火曜日, 5月 31, 2011

心地のいい場所

会社で斜め後ろに座ってる人のPCのビープ音(=エラー音)が、
ほぼ確実にマリオのジャンプする時の「ぴよ~ン」て音で、
それを聴くたびに、その人が仕事してるのかが超気になる。

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久々に旅仲間とホームパーテ~。

この人たちとのつながりはとても不思議で、
元々は私がNZ在住時代に仲良くなった、現地でツアコンをやってた友人始まり。
(私が働いてたフリーペーパーの編集部とその旅行社の事務所が同じだったので)。

そこから、彼女がインドで知り合った仲間、その仲間のひとりが台湾で
知り合った友達、彼女の旦那がタイで知り合った友達、結婚後に
夫婦で旅行したラオスで知り合った友達・・・・・といった具合で、
メンバーは常に入れ替わり立ち代りで、日本人同志であるにも関わらず、
日本で知り合った人がひとりもいない・・・・という、なんとも変わった関係なんです。

全員日本人なのに(そうじゃないときもあるけど、今回は)、
なんとも数奇な縁だよねー。


大抵はひとり旅の途中で知り合ってるから、
みーんな元または現バックパッカーで、当然ながら価値観も似たようなところにあって、
自立心が強く、ブランドとか、権力とか、流行とかには一切興味がない(笑)。

そんな感じだから、友達の友達でもすぐ打ち解けあって、
これまでも海岸BBQとか、クリスマス鍋とか、
旧正月祝いとか(中国人の子がひとりいるので)いろんなところで
なんとなくユルく集まって楽しんできました。

ここ数年このメンバーの中で出産が相次いだので、
今回もハイハイするかどうか段階の「コマかいの」がたくさん同席。
子供って、あっという間に大きくなるよねー。
次に会う時は、生意気な口でも聞かれちゃいそう(笑)。

今回はポトラックだったんだけど、
そういう人達の特徴として、料理でもソーイング系でも
自分で作っちゃうのが好きって人が多い。

なので、持ち寄りなのに かなーりゴージャス。
お寿司にチキンにポトフに・・・と、なんにもいらない満足な空間。

お金はかかってませんが、こういう空間にいるときって
つくつぐ「人の幸せってお金じゃないんだな~」って実感します。


余談だけど、落語に「水屋の富」って噺があって・・・・

 身寄りのない貧しい水屋の男が、ある時富くじ(宝くじ)で
 多額のお金が当たる。水屋は「これで苦しい商売もやめて遊び放題!」と
 大喜びするんだけど、いざ大金を手に入れたら、どこに隠すか、
 誰かが狙ってるんじゃないかと、全く心が休まらずにどんどん憔悴してゆく。
 そんな水屋の不審な動きを見た泥棒が、ついにそのお金を発見し盗む。
 隠したはずの場所にお金がない事を見た水屋はひとこと、
 「これでゆっくり眠れる・・・」

・・・と、マアこんな噺なんだけど、これってなんか分かる。

まーお金って、あるに越した事はないけど(笑)、
身の丈に合わない財産は、結局持っててもシンドイだけなんじゃないかなー と。
お金だけに限らず、「自分に適切か」って指標はわりと重要なんでは と。

私も、床下に隠した財産に翻弄されるより、
安眠快食がイチバンだもんなー。



彼らは、決して頻繁に会う友達ではないんだけど、
こういう縁がゆるやかに続いてくのは本当にありがたいことだと思う。


今週末は、外は一日中雨だったよね。雨って気分が憂鬱になるでしょう?
普通だったら、山にも行けず、
なーんか鬱々とした気持ちになってたところだった。


・・・・何を話したわけでもないノーンビリな1日だったけど、
それはそれは、とても贅沢な時間でした。


こういう時間を過ごせることを、
本当に,
心から感謝したい。

*子供はすぐに仲良しになるなー(笑

火曜日, 5月 24, 2011

大きなスクリーンで見る、大きな北ア

クライマー仲間の誕生会やった。
岩をやる人は、ホンットに
(よく言えば)個性的な人が多い!と改めて実感。

・・・・まー自分もone of themなわけですが(苦笑)

やー いろんな人がいるから世界は面白い(笑

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迷いました。正直。
でも、観てないと何も言えないので観ときました。

『岳 -ガク-』
原作/石塚真一
出演/小栗旬、長澤まさみ 他


たまに行くシネコンの最終回で観たんですが、
10分前に着いたら私ひとり。その後も2~3人増えただけ。
この節電のご時世、なんか申し訳なくなっちゃった(苦笑)。

確かに終演が23:30とかなり遅いので、
普通に観るにはかなり厳しい時間なんだけど。。


で、作品ですが。

うーん・・・。漫画原作の映画は、(特に原作をよく知っている人にとって)
あまりイイ印象をもたれる事はない気がするんですが、今回もご多分に漏れず。。

や、それなりに面白かったんです。ですけど、
なんていうか・・・「観ても観なくてもいい」というか、
「テレビでやってたら見よう」みたいな感じかしら。

本編が始まる前、数本の映画のトレイラーが流れたんだけど、
ことごとく「興味ないな~」ってモノばかりだったので、ヤな予感は
したんですけどね(苦笑)。


内容は、原作の中ではわりと初期に出てきた、父子家庭で育って
山で父親を亡くすナオタ君の話を中心に、山での遭難のエピソードをいくつか。

主演の小栗旬ははなから三歩君のイメージと違うと思ってたけど、
個人的には、意外にも長澤まさみの久美ちゃんはシックリきた。
あと、ヘリ会社のクールガイ・牧さんが渡部 篤郎。これはピッタリだ。

でも、話が話だけにウルっと来るシーンはいくつかあって、
そういう意味では「映画で泣いてスッキリしたい」と思う人にとっては、いいと思うよー。
いわば「セカチュー」的、映画鑑賞だね。
それはそれで、映画のひとつの楽しみ方(存在意義)だと思う。


ちなみに私が一番ウルっと来たのは、主に最初と最後に出てくる、
穂高連峰の空撮映像です(笑)。大きなスクリーンに、なお収まり切らない壮大な
スケールの北アの雪山を見ていると、吸い込まれそうな、心臓が震える気分になるので、
山好きな人は、あれをスクリーンサイズで観るだけで、
ある意味劇場で見る価値はある・・・とも言えます。

まあ、エンドロールの撮影協力には「赤岳鉱泉」とか出てて、
八ヶ岳かよー 的なツッコミもできますし(笑)。

ああいう映画って、たぶん山に詳しい人であればあるほど、
きっとロープワークひとつとかが気になったりしちゃうんだろうなー。

「平山ユージはフリークライマーだから、
あのシーンで山小屋にいるのもなんか変だー」 とか思ってみたりして。
・・・なんてことはどうでもいいんですが。


このところ邦画がとても頑張っているので応援したいんですが、
どーもネタ切れっぽい気がして、「アニメ/漫画原作/ベストセラー作家」の
3つを使いまわしている感があるんだよね・・・。

純粋に「映画として」良質な脚本・作品が
出てくるといいんですけども。

金曜日, 5月 20, 2011

自分に「誇り」を持つこと ~落語ムーブ2011@渋谷

友人のサイトに寄稿中の月イチ連載アップ。よろしければ。
今回は「旅本」がテーマ。でもなんか「ヤマ本」チョイス(笑)。

【第6便】特技は「妄想」です ~明日、本で旅しよう。
http://epstein-s.net/archives/3724

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この会に、トップバッターの志の吉君目当てで
来た人がいったい何人いたかしら?(笑)

■「渋谷に福来たる ~落語ムーブ2011<Vol.1>」

立川志の吉 「牛ほめ」
柳家 三三 「笠碁」
 ---- 仲入り ----
林家彦いち 「青菜」
柳家 三三 「三枚起請」


初めての会場だったけど、いい雰囲気のハコだった~。
場所が渋谷という以外は完璧。

もちろんこの会のメインは三三師匠です。

志の吉君の前座噺、久々に聴いた気がします。
後ろに真打2人が控えているので当然とは言え、
アウェイ感が否めない高座でしたね~(苦笑)。

彦いち師匠、私はかなり久しぶりでした。
前にキョンキョンを聴きにSWAの落語会に行って以来だから
もう1年以上たつんじゃないかなー。
今シーズン「初・青菜」。5月だよ!? 早くないか?

サゲがどうでもいい話(笑)なので中盤が聴きどころなんだけど、
彦イチ版「青菜」は、まーにぎやか! さすが噺家イチの武闘派です。


ま、志の吉君目的とは言え、今回やっぱり楽しみだったのは、
三三の「三枚起請」。これは最初から番組が決まってたので。

私、この噺大好きなんだ~~。

 # 吉原の花魁が、「特別な男」ひとりだけに渡す起請文。
 # 足しげく通う店で贔屓の花魁・喜瀬川にこの起請文を
 # もらった若旦那は、天にも昇る気持ちで棟梁にこの事実を
 # 打ち明ける。しかし、なんと棟梁も同じ女から起請文をもらって
 # いる事が分かり、さらに同じ起請文を持つ男がもうひとり・・・・
 

元々、廓噺(花魁が出てくる噺)は好きなんだけど、
この噺は個人的にベスト3!

三枚もの起請文を出した事がバレた花魁の喜瀬川が、
最初は言い逃れをするんだけど、途中から急に開き直って

「ふん!なにさ! 花魁は男を騙すのが仕事なんだよ!
 騙されたアンタ達が悪いんじゃないっ!」

と、逆ギレする瞬間が秀逸で、私はこの噺を聴くと、
いつもこのシーンで「プッ」と吹いてしまいます。

三三版の喜瀬川も、まー コなまいきな花魁で、
急に逆ギレしてキャラが変わったところが、なんかカワイイんだ~(笑)。

この噺を聴いた男の人が、
「ああ~。女はやっぱり怖いね」と言うか、
「やー これこそが男と女の機微だね」みたいな感想を言うかで、
その人の「恋愛力(経験値)」が分かる気がする(笑)。


もちろん、人を騙すのは良くないことだよ。

でも、あの時代の花魁なんて、不遇の人生を歩んできて
仕方なくその世界に足を踏み入れた女の人が圧倒的に多いわけで、
少々ズルイ事や汚い事もやってかないと生きていけない世界。

それを、真正面から正論で「人を騙すのは良くない」「女は怖い」
なーんて説教するのは、愚の骨頂でしょ。

この噺を、まくらで「いわゆる三股の話」みたいに説明する噺家が
時々いるけど、それはちょっと違うと思うんだー。

変な例えかもしれないけど、国の家族のために夜の世界に生きるフィリピーナと、
援助交際の高校生では、同じ「売春」でも全然!違うでしょ?
それと同じで、これは「三股の話」ではないと思うな。


・・・「仕事や生き方に貴賎はナイ」 と、私は思う。

どんな事をしていても、本人がその仕事・その人生に誇りを持って、
「私はプロだ」と言える人が、人間として一番「正しい」んじゃないか、
という事を、この噺が教えてくれてる気がするんだよね。

高収入の金融マンや弁護士より正しい、
ヤクザや娼婦もいるんだ ってことです。


私は、喜瀬川のように3人の男をもて遊ぶ器用さはないけど(笑)、
喜瀬川みたいな人は、愛すべき存在だなーって思う。

噺の中で騙される3人の男性も、単純な江戸っ子だけど
実はとてもピュアで魅力的。

・・・もしも「三枚起請、その後」という噺があったら、
相変わらず喜瀬川は客を騙して、相変わらずあの3人も
喜瀬川のためにお店に通ってきてるんじゃないかって気が私はするんだ。

そしたら、なんだかとっても素敵だなー。

火曜日, 5月 17, 2011

「先読み力」は永遠の課題 ~岩トレ@奥多摩つづら岩

こないだ会社の後輩宛のメモに、
 「○○の資料はクライアント毎にお願いします」
と、書いたつもりが、

 「○○の資料はクライミング毎にお願いします」

と書いていたことを、後輩からチョー冷静に指摘された。

・・・・・ああ。私、終わってるカモ(笑)。

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イエ~イ。奥多摩つづら岩~。
奥多摩はもうアッチーねー。

夏の剣岳の山行に向けて、トレーニング的練習が増えてきました。

今夏の剣はアルパイン系のルートなので、今の私の実力では
かなり危なっかしいものがあり、
人にも迷惑をかけるので本当に行けるかどうかは
現段階では正直微妙なんだけど、・・・まあとにかく練習あるのみです!
行くにしても行けないにしても、目標があるほうが頑張れるからね。

つづら岩は壁までのアプローチに1時間以上かかるので、
まあ本チャンの練習用ルートって感じですかね。

なので、ルートのグレード自体はさほど難しくはなくて、
マルチがほとんどのよう。
大体がⅤ級前後、デジマルで5.7~5.8くらいでしょうか。

・・・と言っても、なんたって登るのが私ですからねえ~。。
「難しくないルート」なんていうのはあり得ないんですよ。
マルチ2回目だし。まだずっとセカンドだし。センスないし。ビビリだし。

楽しいという気持ちとヤル気はあるんですが、
いかんせん“それだけ”じゃーどうにもナンナイですしねえー(苦笑)。

今回は、2Pと3Pのマルチを1本づつと、シングルをTRで数本。
それとハーケンの打ち方解説&練習(私にはまだ早いんではと思いつつ・・・)。

ルートは、フリーみたいにシャレた(?)名前が付いてないので
名前は特に覚えてないですけども。

嗚呼・・・ TRってなんて安心感があるのかしら。
まるで、お母さんの手のぬくもりのような(笑)。

逆に、マルチってセカンドですら精神的な消耗が大きい。。。
いわんやリードの消耗はいかばかりか。

マルチの核心は、どっちかっていうとムーブじゃなくて「精神力」。
ま、それだけ高く登るので、登りきった時の充実感はすごいんだけどね。





これくらいのピッチで切れるマルチは、練習としては最適ですな!
かなり充実&勉強させていただいた1日でした。
もっともっともっと練習したい~!

とにかく!まずは、今回のつづら岩くらいのところを
マルチのリードで登れて、かつパートナーに心配をかけない
事が直近の目標です。

できるかな。。 うーん。想像するだけで手に汗かいてくるな。


今は登る技術よりも、支点を作る時の「勘」みたいなものが必要
なんだと思うんだけど、コレってオブザベの技術に近いよね。

ルートがどうなっていて、どっち側に人が進んで、どこに一番荷重がかかるのか・・・
そういう事を「先読み」できる力が必要。

困るのは、こういうのってジムであんまり練習できない。。
本読むのは好きだから机上の勉強は全然苦にならないけど、
いざという時に手が動かないんじゃ、知識としては意味ないしねえ。

「先読み力」って、どうやったら身に付くんだろう?

んー デイトレーディングでもやるか(違う)。


大体さー、私に「先読み力」があったら、
仕事のあんな事や恋愛のこんな事で、
過去に手痛い失敗なんかしなかったっつーの(笑)。


帰りはバス停でも電車でもビール飲んで、
すっかり「ダメな人度(というかダメな女子度)」
を上げて帰ってまいりました。

・・・・だって暑いんだもん!
下山後の水分補給をしなくちゃいけないぢゃん!


あ、あと、帰りのバス停で売店のおばさんから頂いた、
丸茄子の芥子漬け(らしきもの)がモノっすごい美味しくて、
あれのレシピをぜひ知りたいんですが(笑)。


・・って、そんなことはどうでもいいですね。

月曜日, 5月 16, 2011

新しい料理法で、「マッチ売り」はどう変わるか。

こないだ、電車で読んでた本(ちなみに三浦しをんのエッセイ)が
超面白くて、思わず声を出して笑ってしまった。「ヒャヒャ」っと。

ええ、もちろん隣の若者にヘンな顔されましたともさ。

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また友達が誘ってくれて(ありがたい~!)
青年団のお芝居2本立て。

「ヤルタ会談」
「マッチ売りの少女たち」


お目当ては後者。

これは別役実の戯曲で、こないだわりと脚本に忠実な
演出でやった同じお芝居を観たので、同じ脚本を
平田オリザさんがどう料理するかが、すごく楽しみでした。


 # 年末の雪が降る夜、ある初老の夫婦の下に
 # 見知らぬ少女が訪ねて来る。
 # 少女は突然言う。「私、あなた達の娘です」・・・・


前回の演出の時は、登場人物は初老の夫婦・少女・少女の弟(と名乗る青年)
の4人だけで、かなりシリアスなトーンで進むお芝居。

今回は、突然「あなたの娘です!」とたずねてくる謎の少女が
一気に3人に増え、前作で会話中だけに出てくる市役所の戸籍課職員、
近所の主婦などが実際に登場して、かなりにぎやかな舞台になっていました。

なので、前作よりも格段に観やすくはなっていたかな。

とは言え・・・この話、根底には「戦後の復興期に貧しい少女達が、
マッチを売って、客にそのマッチの灯で自分の下半身を見せる」
という、実際にあった一種の売春行為がベースにある。

それに、突然現れた少女に「あなたの娘です」と言われる老夫婦も、
自分達が「善良な市民」であることをことさらに強調するんだけど、
実はその「善良さ」に隠れた、どうしようもない「負」の要素を
舞台中でどんどん突きつけられていく

という、モノすごい暗~いテーマが根底にあるので、
あんまり「やかましい」感じの演出にするのも、どうなのかな
という気が、個人的にはしたけども。


・・・・今の時代にも、実際に声にせずとも、

「私は善良な市民です」
「私は普通です」
「私はマジョリティです」
「私の声は、世間の声です」

という風情をことさら強調する人って結構いるけど、
正直そういう人ってちょっと気持ちワルイ。

ありていに言えば、「何が普通」で「何が善良」なのかなんて、
誰にもジャッジできないわけだしなー。


前にも書いたかもだけど、私はいわゆる「ランキングもの」の記事が嫌いで、
仕事(=記事やコンテンツを作ったりもする)をしてるときも、他の人が
ランキング系の企画を出してくると、あらかさまに嫌な顔する(笑)。

でも、現実問題、ランキングモノの記事って人気あるんだよね。
みんな、「他の人はどうなのか?」という事には、
無関心でいられないってことなんだろうなー。。。

私だって「私は私」と、言い切れる強さがあるわけじゃないから、
気持ちは分からないでもないけども。



同じ脚本が、演出によってまったく違うものになるのは、
「にんじんとじゃがいもと玉ねぎ」があったときに、
それをカレーにする人と、肉じゃがにする人がいるのに似ている。

ひとつのものを1側面だけで解釈するのは危険なことなので、
こういうお芝居の見方はかなり面白いと思いました。

別役作品はたくさんの人が演出するので、
今度は、この材料を「ホワイトシチュー」にする人の舞台が観たいなー(笑)。

木曜日, 5月 12, 2011

お。30年前の私が。

用事があって、会社の若手数名と
西麻布に行ったら雨だった。
ここで、咄嗟にとんねるずを思い出すか否かが
「人生のスキルの違い」ってやつだろう(違う)。

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さて。
私は、実家も含めると「墨田区⇒江東区⇒江戸川区」と
引越しているんだけど、江東区時代も学校は越境してたし、
実家の商売も墨田区だし、地元の友達も仲が良かったので、
私にとっての「故郷」は実質墨田区です。

ウチは両親とも墨田区出身なので、「田舎」も墨田区だし。

当時(70~80年代)の墨田区の子供にとって、「お祭り」というのは
切っても切れない縁があって、そういうイベントが嫌いな子でも
なんらかの想い出があるんじゃないのかしら。

まして私のように「祭事大好き」なガキ(笑)にしてみれば、
「御輿」「盆踊り」といった要素は夏の必須項目なんですよ。

「東京音頭」とか「隅田音頭」なんて、あまりに身近すぎて、
君が代くらい日本中の誰もが知ってる唄だと思ってたしねー(笑)。

中でも、私の育った地区の子供会は和太鼓の指導に熱心で、
私も小学校から中学校までの5~6年間、太鼓を習っていました。

私の時代には「地域活動」の延長レベルだったので、主なお披露目の場所は
夏祭りと亀戸天神の藤祭りくらいだったんだけど、
今では結構な規模の太鼓グループになっていて、
わりといろいろな行事で叩いていて、今後スカイツリーができてからは
さらに大きくなるんじゃないかと思います。


・・・・とマア前振りが長くなりましたが、その太鼓チームの
「30周年記念発表会」を観に行ってきました。

【30】周年記念に、もちろん創成期のOGとして(あーヤダヤダ(笑))。

ある事がきっかけて、ここ数年で付き合いが復活した
小中学校時代の友達と一緒に観に行ったので、もう気分は完全に小学生。

あの時代の友達しか呼ばないあだ名で呼ばれるのも久々だー。


私の時代は型もわりとテキトーだったんだけど、
今はみんなカッチョイイ。




*これは子供会を卒業したオトナチームのほう。
 私も続けてればこっちになってたってことです。


一般的な「○○音頭」みたいな曲のほかに、
音楽のない組太鼓とか、普通の歌謡曲
(オギノメちゃんのダンシングヒーローとか(笑))もありました。
これは当時とあんまり変わらないかな。

和太鼓の音って、聴くというより「腹で感じる」ものだね。元気が出るな。
私にとっては、ある種の原体験だし。


今は結婚なんかで地元を離れてしまった友達も多いし、
私も本祭りの年に顔を出す程度なんだけど、それでも、地元のカルチャーが
脈々と受け継がれているのを見るのは、なんともうれしいものがありました。

古い家は次々なくなってビルが建ってしまったので、
地元の周辺の景色はずいぶん変わってしまったけどね。


しかし・・・・先生始め、運営をしているのは私が子供の頃と同じ人たちなのね。
当時も「オトナ」、今も「オトナ」な人達なんだけど、
当たり前だけどみんな年をとってきていて、流れた年月の長さを感じずにはいられません。

亡くなった方もいるしね・・・。


年をとるって、まー嫌ではないんだけど、
それだけ「出会いや別れ」をたくさん経験する事なわけで、
なんか切ない気持ちになるよ(苦笑)。


帰りに実家に寄った時も、母親と久々に何十年も前の思い出話になったりして。
なんとも不思議な気持ちの1日でした。




*コレ↑もらった。
 パンフレットの「会の年表」コーナーに、自分の小学校時代の
 写真が出てて衝撃。丸々太ってパンパンな自分も、
 さすがに今ならギリギリほほえましく見れるわ~(笑)。

火曜日, 5月 10, 2011

GW山行まとめ(小川山マルチトレ&丹沢読図トレ)

久々にハンズに行ったら、
ガッツリはまって3時間。
だからヤだったんだよなー(苦笑)。

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というわけで、GWの山行まとめ。
日記というより個人的備忘録です。


【其のイチ】小川山岩トレ(5/3~5)





イエ~ィ 小川山~ 外岩LOVE~ コーフン~ 身悶え~

廻り目平キャンプ場を拠点に2泊3日。
GWのため当然ながら大渋滞に翻弄されたわけですが(苦笑)、
先輩がたに思いっきり助けて頂きつつ、
昼も夜(=要は酒&ゴハン)も大充実の山行でした。


○ガマルート(5P)~5.8
今回のメインイベント。マルチ難しい! ずっとセカンドなのに難しい!
やること・覚えることが多すぎて、正直セルフビレイやロープワークの
“ついでに登った”って感じです。
最後の40m強の懸垂下降が一番緊張したかも。

でも強烈に刺激受けました。
とりあえずは、「これくらいならつるべでサクっと登ろう!」
・・・・と、言えるように(言ってもらえるように)なることが当面の目標。


○小川山ショートストーリー 5.9
ガマルートを懸垂下降した真裏にある「すり下ろされ系」スラブ。
完投ですが、ところどころ危なっかしかったな。。

※ちなみに完登といっても、今回はシングルピッチはすべてトップロープ。
 まずは小川山の感触をつかむ事が今回の目的だったので、それでいいのさっ。

○かわいい女 5.8
いい名前のルートだー。メンズに連呼して頂きたい(笑)。
個人的にはわりと登りやすかったルートです。

○愛情物語 5.8
クラック。高度感があって楽しい~。フットジャム萌え~。
クラックって、子供の頃の木登りとかジャングルジムに
かなり通じるものがあるね。すごい好きだ。
超~~楽しかったけど、今の実力で自分のカムを信じられるワケもないので、
熟練者にかけて頂いたTRにしばらくは頼りまくるであろうと・・・(笑)。

ちなみに後で調べたらこのルート、過去に死亡事故があったんですね。
ううううー・・・コワイ。

○川上小唄 5.8
トポにも記載のあるとおり「初級者がマラ岩に登りたいならコレしかない」。
1本目が結構ランナウトしてるので、これをリードで登る勇気(というか力)はまだないなー。
H君&J子ちゃんはリードでスルスルと・・・。すげーなー。

頂上の景色は断崖絶壁で強烈!!
カメラ持って登れば良かった~~ と後悔しきり。





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・・・って、あれ? こんなもんだったかな??

メモを取り損ねたので、記憶頼りなのですが・・・
でもこんなもんかも。案外登れないもんだな。
初日が丸々移動日になってしまったので実質1.5日だったんだけど。

あと、1ピン分だけハンパに取り付いたルートが1本あるんだけど、
歯が立たなかったので記憶の奥底に抹消(笑)。

今回の核心は行きの大渋滞と、3日目のアプローチでまさかの渡渉があって、
行きも帰りも「川ボチャ」した事でしょう(しかも帰りは下半身全水没)。

やー マイッタ。リアル「水もしたたるイイ女」状態(言うのは自由)。

しかし外岩サイコー!
ひと夏でいいから小川山に住みたい~
*帰りは鯉のぼりいっぱい。





【其のニ】丹沢読図トレ(5/8)

昔「話を聞かない男、地図の読めない女」という本がベストセラーに
なったことがあるけど、私はそれを地でゆく女です。自慢じゃないが。

でも正直、先日雲取で道迷いをやって以来、
「やっぱこのまま開き直りっぱなしはイカーン!」という気持ちがあり、
今回、読図の初級編コース、丹沢の「高取山~念仏山~吾妻山」ルートを
登ってきました。

元々このコースを探してくれたMちゃんが残念ながら欠席となり、
奇しくも雲取の道迷い仲間、H君との2名山行。

結論から言いますと・・・・・ えぇ。惨敗ですともさ(苦笑)。


通常の地図にはない、子易BSから中盤の車道に出るルートで、
実に2回に渡り別ルートを選択。
しかも2回目は、車道に出たところで「車道なんだから間違えようがない」と、
安易に車道を歩き続けたら、思いっきり枝道に入り損なう始末。

ああ~・・・・ダメダコリャ。 と、思わずいかりや長介バリに
タメ息をつきたくなる結論なんで御座います。

しかーーし!
今回の山行、本当に本当に勉強になりました。

『失敗は成功の母(Failure teaches success)』

という、かの有名な格言を思い出しましたよ。

2回とも間違えた後に迷い始めの地点まで戻ったので、
迷う「きっかけ」がなんとなく見えたし、こんなに登ってる間中
ず~~っと地形図を見続けたのはたぶん今回が初めてかも。

それに、オリエンテーリング流の「地図を回して使う」方法を
知って以来、これが一番自分に合ってると分かり
初めて本格的に実践できたのも収穫だった。

やっぱりねー。いろんな事を「まず疑ってかかる」って大事よね。
人間、えてして自分の都合のいいように解釈したがるもんだし。

「ちょっと方角違うけど・・・だいたい合ってるし、いいんじゃね?」
っていう考え方は、読図では通用しませんね(当たり前だ)。


帰りは鶴巻温泉で、お約束の風呂&ビール。
この日は暑かったので、まービールが進む進む。

「これのために山に登ってる」人も多かろうと思いますが、
・・・ええ、私もそのひとりです。

また絶対リベンジします!

今度こそ迷わず行くぞー(これも当たり前なんだけど)。