火曜日, 9月 13, 2011

自分のスケールを知る ~岩トレ@三つ峠

かつてこんなに短い期間で辞めた大臣がいたかしら・・・?

大臣を擁護するわけじゃないけど、
「ある部分だけを切り取って糾弾するメディア」と、
「こんな学芸会のような政治が海外に知られてしまう事」
のほうが、大臣自身の何倍も恥ずかしい。

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剣以降、やっぱり自分は総合的にクライミングをやりたい
(=つまりグレード重視のフリーではなくて、あくまでも
  アルパインを目指したい)という気持ちが強くなってるんですが、
そんな中、三つ峠(初)に岩トレに行ってきました。

ここは一応ゲレンデですが、トポにも書いてあるように扱いは「準・本チャン」。
確かに、ほとんどのルートがマルチでいけるし、
支点の不安さ(サビサビのハーケンとか)はいかにも本チャン風情です。

前夜発したので、取り付きは朝イチから。

三つ峠は富士山が最もキレイに見える山のひとつとして
有名だそうで、クライマーより通常の登山客が圧倒的に多い山でした。

確かに、この景色を背にしてのクライミングは贅沢です!





以下、今回の戦跡。

※ちなみに今回は、すべてセカンドで登ってますので
 かなり大胆(かつA0満載の(笑))ムーブを多用しております。
 ご了承ください(笑)。


●亀ルート(3P)

3~4級クラスが続く快適な3Pのマルチ。
個人的には一番最初のピッチは、岩がぬれていてかなり怖かったので
A0で行っちゃいましたが、2P目の4級はホールドがバラエティに富んでて
楽しかった。でも、一緒に登った私より実力が上のRちゃんは、1P目のが
快適だったと。 やっぱり難しさの感覚は人によって違うんだな~。

プロテクションが悪いので結構ヒヤヒヤではあるものの、
もう少し実力を付けたらリードで登りたい!と思わせてくれるルートでした。


●一般ルート~乱気流~紅葉おろし(全3Pの2P目を終わった時点で時間切れ敗退)

ここの2P目で、私はA0の嵐をしてますので
登ったうちには入りませんね(笑)。
ただ、こういうチムニーっぽいルートというか、へこみに身体を
挟み込んで直登するルートって、岩登りの原点な気がしてとても楽しい。
こういうのが早くリードで行けるようになったらいいな・・。





ちなみにココで、後から来たメンバーとたまたま合流したので一緒に懸垂。






その時H君がハーケンにかけたカラビナが取れなくなり、
メンバー何人もで外そうと試みるもまったく取れず。

15分近く葛藤ののち、これは残置だなと諦めかけていたのですが・・・
その様子をずっと見ていた懸垂待ちのまったく別のパーティのひとりが
「良かったら取りましょうか?」と言ってくれ、代わった途端・・・・・・

・・・・数秒で外れました。

「マジック!!!!」

と大騒ぎする私達に、
その取ってくれた方がひとこと、「・・・知恵ですよ。」

・・・・・。

えーえー。私達は知恵がないですともさ (;-_-)。

でも、取ってくれてアリガトウ。


初日はここまでで終了。
いつもの通り、テントにて宴会兼夕飯(夕飯兼宴会?)。
この季節はまだ夜の冷え込みが厳しくないので、
外で宴会できるのがすばらしい~。

まだわずかに小屋の明かりが灯る富士山をバックに、
まもなく満月になる月を眺めながらのビールは最高に美味!
何者にも変え難い魅力です。

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翌日はややガスり気味のお天気の中、
7時過ぎから取り付きます。

●右ルート~※ルート名不明~(紅葉おろし) ※雨天敗退⇒晴れでもきっと敗退

この日は、ベテランで気ままなYさんと組んだので、
ルート名とかチェックする余裕もなく・・(笑)。

Yさんの好みにより、1P・2目がかなりパワー系のルート。
特に2P目は、腕1本で体全体を持ち上げるところがいくつもあり
(まあそれはつまり、ホールドはそこそこいいって事なんだけど)、
ここで久々に外岩で腕がパンプする。

この辺りでハラハラと雨が降り始めます。

3P目が昨日敗退した「紅葉おろし」。

トポでは5.8なんですが、コレが5.8だとしたら、
私のレベルってかなりヤバいんですけど・・。

ほぼ直登のルートで、登ってすぐのややかぶったところを
乗り越えるのが核心・・・・だと思っていたら!、
その先にもっと難しいトラバース気味の箇所があった・・・・。

この辺りで雨脚は相当強まり、次の手に悩んでいる私の顔に、
岩を伝ってきた雨水が次々かかる・・・。

嗚呼! 越沢アゲイン!!

先日越沢でゲリラ豪雨に見舞われて、(私には)高難度の
ルートを登った恐怖感がいっきによみがえり、心理面が萎え萎え。
当然・・・・・墜落です・・・・。。

結局ココでギブアップ。
まだ真ん中より下だったので、そのまま降ろしてもらっちゃいました。

・・・・・本当はプルージックで登ろうと思ったんだけど、
とっさにはできないものですね。こういう時の脱出方法、
もっとちゃんと勉強しないと!と、気持ちを新たにしました。

このルートは、仮に天気が良かったとしても
私にはちょっと早かったかも。。。


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結局、今回も雨で敗退でしたが、
初日に比較的充実していたのと、
時間が早かったおかけで、定番の中央道の渋滞にも
ほとんど巻き込まれずに帰れたので、
それはそれでラッキーでした。


・・・改めて思うのは、外岩って本当に「カッコつけられない」場所だなと。

自分の実力を越える事を無理してやったり、
なんとなくしか理解してない事を見切りでやっちゃったり、
なんとなく流されて取り付いちゃったりすると、
ヒヤッとする事や、最悪大きな事故に繋がる。

それが「勉強になる」反面、それで死んでしまうこともあるわけで、
「勉強だ」とも言ってられないもんね~。


ホント、学ぶこと多すぎ。

クライミングを極めようと思ったら、
あと200年位は死ねないな。


*小屋のワンコは超おりこうさん。

3 件のコメント:

みえきち さんのコメント...

おお~、富士山きれいですね!

三つ峠!私も、また行きたいな。。
2回目の岩トレ、ここで、いきなり荷物を背負ってマルチピッチ
(当然、ずっとフォローでしたが)相当泣きながら登った記憶が。。。

岩はごまかせない。は、納得。
たぶん、そういうところがはまるポイントなんだろうなぁ。。。

トロ さんのコメント...

紅葉おろし。つまり落ちたら壁面に摩り下ろされるということですか?恐ろしいネーミング><;
死なないためにも、触る岩の難易度の遥か上の実力つけないとですね。
って、俺が言うな~。

ヨヨ さんのコメント...

みえきち さん>
> 2回目の岩トレ、ここで、いきなり荷物を背負ってマルチピッチ
>(当然、ずっとフォローでしたが)相当泣きながら登った記憶が。。。

大根おろしだよね。私もその話記憶ある(笑)。

この半年位で多少~の成長実感はあるんだけど、
やっぱりイザって時にそれが引き出しから出て来ないと
意味ないね。。日々是修行です(苦笑


トロ さん>
> 落ちたら壁面に摩り下ろされるということですか

そーす。私もスネの辺りを少々・・・。
「大根おろし」は白壁で、「紅葉おろし」は
岩質に鉄分が多いっぽくてちょっと赤いんですよ。
フザけたネーミングですな(笑