しみを受けた私は
○○をしても許されるはずだ。立ち直るためには
必要なことなんだ」という破滅的な論理を組み立て、
レイプした男との情交を重ね、薬に手を出す。。。

・・・・これって極端なようで、わりとよくある事だと思いません?

例えば。
親友が不幸に見舞われ、本当に心の底から悲しいのに、
頭の中で、何故か「そういえば家に洗剤がなかったな・・・」
なんて事を思い出したりしませんか?
決して、親友の不幸を悲しんでいないわけではないのに。

例えば。
身内が亡くなり、本当に辛すぎて涙が出ない時、
「でもここで涙も流さないなんて冷酷だと思われないかしら」
なんて、周囲の評価を気にしたりしませんか?
決して、辛くないわけではないのに。

例えば。
様々な不幸が重なった時、家族や恋人など近しい身内に、
「私はこんなに不幸なんだから、これくらいの我侭は許されるでしょ!」
と、無理難題を押し付けたことはありませんか?
家族や恋人にとって、あなたの不幸は「関係のないこと」なのに。


「人間」の本質ってそんなものなんだと思う。

世の中のほとんどの事は、結局「カッコ悪い」と、私は思う。

どんなに当事者が、バラの花が舞い散るようなドラマチックな
恋をしていると思ってたって、周りが見れば、どうという事もない
滑稽なシーンだったりするわけで。

そして、そういう世界を芝居という「フィクション」で
描くことは、逆に相当にリアルだ と思う。

・・・・男が、同棲する身重の女にDVするシーンがあって、
芝居とは言え、本気で殴る蹴る、髪の毛引っ張るをやっていて、
ああいうのは、結構本気で恐怖を感じたりするのだけど
(男の人が想像している以上に、女性は男性が暴力を
 振るったり、大きな声を出したりすることに恐怖を感じると思う)

三浦大輔の描く世界は、こういう種類の「リアル」を
徹底的にむき出しにしたいという思いに溢れている。
でもイヤな気はしない。むしろシンクロする。

それはきっと、私自身も、こういうものが「リアル」である
という感覚を常に持っているからなんだと思う。


お芝居や映画に、「非日常」を求める人は多いと思います。

国を相手に戦うヒーローが出るハリウッド映画や、
夢中で愛し合う男女を描いた韓流ドラマで
「非日常」を味わいたい人もいれば、
私のように
「息子を亡くして、レイプで立ち直り、最後は夫を殺す」ような
女が主人公の舞台に、究極の「リアル」と表裏一体の「非日常」を味わう人もいる。


三浦大輔は、今回のこの作品を説明する際、

 「僕のこれまでの舞台の中で、一番の直球勝負。ファンタジーです」

と語っています。

「ファンタジー」・・・・。そうだね。
これは、「ファンタジー」なのかもしれない。

「冒険」も「ロマンス」もないけれど。


暗い芝居でした。

でも、またこの人の作品を観たい、
そう思わせる舞台でした。行って良かった!

火曜日, 9月 13, 2011

自分のスケールを知る ~岩トレ@三つ峠

かつてこんなに短い期間で辞めた大臣がいたかしら・・・?

大臣を擁護するわけじゃないけど、
「ある部分だけを切り取って糾弾するメディア」と、
「こんな学芸会のような政治が海外に知られてしまう事」
のほうが、大臣自身の何倍も恥ずかしい。

-----

剣以降、やっぱり自分は総合的にクライミングをやりたい
(=つまりグレード重視のフリーではなくて、あくまでも
  アルパインを目指したい)という気持ちが強くなってるんですが、
そんな中、三つ峠(初)に岩トレに行ってきました。

ここは一応ゲレンデですが、トポにも書いてあるように扱いは「準・本チャン」。
確かに、ほとんどのルートがマルチでいけるし、
支点の不安さ(サビサビのハーケンとか)はいかにも本チャン風情です。

前夜発したので、取り付きは朝イチから。

三つ峠は富士山が最もキレイに見える山のひとつとして
有名だそうで、クライマーより通常の登山客が圧倒的に多い山でした。

確かに、この景色を背にしてのクライミングは贅沢です!





以下、今回の戦跡。

※ちなみに今回は、すべてセカンドで登ってますので
 かなり大胆(かつA0満載の(笑))ムーブを多用しております。
 ご了承ください(笑)。


●亀ルート(3P)

3~4級クラスが続く快適な3Pのマルチ。
個人的には一番最初のピッチは、岩がぬれていてかなり怖かったので
A0で行っちゃいましたが、2P目の4級はホールドがバラエティに富んでて
楽しかった。でも、一緒に登った私より実力が上のRちゃんは、1P目のが
快適だったと。 やっぱり難しさの感覚は人によって違うんだな~。

プロテクションが悪いので結構ヒヤヒヤではあるものの、
もう少し実力を付けたらリードで登りたい!と思わせてくれるルートでした。


●一般ルート~乱気流~紅葉おろし(全3Pの2P目を終わった時点で時間切れ敗退)

ここの2P目で、私はA0の嵐をしてますので
登ったうちには入りませんね(笑)。
ただ、こういうチムニーっぽいルートというか、へこみに身体を
挟み込んで直登するルートって、岩登りの原点な気がしてとても楽しい。
こういうのが早くリードで行けるようになったらいいな・・。





ちなみにココで、後から来たメンバーとたまたま合流したので一緒に懸垂。






その時H君がハーケンにかけたカラビナが取れなくなり、
メンバー何人もで外そうと試みるもまったく取れず。

15分近く葛藤ののち、これは残置だなと諦めかけていたのですが・・・
その様子をずっと見ていた懸垂待ちのまったく別のパーティのひとりが
「良かったら取りましょうか?」と言ってくれ、代わった途端・・・・・・

・・・・数秒で外れました。

「マジック!!!!」

と大騒ぎする私達に、
その取ってくれた方がひとこと、「・・・知恵ですよ。」

・・・・・。

えーえー。私達は知恵がないですともさ (;-_-)。

でも、取ってくれてアリガトウ。


初日はここまでで終了。
いつもの通り、テントにて宴会兼夕飯(夕飯兼宴会?)。
この季節はまだ夜の冷え込みが厳しくないので、
外で宴会できるのがすばらしい~。

まだわずかに小屋の明かりが灯る富士山をバックに、
まもなく満月になる月を眺めながらのビールは最高に美味!
何者にも変え難い魅力です。

*****

翌日はややガスり気味のお天気の中、
7時過ぎから取り付きます。

●右ルート~※ルート名不明~(紅葉おろし) ※雨天敗退⇒晴れでもきっと敗退

この日は、ベテランで気ままなYさんと組んだので、
ルート名とかチェックする余裕もなく・・(笑)。

Yさんの好みにより、1P・2目がかなりパワー系のルート。
特に2P目は、腕1本で体全体を持ち上げるところがいくつもあり
(まあそれはつまり、ホールドはそこそこいいって事なんだけど)、
ここで久々に外岩で腕がパンプする。

この辺りでハラハラと雨が降り始めます。

3P目が昨日敗退した「紅葉おろし」。

トポでは5.8なんですが、コレが5.8だとしたら、
私のレベルってかなりヤバいんですけど・・。

ほぼ直登のルートで、登ってすぐのややかぶったところを
乗り越えるのが核心・・・・だと思っていたら!、
その先にもっと難しいトラバース気味の箇所があった・・・・。

この辺りで雨脚は相当強まり、次の手に悩んでいる私の顔に、
岩を伝ってきた雨水が次々かかる・・・。

嗚呼! 越沢アゲイン!!

先日越沢でゲリラ豪雨に見舞われて、(私には)高難度の
ルートを登った恐怖感がいっきによみがえり、心理面が萎え萎え。
当然・・・・・墜落です・・・・。。

結局ココでギブアップ。
まだ真ん中より下だったので、そのまま降ろしてもらっちゃいました。

・・・・・本当はプルージックで登ろうと思ったんだけど、
とっさにはできないものですね。こういう時の脱出方法、
もっとちゃんと勉強しないと!と、気持ちを新たにしました。

このルートは、仮に天気が良かったとしても
私にはちょっと早かったかも。。。


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結局、今回も雨で敗退でしたが、
初日に比較的充実していたのと、
時間が早かったおかけで、定番の中央道の渋滞にも
ほとんど巻き込まれずに帰れたので、
それはそれでラッキーでした。


・・・改めて思うのは、外岩って本当に「カッコつけられない」場所だなと。

自分の実力を越える事を無理してやったり、
なんとなくしか理解してない事を見切りでやっちゃったり、
なんとなく流されて取り付いちゃったりすると、
ヒヤッとする事や、最悪大きな事故に繋がる。

それが「勉強になる」反面、それで死んでしまうこともあるわけで、
「勉強だ」とも言ってられないもんね~。


ホント、学ぶこと多すぎ。

クライミングを極めようと思ったら、
あと200年位は死ねないな。


*小屋のワンコは超おりこうさん。

木曜日, 9月 08, 2011

色々あるから、リアルなのにー。

結論。

「おはようございます」
「ごめんなさい」
「ありがとう」

・・・どんなに聡明でも、どんなに仕事がデキても、
どんなにイケメンでも、
きちんと挨拶ができない人になっちゃイカンよ。

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最近ツイッターやブログで、
軽率に情報を流して大きなニュースになるケースが多いよね。

「職場のホテルに有名人が泊まりに来た!」
「某合コンで有名スポーツ選手と話した」
「バーで、モデルの○○と俳優の××カップルに遭遇」

などなど・・・枚挙にいとまがない。

昔から著名な人はプライベートがなくて大変だけど、
最近はさらに素人が「パパラッチ化」してるわけだもんね・・・。
ホント、可愛そうだ。

私は個人的に、自分が今どこにいるのかに
関心を持たれたくないし、誰が今どこにいるかも
特に知りたくないので、電話で開口一番「今どこ?」と
聞かれるのがとても苦手だし、「なう」も使わない。

ただ、そういうカルチャーを否定しているわけでは全然なくて、
感覚というのは人間の数だけバリエーションがあるわけなので、
使う人と使わない人が、それぞれの好みを認識しながら
上手くやってゆけばよいと思う。

大体、どんなジャンルでも「色々な意見がある」のは当たり前の事だしねー。


でも・・・、それが自分の身近な事となると
ムキになってしまうのも分からないでもないよ。

先日も、ある人気ラーメン店の店主が、
「食べログ」のコメントに自分の麺を「イマイチ」と書いた客に対し、
自身のブログでブチギレしたってニュースが出てました。

ん~~。気持ちは分かる。

分かるけどさー(苦笑)。

私はむしろ、たくさんの高評価の中に
そのマイナスコメントがイッコある事で、
店に取ってはかなりプラスなんじゃないかと思うんだけどね。

それってとてもリアルなことじゃない?

私だったら、その1つのマイナスコメントがあるからこそ、
そのラーメンをより食べたくなる気がするなー。

マイナス評価ばっかりだったらアレだけど。


脳の専門家・茂木さん曰く、
人間の脳は「違和感」や「変化」にとても敏感(かつそれが好き)で、
例えば、「赤・青・黄」と同じルールで並んでいるボールの中に、
ひとつだけ「赤・青・青」があったりすると、そこばかりが気になって
ついつい他の事に注意が向かなくなってしまうんだそうで。

私は広告絡みの仕事をしてるので、こういう「違和感のアテンション」を、
自分の作るモノに意図的に取り込んだりもします。

デザインで言えば、シンメトリーとか同じ配列の繰り返しって、美しいんだけど、
「ウツクシサ」は「ツマラナサ」と表裏一体なところがあるんだよね。

脳科学的に、特にこれは女性に顕著な傾向だというのも納得。
確かに、女性は色々なコスメを次々に試したがったりするけど、
男性って、なじみの店で、「いつもの」っていうのが好きな人が多いよねー。
(もちろん、すべての男性・女性がそうなわけではないけど)

・・・・これは私の勝手な想像だけど、生物の遺伝子って
できるだけ多種多様な混じり方をして「より強い種」を
作り出したいわけでしょう? 無意識ではあるけど。
男性は「種を増やす」ことが仕事で、
女性は「種を強める」ことが仕事、みたいなところがある。

そういう時に、例えば「自分にない遺伝子(つまり、自分には違和感があるが
混ぜたら良さそうな遺伝子)」とか、「突然変異した強い遺伝子」を感じ取る力が
女性には必要だから、「違和感好き」の傾向は女性により強く出るんじゃないかしらねー。


人生、多様だからこそ、リアル。

人間、色々だから、面白い。


・・・でもマ、私も、自分の作ったデザインを
周りの人が「いいじゃんいいじゃん」と言ってくれてる中で、
ひとりだけ「・・・でもなんか、つまらなくない?」
なーんて言われたら、思わずイラっとしちゃったりするからね。

ま、そんなモンすね(笑)。人って勝手です(笑)。

月曜日, 9月 05, 2011

ハリボテの結婚ケーキ ~「落ちこぼれ」論


会社のサポートアドレスに、東京UFJ銀行を騙った
送金依頼メール(もちろん嘘)が届いたのだが、
そのあまりの稚拙な文面にビックリ。

こんな日本語で、騙される人がいるんだろうか・・・・。

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金曜日から軽井沢で会社の研修(=という名の
社長のゴルフツアー)だったんですが、
台風で予定が崩れまくったので、ゆっくり過ごせた週末。
ある意味シヤワセや~♪

野田新政権もなんというかパっとしないし、
円高の流れは止まらないし、テレビにもファッションにも
関心がない私としては、最近ますます、自分の関心のある事にしか
エネルギーを使わない性格に拍車がかかっている気がします(笑)。

そんなわけで、「落ちこぼれ論」について。
(脈絡ないけど)。


最近、「落ちこぼれ論」が話題らしい。

先日ワールドカップで優勝したなでしこジャパン、
また長友、本田などいまサッカー界の話題の選手は、
決して初めから恵まれた環境に置かれていたわけではなく、
逆境の中から今のポジションをつかんだ人達が多い。

サッカー界は、海外に移籍した選手の実に8割は
高校サッカー出身(=つまり、ユースの整った環境の中で
10代を過ごしていない人)なんだとか。

スポーツや芸術(ピアノとか)は、これまでは
ボクシング等の特例を除き、小さい頃から特別な環境で
しっかり教育することが、未来の人材育成には必須とされてきた。

でも今は、少ない資金、ユースでの怪我、選抜選手でテストに不合格・・・などなど、
逆境を乗り越えて現在に至る人がかなり増えてきているんだそうだ
(もちろん、以前からそういう「雑草魂」の人はいたけれど、
 そういう人の割合が増えてきている ということらしい)



・・・んー なんだかとても腑に落ちる。

今の時代、一般の社会でも求められるのは「スマートさ」でも
「向上心」でもなく、「逆境に打ち勝つ力」だと、
仕事をしてるとシミジミ思います。
残念ながら、それは一朝一夕で付けられるものはないけれど。

最近、特に若者の間で、会社に行けないが、自分の趣味の世界は楽しめる
という「新型うつ」という病気があるそうだが、個人的には

 「そんなのただの甘えじゃん! 病気じゃねーよ!!」

とか、思うわけですよ。

でも、実際に新型うつの人たちは、会社に行こうとすると
頭痛がしたり、吐き気を催したりするんだそうで。


・・・なんか、世も末だなって思いません?

や。私だって、決して偉そうに「逆境を乗り越えた」と
言えるような人生を送ってるわけじゃないよ。

人並みに辛い事や悲しい事もあったけど、
明日の食べ物に困る事はなかったし、両親の愛情も受けてるし。

たださー。

そういう生き方の中で、「これでいいのか?」って思う瞬間って
若い頃は誰にもあるんだと私は思ってた。
ぬるま湯に漬かった自分に我慢ができなくなって、
その衝動で、あえて自分に苦労を与えたくなる瞬間。。。

昔で言う「ハングリー精神」とはちょっと違うんだ。

あれはどちらかと言うと、自分でどうする事もできない環境
(貧乏だとか、低階層だとか・・)に対して「ナニクソー!」
って気持ちが原動力になってるでしょ?

だけど、なんていうか・・・もっと若者特有の、
「既成概念への反発」に近い衝動。

学生運動とか、竹の子族(笑)とか、そういう「社会全体」の若者が
同じ方向で、有り余るエネルギーを消化できてた時代はそれに乗っかれば
良かったんだろうけど、今はそういうのがないからね。。

そういう意味では、今は若者には、
不遇の時代なのかもしれないなー。


でも、表向きはキレイにデコレートされてるけど
中身はスッカスカの「結婚式のケーキ」みたいな人ばっかりの
世の中になったら、どうなっちゃうんだろ。。

「最近の若いモンは・・」っていう説教めいた話ではなくて、
純粋に未来が心配になったりします。


少なくとも国際競争力はほとんどなくなるので、
日本に「日本人のほうが少なくなる」時代もそう遠くないかもね。

モンゴロイドはコーカソイドに比べて淡白なのは有名なので、
単に移民が増えるってだけじゃなくて、「ソッチ」のほうでも
太刀打ちできない気がするんだよな。。。(苦笑)。

・・・う~ん。

日本男児よ。

いろいろな意味で、頑張れよっ!(笑)


*「落ちこぼれ」といえばコレ↓だ!

火曜日, 8月 30, 2011

いい縁も、悪い縁も。

こないだ、朝起きたらカバンに「みょうが」が入ってた。

飲んだ翌日で全然記憶がなかったけど、「美味しそうだからまーいーか」 と、
さっそくお味噌汁に入れたのだが、その1週間後、
あの日に一緒に飲んで大トラになった仲間と話してたら、
「お店でせっかくもらったみょうが、置いて来ちゃったんだよねー」。

・・・・う。 キ、キミのだったのか。

先々の友情を考えて、きちんとカミングアウトしときました(笑)。
「美味しく食べたなら許す」と、寛大なるオコトバを頂きました。

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7月以降、毎週末「山⇒沢⇒沢⇒岩⇒沢⇒山」みたいな
スケジュールが並んでいて、「じゃー山に住めば」状態
だったわけなんですが(笑)、久しぶりに海に行ってきました。


サイト制作をお手伝いしているココのショップの娘が長年の友達で、
毎年夏に遊びに行くのが恒例。
今年は、山行計画の合間を縫ってだったので、
夏の終わりになっちゃいました。

場所が内房なので、お客の中心は海水浴と
ジェットスキー、釣船、ウェイクボードなど。





もうクラゲも出てるし、閑散とした海辺をのんびりできるかなーと
思ったんだけど、前週に天気が悪かったこともあって、
夏の最後の週末を楽しむお客さんでわりとにぎわっていました。





「遊びに行く」という名目ながら、「サイト作成&運営のギャラ」
という側面があって(笑)、毎年行くと、新鮮な魚介やら海遊び
を満喫をさせてもらっていて、私の数少ない「夏のセレブ体験」です。

もうかれこれ10年近く毎年行ってるので、
ジェットとウェイクボード目的でやってくるショップの常連さんとも
顔なじみになっていて、年に一度、会えばかまってもらってます。

今年は、船で数キロ先の小さな島まで連れて行ってもらって、
泳いだ後は(崖で船は接岸できないので泳いであがる)、海岸沿いでノ~ンビリ。





島の裏側は、小型の船やジェット以外では来る事ができないので、
とにかく静かな時間が過ごせます。

もちろんお約束の「崖からダイブ」もやりましたわよ。


・・・てゆーか、こんなところに来ても
やっぱり壁を見ちゃうんだよねー(笑)。
そこら辺抜かりないっつーか。

10aクラスからおそらく13クラスまで、
かなりいい感じの課題が取れそうで、
結構本気で、今度はDWS(ディープウォーターソロ)を
やりに来ようかと思ったくらいで(笑)。

でも、崖のホールドに手をかけた瞬間、
なんかホールドがうごめく感じが・・・。

「オヤ?浮き石か?」と、思ったら・・・。

それはホールドではなく、大量に固まったフナムシでした・・・。


うげーーーーーっっ!!!

やっぱここでは無理かも。クライミング。。


でも、東京から2時間ちょっとのこういう場所にも、
「手付かずの自然」みたいなものが残ってるんだなーと
ちょっと感慨深かった。

島の帰りはジェットやウェイクボードを楽しませてもらって、
ある意味、今シーズン最初で最後の「夏!」を満喫しました。


・・・・この10年で、その友達は結婚して子供も産まれ、
私自身も身辺はかなり変わってはいるけど、
一方で、当然のように「何も変わらないモノ」もある。


「縁」て不思議です。


すべての「縁」が自分にとって良いものとは限らないけど、
悪い縁や、途絶えてしまった縁も含め、
すべての「縁」は必然だったなーって、30ウン年生きてくると
改めて実感します。人は、会うべくして会うんですね。

これからも、色々な「縁」が生まれたり、消えたり、
そして一度途絶えた縁が蘇ったりするんだろうな。

・・・だから人生って豊かで楽しいんだな。


ああ・・・・、

これで行きに、言いがかり気味の一時停止違反で
切符切られなければ文句のつけどこるがなかったのに!!(チッ

来年も、変わらない気持ちで
遊びに行けるといいなあ。





*海に行くといつも思うんだけど、海で見るサンセットは、
 山のそれよりとても大きく見えるのはナゼだろう?