金曜日, 3月 30, 2012

落ち着かないな。

以前奥多摩のほうに行った時、電車の中で登山客とおぼしきオバチャンが
クラッシュパッドを持ったオニーチャンに
「それ、自転車が入ってんでしょ?」って自信げに聞いてた。

・・・うん。入ってたら面白いね。

身近にクライマーがいっぱいいると勘違いしちゃうんだけど、
ボルダリングの認知度なんてそんなモンよね、という事を肝に銘じた瞬間。

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来月から異動なんだけど、色々引き継ぎしちゃったら
逆に業務がスカスカしてきて手持ちぶさた。

送別会もしちゃったし、
今日は完全に「開店休業」状態。


・・・・今の会社は、転職してきて約5年。

異動は今回が初めてで、
今の部署は事業の立ち上げから配属されたので、
サービス自体には愛着あるんだけど、
コミュニケーションですごく苦労したし(勉強になりました・・)、
前職(新卒で入ったトコ)の記憶や思い入れが強すぎて、
今の会社でいろんなことがあっても、なんだかなー。と、ドライな感じ。

や。
嫌いなわけではないのだが。

好きかというと、そうでもなく。



・・・なんだろ? なんかここ数日やけに気分がアンニュイなのは、
異動前だから? それとも春だから?


でも最近、前に数回やってダメなまんま
ほっぽってたジムの10c~dクラスのルートで
立て続けにRPできたのは純粋にうれしかった。ジワジワと。



春は「心機一転」の季節。

私もいろんなものを整理しよう。

自分に素直に、フラットな気持ちを心がけよう。

桜が咲いたら、11台も触ってみよう。


小さな1歩だけどw

火曜日, 3月 27, 2012

「普通」が安心? @演劇集団MODE「満ちる」

こないだ、朝の電車にダッシュで乗り込もうとした
オジサンが見事なまでにぴっちりドアに挟まれてた。

Oh! チムニーやんけ!w

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せっかくちょっと山へ・・・なんて思ってたのに、
もうここ最近の土曜の雨は、何かに呪われているとしか
思えません。

だからというわけではないですが、
知り合いの役者さんが出ているお芝居に、ちょいと友達と。

「満ちる」 @座・高円寺
http://za-koenji.jp/home/index.php
作 :竹内銃一郎 
演出:松本修 
主演:すまけい


 # 奇才の映画監督、吉田健一(すまけい)は、
 # 10数年ぶりにある離島で新作の撮影に入っていた。
 # 酒・女・博打・・・あらゆる点で豪傑な監督の今回の作品は、
 # 何番目かの妻が産んだ娘、みちるの脚本。
 # 
 # 当然、娘は父である監督を憎んでいる。
 # 老い先短いながらも、大きな存在感のある監督。
 # そんな監督父娘と、それを取り巻くスタッフ達の間で起こる、
 # 島の小さな民宿での問題の数々・・・


60年代、「アングラの帝王」と呼ばれたすまけい。
脳梗塞、癌といった大きな病を乗り越えての舞台復帰作。
そしてもしかしたら最後かもしれない?舞台。

もちろん、私は「帝王」時代は知らないわけですが、
満席の観客の年齢層の高さと、舞台にかもし出される
存在感みたいなものは、やはり「ベテランの役者」の凄みだなと。
麿さんと同じ時代を生きた人だからね。そりゃ大御所だわw

舞台そのものは、私が観るお芝居の中では
かなり「オーソドックス」というか、分かりやすかったです。

たぶん物語の本質的なテーマは「顔で笑って、心で泣いて」的な。

言葉の持つ意味とは裏腹の、台詞の裏に隠れた本質的な「想い」を
伝えたい、感じてほしいというのが、メッセージなんじゃないかなー。

扱う題材も、「父娘の確執」「過去の恋愛」「親の死」「妻の裏切り」
などなど・・・、わりと俗っぽいし、役者の台詞も説明的で構成が
はっきりしてるので、難解な戯曲にありがちな「????」という
突き放された感じはなかった。
それが逆に、物足りなさを感じたのも事実だけど。。。

ある意味では安心して観ることができた2時間でした。


実は今回、なんと言っても面白かったのが、
舞台後のアフタートークと飲み会!

今回誘ってくれた友人の仕事関係の方が、
出演のベテラン役者さんのご主人。
このご主人も、かつては演劇界で多数の脚本を書いている人。

舞台の後、このご夫婦と、友人がもうひとり連れて来た仲間
(この方も、かつては某大劇団の劇団員だった人で今は脚本家)と私、
計5人で飲む機会を得ました。

ご夫婦とはこれまでも舞台後に幾度か飲んでるんだけど、
今回はその元劇団員の友人も含め、演劇の世界にリアルタイムで身を置く
人たちばかりなので、今回の作品に関する考えから演劇論にいたるまで、
とにかく話が最っ高に面白い!!

みんな発言が正直! 言いたい放題!!
この私が、ほぼ9割聞き役w

「それぞれの意見をぶつけ合って議論を戦わせる」
のは、演劇人の基本中の基本なので、みんなイヤな気分にならないんだよね~。

何より、お芝居をやる人っていうのは当然かなり個性的で、
その人個人の生き方が半端なく面白い。

事実婚とか、突然何年も仲間の前から姿を消して放浪するとか、
20歳以上年の離れた夫婦・・・・なんていうのも仲間内にたくさんいて、
いわゆる「社会的な“普通”」を生きてない人が多いので、
それが故の常識に囚われない、斬新な発想が出てくるんだよね。

そのご夫婦も50代後半で、過去にお互いに伴侶を病で亡くして再婚。
時代的にも、「社会でまっとうに生きる」ことを強制された時代に、
ワケの分からない(笑)演劇を続けて、アウトローな人生を選ぶことは
今以上に大変だったと思うんだ。

それだけに、発言のひとつひとつがチョー魅力的!


・・・・かつて私がお芝居を熱心に観てた頃、
新宿の「陶玄房」に何度か寄ったことがあるんだけど、
あそこは文芸人、演劇人の端くれの溜まり場みたいなところで、
まるで団塊世代の学生よろしく、酒を飲みながら口角泡を飛ばして
議論を戦わせていた隣の席の若者グループを思い出しました。

ああいう若者が、いまは立派な役者として
舞台に立ったりしているんだな~。きっと。

本当に時間のたつのがあっという間で、
話の内容も濃い、素敵なオトナの時間を過ごさせていただきました。


・・・・私がいろんなところへ行ったり、いろんなことを体験したいのは、
「そこへ行きたいから。それをやりたいから。」っていう事だけでなく、
「魅力的な人達に出会いたいから」っていうのが多分にあると思う。


そういう人に出会えた時は、本当にその出会いに感謝するし、
「ああーー 人生って時間が足りない!!」って思う。

いまくらいの経験と体力を維持して、あと300年位生きたい。
じゃなきゃ時間が全然足りないw


木曜日, 3月 22, 2012

失ったものを数えない。 ~視覚障害のフリークライマーが見つけた明日への希望

最近、いろんなサイトに
「これまでの閲覧履歴からおすすめ商品を表示する」
楽天のバナーが出るけど、会社のPCが、
どーかと思うくらいクライミンググッズばっかり表示します。

チョーク、カラビナ、シューズ・・・。

私は画面のキャプチャを取って資料を作ることも多いので、
業務上メーワクなんすよねー(じゃー会社で見るなって話ですねw)。

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さて。
週末の天気が良くないので、全然山にいけません。
計画が潰れてばっかりです。まあおかげでたまった本を読めたけど。

そんなわけで、山の記録とか書くことがないのが
アリアリなんですがw、それならば と久々に本の話なぞ。
(定期的に文章書くトレーニングしとかないと「文章力」って衰えるもんで)


『見えないチカラ
  ~ 視覚障害のフリークライマーが見つけた明日への希望 ~』
小林 幸一郎 著



視覚障害があるクライマーの登攀にかける想いや人生を綴った1冊。

小林さんは後天性の視覚障害であり、目が見えていた頃から
クライミングに入れ込んでいた人・・・とは言え、徐々に視覚を失いながらも
クライミングを続けようと思ったその意思がすごいし、現在は
主に視覚障害の方のためのクライミングスクール「モンキーマジック」の
代表としてもご活躍されています。

私は知り合いに視覚障害の方がいるんですが、
そういう人たちがあらゆることを積極的に・・・というより
ごく普通にこなしていくことに毎回驚かされます。

ただクライミングって、本当に目が見えなくても
できるのかしら・・・と、最初は半信半疑でした。

クライミングは「オブザベーション」という
これから登ろうとする岩場を入念に観察して
「あそこに手をかけて・・・あの出っ張りに足を置いて・・・」と考える作業があります。

目で岩場を見ることができないということは、つまり
「オブザベできない」ということなわけで。

ところがですよ。

彼はごく普通のクライマーとして、
あらゆる岩場に取り付くわけです。
しかもトップロープじゃないよ。リードで。
国内の岩場はもとより、ヨセミテのショートルートもこなしちゃう。

小林さんが大きな影響を受けた全盲のクライマー
エリック・ヴァイエンマイヤーにいたっては、
なんとセブンサミッター(7大陸の最高峰登山達成者)!


・・・不思議なことなんですが、この本、読み進めるウチに、
「目が見えないのにクライミングやるなんてすごいな~」とかではなく、
単なる「魅力的なクライマーの自伝」として読むようになるんですよ。

目が見えるとか見えないとか、そういう事をあまり意識せずに・・・
というか“忘れてしまう”。

だって普通にクライマーとして、人間として魅力ある人ですから。


私は冒頭に、「徐々に視覚を失いながらもクライミングを続けようと
思ったその意思がすごい」と書いたけど、
それってなんだか 変な感想 だったんですね。

視力があろうがなかろうが、手足があろうがなかろうが、
クライミングに限らず、人生の中で趣味というのは「やりたいことをやる」
のが基本なわけで、別に「すごい」とかそういう問題じゃないわけだ。

だからこの本を読んでても、特に視覚障害とはなんの関係もない、

 「自然の中で感じる疲労は、都会で溜め込んだ私の疲れを取り払ってくれる」

なんて感じの一文に、「分かる~。」と
「共感」してしまったりするんですよ。


感動 ではなくて、共感。

小林さんは江戸っ子で、とにかく新しい経験や出会いに「ワクワク」してしまう
という点で、私自身が大いに共感できるということもあり。

偉大なクライマーの本はたくさんあるけど、
この本も「目が見えないクライマーの話」としてではなく、
「ある立派なクライマーの自伝」のひとつとして面白い。


 視力が徐々に失われていく中で、「できなくなる事」を
 数えて絶望してばかりいた。
 いまは、「視力がなくてもできること」を数えて、いつも
 ワクワクしている。


私も、「何かを選択したことによって、何かを失う」
という経験はたくさんしてきたけど、失ったことやできなく
なったことの数って、本当に数えても仕方ないんだよね。


・・・・ついこないだ妊娠した友人や、離婚した友人がいる。
私も4月から異動で環境が変わる。自由な時間は減りそう。だけど、

 あれも、それも、これも、できなくなっちゃうなー。

ではなくて、

 いまある資産(時間、お金、体力、環境・・そういったものすべて)で
 できることはなんだろう?

という思考で、いつもいたいな~ と思います。
言うほど簡単なことじゃないけどね(笑)。

木曜日, 3月 15, 2012

【先生しつもーん!】こんな時、どう振舞うべきですか?

献血した。ちょっと意識が遠のいたw
家族が大病を患って以来、機会があれば献血するようにしてるんだけど、
いつも不思議なのはこれだけ医療技術が進んでも、人工的に
「血液のようなもの」を作り出すことはできないんだなー、と。

ありそうなモンじゃない? 人工血液。

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珍しく仕事の話。
私、仕事もしてんのよ、仕事もw


私のいる会社は4月と9月に大きな人事異動があるんだけど、
今回は自分の部署にかなり大きな動きがあって、
初めて自分自身も異動になった。

オフィスは変わらないけど仕事の内容がかなり変わるので、
引継ぎと、新たな仕事の仕込みの両方で、じょじょに忙しい今日この頃。

・・・ま、新しい事を始めるのは好きだし、
その事で忙しくなるのはさほどストレスじゃない。
それに異動先の部署には、既にボルダ仲間がいたりして気持ち的にもラクw

なんだけど・・・。

実は、今いる部署での引き継ぎに関して、
ちょっと戸惑いがありまして。


元々私がいる部署は社内でもかなり小さな組織で、所属の課は私を含め3名。
そして私がやっている業務は、事実上2人で交代でまわしている現状。
課員のあとひとりである課長代行(といっても年下)は、大変な曲者で、
とにかくまともなコミュニケーションが取れない。
話し出したらキリがないけど、・・・マアとにかく曲者なんすよ(苦笑

その課長はわりと社内で部署を転々としていて、過去にいた部署の誰に聞いても、
「扱いづらい人」という評価があるので、まあやはり何か
問題アリな人なんでしょう。

とは言え。

仕事で、しかもその人が上司である以上、まったく話さないわけにも
いかず、これまでは仕事の中で嫌な思いをした時は、
私と交代で仕事を回している女性と愚痴を吐き合うことで、
ある種のカタルシスを得ていたわけです。
(まあ仕事では、そういう事でストレスを発散するのも重要ってことでw)


ただ、今回私の異動が決まり、「お互い同じ辛さを負っている」
という均衡が崩れたことで、私と彼女との関係が微妙になってまして・・・

言ってみれば、「同じ学校を受けた2人が一緒に合格発表を見に行ったら、
ひとりが受かってて、ひとりが落ちた」みたいな。
(本当は全然違うと思うんだけど、彼女はそんなふうに捉えているようだ)


彼女(30代前半)とは、性格的にもタイプが違うので
これまでもどちらかというとあくまで仕事仲間として
適度な距離を保ってきたつもり。
彼女自身も、たぶんそうだったと思う。

なので、なんていうか・・・「友達と喧嘩した」みたいな
悲壮感は別にないんだけど、今一番困っているのが引き継ぎ。

私の異動は今の部署にとっては「純減」で、交代要員は来ない。
つまり、私は実質彼女にすべてを引き継ぐことになります。

ただ、彼女が前述のような精神状態なもんで、
引継ぎをしてても、とにかく不機嫌丸出しで対応される。
何か言っても、「はあ」とか「えー」とかって感じで
まともな返事が返って来ない、と。


・・・・彼女の気持ちもよく分かるんですよ。

交代要員が来ない中で、彼女の負担が一気に増えるのは事実だし、
その曲者上司と、今度はマンツーで仕事をしていくことがいかに大変かは、
誰よりも私は分かっているわけで。。。

ただ、私は、彼女側から見ると「苦境からイチ抜けた人」の立場なので、
私が謙虚に出ようが、逆に叱りつけようが、
彼女の中では「結局は、あなたはいなくなるからいいけどさー」
みたいな状態になっちゃってるっぽくて ね。


さて。
こういう時って、どう振舞うべきなんでしょーね?

この年になって、こんなことで戸惑うのも情けない話なんですが、
これまで転職も含め何度か仕事を引き継いだ経験の中で、
こういうケースって初めてなもんで・・・。

自分では、これまで人との出会いには恵まれてると思っていて
本当に有難いなと思うんだけど、それゆえに、
「(自力では修復できない)人との亀裂」という状況に弱いな と。

なんかいい知恵、ないですかね。

できる限り「立つ鳥後を濁さず」と、いきたいんだけど。
「B型とO型は仲がいい」、みたいに、そんな簡単にはいかないっす。

・・・仕事とか恋愛とか人間関係が密な場所って、
関係が濃いだけに「綺麗に終わる」って難しいよなー(´。` )


*日本人の一番多い血液型はA型ですが、
 医療現場で一番最初に不足する血液はO型、というトリビア
 (O型は他の血液に混ぜても使えるから)。O型のみなさん、Let's献血~

火曜日, 3月 13, 2012

「バージン」いただき!@かぐらBC

2週間前スキーに行った時、だましだまし履いていた
スキーブーツがついに崩壊。
まあ10年履いてたので諦めはつくんだけど、さぁここでハタと悩んだ。

今シーズン、バックカントリースキーに行く予定が数回あり、
ただBCの道具は高価なので気軽に買うわけにもいかず
今シーズンは「我慢」と思っていた。

ただ、いま普通のゲレンデ用ブーツを買うと絶対後悔しそう。
シーズン終盤に入り、スキー用具はかなり値が下がっていることは確か。
買うべきか、買わざるべきか・・・・

う うううううううう~~~ん。。。


結局、丸2日、知恵熱が出そうなくらい悩んだ末に
ゲレンデと兼用で板以外の道具をそろえちゃいました。。。

「今シーズンはこれで買い物終わり!」と、カモシカのセール初日に
買い物した直後の出来事。シーズン終盤に痛すぎる出費(涙)。パトロン募集中w

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とマアそんなわけで、これはカミサマの思し召しなので、
BCやらなきゃ駄目だ!と、使命感にかられた・・・わけではないですが、
初心者向けコース、神楽が峰でBCをしてきました。


今回のメンバーには、私を含め初心者&ほぼ初心者が
4名いたので、初日は先輩にご指導いただきながら
まずはゲレンデでハイクアップ(登り)とシールを貼る練習。

・・・・いや~~ ナメてました!

私はスキーを延べ15年以上やっているので、
「まあスキーの技術と、あとは登りの体力でしょ」
くらいに考えていたんですけど、全然違います。

そもそも、滑るための道具であるスキーの板で「登る」という事は、
道具も、歩き方も様々なコツがあるわけです。
しかも、今回はたまたまおだやかな天気でしたが、
雪山の気象条件は実に様々。強風や吹雪の中で手際よく準備を
しなくてはならない時もたくさんあるわけで。

ん~ このままじゃ死ぬね。わたしw

運動量としてはさほどではなかったんだけど、
手際の悪さと、新しいブーツに若干痛みがあったことも
相まって、この日はヘロヘロで終了。。。


そして翌日。

窓からの景色はドンヨリガスの気配。
もともと天気予報もさほど良くなかったので
テンション下がりめで朝食をとっていると、
窓の外がみるみるウチに明るく・・・!

準備を終えて飛び出すと・・・・

おおおー! 文句のつけようがないピーカン!!


宿泊先の和田小屋は、かぐらスキー場のコース中腹にあるので、
そもそもリフト運転前は下から人が上がってこられない。

だから窓から見える朝のゲレンデには誰もおらず、
圧雪車の付けた筋だけが、ただキラキラと・・・。





この日の朝。
思いっきり飛ばして滑った1本目を、
なんて例えればいいんですかね。。。

正直、「これで私のスキー人生、終わりでいいよ」
と思ってしまうほどの天にも昇る充実感でした。

「エクスタシー」 ってヤツですかw

もーなんか、満足しきって思わず帰り支度をしてしまおうかと思ったんですが・・・
待て待て。今回の本題はBCでした。


というわけで、リフトの運転開始とともに、
まずはリフトで行けるところまで進み、その後は非圧雪の道をハイクアップ。

青空に向かって1本だけ付いたラッセルの跡を、ゆっくりたどります。
雪に埋まる静かな山の中を歩いているだけで・・・・・あ~ なんだろ。シヤワセ。この感じ。





条件もよく、1時間かからず山頂に到着。
といっても、山頂の標識はどうやら雪に埋まっているらしく
何もないんですけどネ。





目の前には、穏やかな山容の苗場山がクッキリ。





さて、そしていよいよ新雪を滑降!


よく、ふっかふかのパウダースノーを滑降している
スキーやボードの写真がポスターなんかに出ていますが、
パウダーの滑降ってあんな優雅なモノじゃないよね。

雪の反動を上手く利用して滑らないと、
ただただ足が疲れるばかり・・・。かなりコツが必要です。

でも。
確かに「パウダーマニア」というか、パウダーばかりを
追いかけて滑る人の気持ちは分かるな~。

誰も傷付けていない一面の新雪に、たった1本、自分シュプールだけを
付けていく快感は、ちょっと他のスポーツでは味わえないかも。。。


登りの1/4以下の早さで降りてきた後は、
ランチ&ゲレンデで残り時間を軽く滑って終了。


・・BCというと、雪崩の危険とか遭難とか、
そういう危険なことばっかり考えてたけど、
私のレベルじゃ「それ以前」の問題。

まずは、どんな条件下においてもつつがなく準備して、
手際よく工程を進められるようにするところからだな。

かなり勉強になった・・・けど、勉強だけじゃなくて、
素直に充実した楽しい2日間でした!

せっかく道具買ったんだし、こりゃバリバリ行かなきゃね~

月曜日, 3月 05, 2012

可愛いええカッコしぃ @喬太郎/三三/白酒

こないだテレビで箭内さんが、
「猪苗代湖ズの歌が必要なくなった時、本当に復興は始まるんだ」
みたいな話してて、かなり共感。

昔、月刊の会員誌的な仕事やってた時、
「しょせん翌月には捨てられる運命のモノ」を作る空しさ
みたいな事を感じてたんだけど、
やっぱり「捨てられても、その時に“こそ”必要な情報の価値もある」
と考え直して吹っ切れたことが。

歌い継がれる歌、読まれ続ける小説だけが
「価値あるもの」じゃないよね(と、思いたいw)

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よっこいしょっと。
えー。落語です。

お気に入りの噺家さんが出ると、
なんとなーく勢いでネットでチケット買っちゃいます。
ネットって罪ね。

でも、ひとりで観に行くつもりだったのに、
落語仲間のつぶやきで、同じのに行くことが判明して
聴いた噺を肴に帰りに一杯・・なんてことになったりもします。
ネットって繋ぐねw。


【渋谷に福来るスペシャル -ファイナル-】

開口一番 真田小僧
三三   明烏
白酒   花見の仇討ち
 --- 仲入 ---
喬太郎  節と徳三郎


やー 落語の世界はスッカリ春。

真田小僧や明烏は初午の時期の話だし、
残りの2つもお花見が話のキーとして登場してきます。

最後の喬太郎は、なんとマクラ無しでいきなり本編。
喬太郎のマクラを楽しみにしてる人は多いと思うので、
かなり残念だったけど、会場の都合で延長はご法度らしく、
ノってくるとマクラが長くなりがちな喬太郎としては
仕方なかったのかなw

「節と徳三郎」という話は初めて聴いた。
大店の一人娘と奉公の男が道ならぬ恋に落ちるという、
いわば「ロミオとジュリエット」的な話です。
こういう話がハッピーエンドで終わるわきゃ・・・ないよねw

しんみりした情緒ある噺でしたが、
私はああいう「恋煩い」的な噺に思い入れないからさー。。(苦笑

大好きな明烏も良かったけど(三三版の時次郎は、
本当にウブさがよく出てて最高!)、今回は、私自身が「笑いたい気分」
だったので、「花見の仇討ち」がフィットしたかなー。


 # 長屋の仲間で花見の相談。ただの花見じゃつまらないから、
 # 何か余興でもやろうという話になる。
 # そこで、「ある兄弟が、花見の席で親を殺した敵の男に会い、
 # “ここで会ったが100年目!”と、斬り合いが始まる。野次馬が
 # ワラワラと集まってきたところで、仲裁が入り一見落着」という
 # 寸劇をすることに決め、キャスティングを考えるが、
 # ずっこけキャラばかりの長屋の面々、当然スムーズに芝居ができる
 # わけもなく・・・・


この噺はサゲがイマイチ分かりずらいんだけど、
噺の面白さは中盤に集中してるので、サゲがサラっとしてても
物足りない感じはないかな。

白酒は私の最近のお気に入り。
白酒って、オニギリ顔で朴訥な田舎の青年、みたいな顔してるんだけど、
なんていうか、いつも「うすら笑顔」というか、何考えてるか
分からないようなところがあるんだよねw

あの雰囲気で、何をやってもしまらない「熊さん八っつあん」みたいな
キャラをやると、な~んとも言えない可笑しさが出てきます。
チャンバラの場面なんかは爆笑だった!


・・・今回、たまたまこの会を観に来ていた落語仲間がいたので
帰りに飲んで帰ったんだけど、その人は出身が関西。

今は西と東の文化って極端な違いはないと思うけど、
その人を含め、西側出身の落語仲間と話をすると、
今でも東西の違いは歴然とあるんだなー って感じさせられる事が多いです。

今回も、

「明烏」の、最終的には遊女に振られる事もあるのに、
金を払って吉原に通う江戸の男達 や、

「花見の仇討ち」の、金を取れる
わけでもないのに、野次馬を集めて面白がる男達

のエピソードには、同調できないものがあったようでw

まーねー。
確かに落語の世界の男達は、総じて「カッコ付け(失敗することも多いが)」
だし、表より裏のカッコ良さにこだわるというか、やせ我慢の美学というか、
要は

「武士喰わねど高楊枝」

的なところはある。

私は父親がかなり分かりやすい江戸っ子体質なので
わりとそういうのに慣れてるけど、
確かに、見る人が見ればただの「えーカッコしい」だよねw

まあでも、失敗したり、あっけらかんとしたりしてて、
それが鼻に付かないから可愛いな~ と、私は思うんだけど。


・・・・アレ?

これって要はだめんズ?

ウチのとーちゃんはだめんズなのか?
だから私もだめんズなのか?


いや! 違う!! 違うはずだーっ!

違うということにしておきたい!w


・・・ともあれ、早春にピッタリの
楽しい落語会&飲みでした。