月曜日, 1月 31, 2011

これは「舶来かんじき登山」かと。

知り合いのサイトに寄稿している
(およそ)月イチ旅コラムの第2回アップ。よろしければ。

「Endless Transit ~第2便」
http://epstein-s.net/archives/2764

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何をやるにせよ、初めての事というのはワクワクするもんです。
こんなに擦り切れてしまった私でさえも(笑)。

そんなわけで、スノーシューをやってまいりました。

今のところ厳冬期の登山に行く知識と体力はありませんが、
スノーシューでせめて気分だけでも。

@菅平の根子岳。



学生時代、スキー部の友達の長期合宿先が菅平で、
短期間、素人を受け入れてスクールやったりする合宿だったので、
私はその4年間のうち、3年は毎年菅平に行っていてわりと親しみ深いエリア。

でももちろん、この季節にあそこに行って「スキーをしない」
というのは初体験です。

土曜日にスキー場のすぐ近くで前泊して、
翌朝スっキリ、爽快にスタートしようというコンセプト
だったんですが・・・

まあヤッパリなって感じですけど、前泊すれば宴会するわけですよ。
そして土曜はアジア大会の決勝戦「日本×オーストラリア」のキックオフが
午前0時だったわけですよ。


寝れないっつーの。

しかも、延長になっちゃったっつーの(笑)。

結局最後までみんなで試合を観戦しつつ(おっと、リーダーは肝心の瞬間は
お休み中でしたけど(笑))、翌朝は予定よりちょっと遅めの行動開始。


スノーシューは、いわゆる日本でいう「かんじき」を
もうちょっとメカっぽくした道具で、ストックを持った姿は
かなりスキーっぽいですが、「滑るための道具」ではなく、
「滑らない・沈まない」ための道具です。






スキー客と同じリフトに乗り、終点で板をセットする
スキー&ボード客を横目に、私達はさらに上へ上へ・・・。


「スノーシュー」って名前からして、なんかエンタメな匂いがするので、
私はスキーのほうにすごく近い気分でいたんだけど、
やってみた感想は

「これは登山だな」 と(笑)。


考えてみれば当然だけど、例えばスキーやボードは板なしでは
あり得ないスポーツだけど、スノーシューはあくまで「雪山登山をする際に、
ツボ足では歩けない深い雪を歩く補助的道具」なので、実は道具が主役という感じではない。

これまで何度もスノーシューの経験がある人いわく、
今回のコースはそこそこ斜度もあって、決して初心者コースではないという
ことだったんだけど、夏山だったら快適に歩けそうな斜度でも、
雪があると急に大変になるんだよね。

今回は残念ながら、天候が安定せずあまり景色は楽しめなかったんだけど、
圧雪した斜面とは違う、ふかふか・サラサラの雪原散歩を満喫しました。




*左右は見渡す限りのスノーモンスター

分かったのは、スノーシューの魅力はなんといっても下りだ!!

普通の登山の時は下山時って主に「余力」って気持ちが強くて、
なんとなく気分もダレるわけですが、スノーシューの場合は、
ちょっとした坂がある時は、ずかさずダッシュして滑降!

手持ちの銀マットが「簡易ソリ」に変身。
うーん、これはかなり楽しい!(笑)


主にスキーをやるような山で、スキー場よりさらに標高の
高い場所がフィールドになるケースが多いみたいなので、
当然ながらかなりの寒さです(おかげで写真も少ない。カメラを出す気力がないから)。

でも、それだけにあったくなろうと運動量も多くなるし、
わりとハシャイでも楽しい。

何より帰りの温泉の身に染み方がハンパないっすね(笑


たくさんで行ってワイワイやるのがいいって気がする。

まだまだメジャーなスポーツとは言えないし
ある程度山の知識(服装とか読図とか)が必要ではあるけど、
主要なルートではほぼレンタルもあるみたいだし、
運動オンチという人でも十分楽しめると思う。

ちょっと変ったウィンタースポーツをやりたいという方はゼヒ~

金曜日, 1月 28, 2011

Uh~~~~, テキーラっ!

ウチのうさぎが亡くなってちょうど1年。
もう1年か・・・。
なんか、超流されまくって日々を生きてる気が(苦笑)。

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お酒は嫌いではないです。







・・・・いや、嘘でした。

好きだ! 大好きだーっ!


そんなに量は飲めないけどね(ホントだよ!)


ただ、日常的に口にするお酒って限られてるということで、
先日、ウイスキーのブレンダーズバーへ行った話を
ここにも書きましたが、
今回また、普段あまり触れ合わないお酒と親しむ機会を得ました。

やっぱり、こっちが好きだと思っていると
あっちから勝手に寄ってきてくれるものなのねー。
ホラ、犬って嫌いだと思ってる人にほど吠えるっていうじゃん?
あれとおんなじ(・・・か?笑)。


今回は、情熱のラティーノのお酒「テキーラ」で御座います。

よく飲みに行く前職の仲間の知り合いに、
「日本テキーラ協会」という、なんとも素敵な協会の方がいて、
飲みがてらテキーラのお話なぞ伺ってきました。

行ったのは六本木のとあるメキシカンBar。

料理も美味しいけど、何よりテキーラの種類がかなりあって、
さすがテキーラ協会の方、店で飲んでる途中も次々に声をかけられて
業界での顔の広さをうかがわせます(笑)。


その人は20年近くLAに住んでいて、
LAは南の国境にも近くラテンの国々とも縁が深いので、
文化的なことも含めてラテンカルチャーには造詣が深い。

とはいえ、お酒はあんまり強くないそうで。

・・・これまで著名なバーのマスターとか、新潟の有名な杜氏の方とか、
「お酒のエキスパート」と言っていい人に何人かお会いしたけど、
意外にも「お酒が弱い」という方、多いんだよねー。

やっぱり「お酒の本当の味を堪能する」ためには、
呑み助じゃダメってことかと(笑)。


話を聞く限り、テキーラは日本でいう「焼酎」や「日本酒」の位置付けなのかなと。
ビールのように家でも外でも飲むお酒というよりは、外で人と楽しむイメージ。

テキーラって、私にとっては「知らないお酒じゃないけど、あんまり飲む事もない」
という微妙な距離感のお酒だったから、カクテルの割り物くらいな感じだったんだよね。


でも今回、自分の好みを伝えて、いろんな種類を「プロ」のチョイスで飲んでみて、
実は個人的に自分に合ってるということを発見した!

全部ロックで飲んだけど、ウヰスキーよりは全然飲みやすくて、
しかも柔らかいものは口当たりがなんとも私好み。

そして・・・・嘘だと思うかもしれないけど、
ほのかに「納豆の香り」がするんだよ!

「納豆臭のお酒」とか言うと、なんだかあんまり美味しくなさそうだけど、
これが合うんだまた。日本人の舌に。


ビールでもなんでも、暑い国のお酒は飲み口がさわやかなモノが多くて飲みやすいよね。

それに、私もそこそこは飲んでると思うけど、
さすが上質の蒸留酒だけあって、悪酔いせず翌日も目覚めスッキリ。

もっと普通の飲み屋で飲めるようになれば、絶対普及すると思う!


いや~。
例のとおり、その夜も酒トークの大半は楽しくもショーモナイ話でしたが(笑)、
また、いいコト発見できちゃった。

いくつになっても、「新たな世界」との出会いはいっぱいあるよね。

今度別のお店でまた飲んでみよーっと♪


*カウンターには高価なテキーラがズラっと。
 いいお店だったなー。また行きたい。

月曜日, 1月 24, 2011

今週も壁ですが、なにか。

自転車撤去された。たった一度の過ちで・・(苦笑)

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自分がどこへ向かおうとしているのかナゾですが(笑)、
今週末もクライミング@幕岩です。

風も弱く日が差していたので快適~。
梅のつぼみもかなり膨らんできてました。
満開になったら綺麗なんだろうな。

今回は、普段わりとインドアで一緒に練習するメンバー。
中では唯一私が山岳会に所属してなくて、しかも一番ヘタレなので、
とにかく今回は人の登り方をしっかり研究しようと思ってました。

で、今回の成果は・・・・


○いんちきするな(5.8)

クライミングルートの名前って変なのが多いけど、これもそうですねー。
背中越しが開放的なルートなので、
登ってる途中に振り返ると、その高度感でお尻がムズムズする。
はからずも初リード体験をしました。ノーテンで登ったので、
このコースが私の「人生・初完登ルート(外岩)」ということになるね。

やってみてわかったのは・・・リードは緊張感が全然違う!
トップロープがいかに「精神的に支えてるか」がよく分かりました。
トップロープでは「完登」とは言えないって納得。
逆に言えば、それだけトップロープではロープに甘えてるって事なので、
自分のレベルの下のルートは、積極的にリードで登ろうと思った。

*始点側から見下ろすとこんな感じ。Rちゃんの頭がカワイイ(笑)




○アブラカタブラ(5.10a)

前回気に入ったこのルートをもう一度。
やっぱり同じのに何度も登ることが練習だからね。
前回より難しく感じたのは気のせいか?

○フック船長(5.10a)

こちらも前回登ったルート。
これは前回よりも上手くできたかも。でもグダグダだけど。

ホールドがなくてフリクションでずるずる登っていくルートは、
個人的にあまり得意じゃないんだとよく分かった。
自分の弱点を自覚することも、成長の一歩(だと思いたい(笑))。

*Kさん、その隣の5.10cのルートを余裕の完投ピース。
 いっときの逡巡もなし。すごいな・・。身体にバネ入ってるんじゃね?





○おたまじゃくし(5.6)

本日リード2本目。これくらいだとさすがに安心して登れる。
このくらいのを何本も登って、外岩で必要な技術を身につけたい。


○アボリジニ(5.10a)

前回一番最初に登ったルートで、その時はまあかなりズルしつつ登りきったけど、
今回はなんと半分も行けず・・・。足のムーブが分からず、気持ちばかり焦って
まったく歯が立ちませんでした。

どうしたらいいか分からなくなった時に、いかに冷静でいられるかも課題だな。
ショートならともかく、マルチピッチのド真ん中で「どーしよどーしよ」
なんてやってたらかなり危ないもんな・・・。


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インドアでは当たり前の「トップロープでやる」とか、
「ヌンチャクがかかってる」状態は、外岩では当然ながら
誰かが準備してくれたからそうなっているわけで、
そのあたりは今回も人に頼りっぱなし。

これから外でやっていくには、純粋に「登る技術」以外に
支点作りやら、回収を伴うロワーダウンやら、いろーんな技術を
ガンガン身につけなきゃならないと痛感しました。

いくら本で知識を身につけても、結局は実践がモノを言うのはなんでも一緒。
あとは「目をつぶってもその動きが出てくる」くらい、いかに繰り返しやるか。

「成長に近道なし」

つーことですよ。要は。。。(苦笑


帰りは温泉で冷えた身体をバッチリあっためて、
ゴハン食べて帰りました。

幕岩は都内からも近いし、岩場までのアプローチも短いので、
また何度でも足を運びたい。

お世話になった皆さんに、激しく感謝です!


ちなみに、あの日は寝る直前まで体がポカポカ&しっとり。

湯河原のお湯は私に合ってるみたいだ。
・・・と、そんなオトクな発見もあったりして(笑)。

木曜日, 1月 20, 2011

「囚われた過去」の調理法

BEADY EYEの記事を読むたび、
やはりリアムは兄弟そろってこその魅力なのではないかと
思ってしまうのは私だけ?
(曲はあんまり聴いてないので分からないけど)

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今年1発目の映画、ようやく時間が取れました~
開演1分前の駆け込み乗車。

『瞳の奥の秘密』
監督:ファン・ホゼ・カンパネッラ

 # ブエノスアイレスで刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、
 # 25年前に担当した、新婚女性の暴行殺人事件を小説にしようと考える。
 # 想いを寄せていた元上司のイレーネをはじめ、当時の関係者に再会するうち、
 # 新たに不可解なことが分かり始め・・・・。


アルゼンチンの映画です。
前に恵比寿でかかっていた時に観たかったんだけど時間が取れず、
今回ようやく鑑賞。

ラティーノの映画ですが、全体にわりと重々しい空気感がある。
ストーリーには思わせぶりだったり難解なところはあまりなく、
ミステリーとして純粋に楽しい。

この映画、ひとことで言えば

「過去の呪縛」

というテーマなんだと思う。

最愛の新妻を殺された旦那の、その後の25年間の人生、
そしてその事件を追っていたベンハミンにもまた、
25年間とらわれ続けている想いがある・・・・。


当たり前の事ですが、今生きていて「過去のない人」
っていうのはいないわけだ。

「過去」の中身は人によっていろいろだけど、
「後悔している過去は1つもない」とか
「鮮明に覚えている過去はない」人っていないんじゃないかと思う。

それに、その「過去」の価値や重さは、当事者にしか分からないよね。
(だから少なくとも私は、自分にとって重要度の高い過去を、
 あまり人に話したいとは思わない)。


良いことであれ、悪いことであれ、
人にはなんらかの「いつも頭の片隅にある過去」というのがあるし、
それは、年をとればとるほど多く・重くなっていくのじゃないかと思う。

ただ・・・・・

これは、この映画の主眼でもあるんだけど、
人間にとって「過去」というのは、ひらたく言えば「料理の材料」
なんだと思うな。

材料は人に恵みをもたらすけど、
それをどう料理し、糧とするかはその人次第。
場合によっては、自分の身体に害を及ぼすものであるかもしれない。

「過去」もそうで、同じような経験をした人でも、
その過去をどう捉え、そこから自分が何を見出していくのかによって、
その人の成長や、その過去の価値はまったく変ってくるわけで。。。


映画では、妻を殺された銀行員の旦那の壮絶な25年間と、
その後、個人的には若干「?」という気分になるラストなんだけど・・・・


いずれにせよ、「過去」が大事じゃないという事ではないけど、
一番大切なのは

「いま」

なんだという事なんだよね。要は。

まさにその「いま」を豊かなものにするために必要なのが
「過去」であって、それに縛られたり、苦しめられたりする過去に
いったいなんの価値があるのか、と。

言っとくけど、

 囚われている過去 = 忘れたい(忘れるべき)過去

って意味じゃないよ。

忘れる必要はないけど、「調理法」を間違えるなって話。

モノによっては、何十年も囚われ続けた過去に、数十年たってケリを
つけることだったできるわけで(映画のラストもまさにこれ)。

『あの過去があるからこそ、今の私は豊かだ』
って、自信を持っていいたいよねー。


・・・しかし、ラテンの女性ってビューティホーだね。
しなやかな体と彫りの深い顔立ち。

あんな見た目に生まれてたら、
私の人生、いまとは全然違うモノになってそうだ(笑)。

火曜日, 1月 18, 2011

壁を乗り越えろ@幕岩

月曜日大阪出張。新幹線が雪で100分近い大幅遅延。
昭和の政治家を恨むね(=名古屋-新大阪間は、政治家の利権争いの末に
現在の豪雪地帯を通るルートになったといういきさつがある)。




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※ 今回は、クライミングやらない人は
※ 読んでもショーモないっす。

寒いですよー。でも山に行ってきましたよー。
でも今回は壁なんですよー。

・・・と、いうわけで、ビギナーにも優しい湯河原幕岩。
関東から気軽に行ける冬のフリークライミングエリアとして、
城が崎と並ぶ定番スポットです。

いつもインドアで一緒に練習してるチームの
山岳会の山行(って言うのかな?)にお邪魔させて頂きました。


今後、私がもっと上手くなって(なんのか?)、
「ああ~ そういえばあの頃は、あのグレードでも難儀してたなー」と
懐かしく振り返られるよう、今回は今の状況と結果をちゃんと記しておこう。


【現状とレベル】

リードを始めたのは夏山シーズンが終わった辺りなので、
期間は3~4ヶ月程度。最低でも週1の練習を自分に課すようになったのは
ここ3ヶ月かねー。一応ボルダリングは春先から遊びでチョロっとやっていたので、
いきなりリードから始めたわけではないです。

私の今の実力は、インドアで5.10a~bあたり。もちろん「登れる」ってだけで、
「美しく登れる」という話であればもっとレベルは低い。
大甘な5.10cがかろうじて登れる事もあれば、5.10aでもガンガン落ちます。
当然外ではさらにグレードは落ちるわけで。


【今回の成果】

※ちなみに、当然ながら(?)すべてトップロープなので、
 「完登」と書いてあるところは厳密にはウソですな。

○アボリジニ(5.10a)
 デビュー戦にナゼこんな過酷なルートを・・・。
 カンテの中盤までがインドアにはない足使いで、まったく歯がたたず。
 完登はしたものの「引っ張り上げてもらった」というほうが近いかも。。。
 でも、このルートは「外の面白さ」を実感させてくれたルートとして
 きっと忘れないと思う。





○オタマジャクシ(5.6)
 さすがにコレは余裕。ホールドもほぼガバなので、
 リードデビューするときはコレくらいでいきたい。
 ジムでの足使いやバランス感覚を「使える!」と感じた唯一のルート。

○フック船長(5.10a)
 ほぼ垂壁。左足がトゥルッツルで、フリクションっでずるずる
 登っていくしかないので、手の力で登る人は得意かも。これも、
 完登と呼ぶには遠い「引っ張ってもらった」系(苦笑)。

○アブラカタブラ(5.10a)
 この日一番面白かったのがこのルート。中盤直後、左から右のトラバースと
 ナナメに入ったクラックをどう使うかが核心。
 これは自力で登った部分が多いんじゃないかな~。また絶対やる!!

○シンデレラ(5.7)
 かなり長くて高度感があるスラブ。これは、自信を持って「完登」っていえるな(笑。
 る5.7にしては登りごたえがあるんだけど、
 それは2/3辺りにテラス上の立ち上がれるところがあって、ここでレストできる
 からこのグレードなのかな? と、勝手に解釈してみた。






・・・はっきり言ってヨロヨロですね(笑)。

でも、超~~~楽しかった! 外岩独特のヒンヤリとした感触と、
自分でホールドを選んでいく自由さで、気分が超アガります。


なんとゆーか、クライミングって不思議なスポーツだよね。
別に工事するわけでも頼まれたわけでもないのに、
勝手によじ登って勝手に降りてくるわけで。。。

クライミングはゴミや駐車場、トイレ問題が
よく議論になるけど、今回行ってみてそれがよく分かった。

私有地や、クライミングとは無関係の人が多数通るルートもたくさんある。
それに入場料がかかるわけではないので、クライマーがその土地にお金を
落としていくことはあまりない。
なのに我が物顔で壁に貼り付いてたら、そりゃ~ヤな顔されるよね。

とにかくクライミングに限らず、アウトドアスポーツと呼ばれるすべての
スポーツは「自然の造形をお借りする」という真摯な気持ちで楽しむ
必要があるんだという気持ちを、今後も忘れないようにしよう・・と思った。


しかし・・・・

わたしは20代の頃スキーに熱中していたので、登山を始めた当初は
「雪がないのに山に来るなんて・・」と思ってたわけだ。

で、壁をやりだした現在、今度は「山に来たのにピークハントしないなんて・・」
とか思うのね。

これでもし本格的に雪山なんかやろうモンなら、
無雪期に山に行った時に「雪がないのに山に来るなんて・・」と思ってしまいそう(笑)。


完全に1周回ってるじゃんね(笑。


思わぬところで、仏教の教え「輪廻転生」を
実感した休日なのでした。

木曜日, 1月 13, 2011

世界で一番高い値段がつくもの は?

今年久々に福袋を買った。山グッズの(笑
最近の福袋は「女性のMサイズ」とか選べたりして、
ハズレらしいハズレはない。すごいねえ~。

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こないだ、かなり久々に(もしかしたら数年ぶり位に)、
ライターの入稿してきた原稿に頭から全部ダメ出しした・・。
もちろん部分的にチェックを入れることはしょっちゅうだけど、
こんなに全面否定で「ハイ、全部やり直し!」的なダメ出しをしたのは久々。


人を怒ったり、ダメ出しするときって、常に

 「わたし、人を怒ったりダメ出しできるほど大きい人間なのか?」

っていう思いとの葛藤なんだけど、
私の世代になると、それを言ってちゃー誰も怒らなくなる
(=つまり下が成長しなくなる)ので、仕方なく怒る。

そりゃ私だってできれば誰にも嫌われたくナイし、
気の強いオンナだと思われたいわけでもナイけどさー。。。

怒るって、ストレスだよね。オトナって大変だよ。。。


「ダメ出し」といえば・・・
先週末、ヴォーカルレッスンの新年会があった。

レッスン自体は先生とマンツーマンなので
普段他の生徒さんと顔を合わせることはほとんどないんだけど、
発表会とか新年会とか、そういう席だけは会います。

小さな教室で、生徒は全部合わせて10人もいないから、
たいていは先生が仕事(=本業はJAZZピアノ)で使うバーを
使わせてもらうことが多い。

今回もそういう風にして8人ほどが集まったんだけど、
中に、今回私が初めて会った40~50代の男性がいた。

元々先生の(ステージの)お客さんで、好きが高じて習い始めた
らしいんだけど、この人が ま~クセ者なんですよ(笑)。

とにかく、息つく暇なくしゃべり続ける。
初対面の人にもわりと失礼な質問をぶつけまくる。
人の意見にいちいちダメ出しする。

悪い人ではなさそうなんだけど、とにかくアクが強い!

普段レッスン時間の関係でその人によく会うというAさんも、
「いや~ あれはスゴイんだよ。少々皮肉を言ったところで、全然止まらない
 ・・・というより、皮肉を言われた事にすら気付かないみたい(苦笑)」
と、けんもホロロです。


しかしこの人・・・・・、先生の言う事だけはよく聞くんですよ。

先生とその男性は年も大して違わないんだけど、先生が
「○○さん、自分の事ばっかりしゃべらないで!」と叱ると、
子供のようにションボリしたりする。

別に先生が怖い人ってわけでもないし、
学校の先生のように、そこに上下の関係があるわけでもない。

でも、その男性にとって先生は特別なんだろうなと。


で、思ったわけです。

・・・タイトルの「世界で一番高い値段がつくもの」ですが、
私はその答えは

「信用(信頼)」

なんじゃないかな と思うのね。

※もちろん、「自分の子供」とか「家族」ってのもあるだろうけど、
 誰もが同じ価値を認めるものじゃないから、そーいうのは除外。


・・・例えば銀行が企業にお金を融資する時だって、すべては「信用」がモノをいうでしょ?
「信用」がある企業は、未来がどうなるか分からなくても数億円の融資が受けられるよね。

「信用」って、どんな動産・不動産とも比べられない 形のない財産。
キャッシュフローの悪い会社でも、信用されていればそう簡単には倒産しないし。


結局、人間もそういう事じゃん?

このクセ者の男性も、先生も、どっちも「誰かにダメ出し」してるわけなんだけど、
言う人側に「信用があるか、ないか」で、その意味合いはまったく違ってくるわけで。

ダメ出しは、時として相手の反感を買うわけだけど
(後で酒の席で悪口言われたりとかするし。私も言われてるかもなー(笑))、
それを気にしてちゃ~、前には進んでいけないんだよね。


私は、「ダメ出ししても周りに文句言われないような、仕事のデキル人間になろう」と
思ったりしてた事もあったわけだけど、
「デキル人間」というのはちょっとニュアンスが違くて、要は自分が目指してるのは

「人にダメ出しできるような『信用』を、自分に作ろう」

って事なんだな。きっと。


 誰からも好かれようとする(嫌われたくない)人生は、
 大きな落とし穴がある。

ことに、30ウン年生きてようやく気が付き始めている昨今なのですよ・・・(苦笑)。


* 新年会では「Killing Me Softly With His Song」
 (以前某コーヒーのCMに使われてた歌)を歌う。
 いい曲だ。Roberta Flackの出世作。なんか泣ける。
 この曲、訳すと結構コワイ。「通りがかりに見た路上ライブの
 見知らぬ青年が、私の暗くすさんだ人生を歌詞にした
 歌を歌っていたの」・・・・。うひゃ~。なんで知ってんの!?

木曜日, 1月 06, 2011

2012年に世界は滅亡するかもしれないんでしょ?

マヤ文明ではね。

でも、今年は2011年ですって、奥様。
ミレニアムとか言って騒いでた頃から
もう丸10年てことかー。・・・すごいな。

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マ、仕事は4日から普通に始まっているし、
正月はのんびりしたし、お年玉はもう取られるばかりだし、
なんていうか、特別なこともなく。
短いけどいいお休みだったよ。

最近は年に1度、この時期しか麻雀やトランプをやらないので既にルールも忘れ気味で、
年明けの親戚賭博で、年上を立ててガッツリと負けてやりましたわ(笑

父方の90代の祖母は、既に孫の顔と名前は完全に忘れてしまってるけど、
やはり身体が元気な事がナニヨリ。老人性痴呆というのは、
「死を恐れないための神様からのプレゼント」なのかもしれないなー。

人は当然いつかは死ぬんだけど、身内っていうのは、
「いくつまで生きたらOK」っていうのはないからね。


普段ほとんどテレビを観ないので、正月にテレビを観たら
全然知らない人がたくさん出てました(そして既に名前も顔も忘れた)。
たぶん今年の年末の番組には、その中の半分もでないんでしょう。せつない・・・。

唯一印象深かったのは駅伝くらい。

あ、あと年末瀕死だった私の携帯ですが、
年が明けてなんだか復活しまして、若干アヤウイ動きはするものの
とりあえず今のところ普通に使えております。ビバ!

ある意味これが、年末年始の一番のトピックスだったかも(笑)。


・・・去年もいろいろあった。

今年も絶対いろいろあるでしょう。


でも、そういう時に「だからどーした?」と言える強さを持てるよう、
今年も毎日丁寧に暮らしてゆきたい。

年の初めだからといって改めて「目標」を立てたりはしないけど、
今年は「いつか」とか「将来」とか、漠然とした未来ではなくて、
ごく小さなことでも、「来月末」とか「2015年」とか
明確なゴールに向かって実行していければいいな とは思う。


安野モヨコの「働きマン」に好きなエピソードがあって、
主人公の松方が新卒の面接を担当したとき、別の編集部の人が
学生の特徴を説明するシーンで

 # 多くの学生は「入社」というゴールに向かってボールを投げるから、
 # 最高でも届くのは「入社」なんだけど、自分の生きたい道がクリアに
 # 見えている学生は、「○○がやりたい」というところに向かって
 # ボールを投げるので、気持ち的には既に「入社」は超えているんだよね。
 # そういう学生は強いよ。

っていう台詞があって、
「う~む。これはシンプルで、かつ深い」 と思った。

そう考えると、「ダイエットで○kg痩せたい」とか、
「マラソンで○分以内に走りたい」というのは、
ダメじゃないけど、あまりに“手前な”目標なのかも。

※余談だけど、だから私「就活」とか「婚活」って言葉が好きじゃないのかも。
 「で、その後どうしたいの?」っていうところが見えてこない言葉だから。


そうなると私の場合、とりあえず2034年には
「(事情が許せば)日本に住んでいない」ことが
今のところわりとはっきりと見えるマイルストーンなので、
そのためにはどうするかを考えるのがいいかもしれんな。

ま・・・・、壮大な目標ほど年とともに
わりと変わっていっちゃうもんだけど(笑


では、こんなわたくしめにお付き合い頂いてる皆様、
今年もよろしくお願いします。


*今年の箱根10区のゴール直前で、国学院が好きになって
 しまった人、たぶん多数(笑