木曜日, 7月 29, 2010

想像力があったもん勝ち。

生姜が凍ると、
スポンジ状になることを発見。

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久々に野球観戦(巨-中)に行く。
ちょうどジャイアンツが首位転落したタイミングだったので、
面白い時に行けてよかったー。

今はプロ野球に熱中していませんが、
子供の頃は、「巨人戦の件で父親とけんかしてテレビのブラウン管を割る」
ほどのジャイアンツ贔屓だったわけですから、

当然、江戸っ子として当然!、「巨人びいき」なわけですよ。
ウチの父親がどうかしてるんだ(笑)。

「金にモノをいわせる心ない球団」だと言われる事にももう慣れました。

なんつーの?「金持ちケンカせず」の余裕っつーの?
ジャイアンツファンは(笑)。


今回は、目の見えない友達と一緒でした。

いつもHさんのバイタリティには脱帽だし、
そもそも、目が見えないのにスポーツ観戦を
するというのはどんな感じなのか・・・
それだけ「スポーツ」って魅力があるんだろうなーとも思うし。

でも、実際に一緒に観戦して納得したのは、
彼はラジオを聴いていたから、頭の中には彼なりの野球場が見えていて、
選手の細かな動きが描けているんだろうなー と。
地鳴りのように響く応援の響きで、現場にいるリアル感は堪能できるし。

私はもちろんグラウンドは見えているけど、
案外視覚情報に頼りすぎて、
球種がなんだったかなんて分かってなかったりするしね。


・・・・前に「BECK」(漫画)の作者、ハロルド作石のインタビューを
読んだときに、

 * 音楽漫画の最大の弱点は、「“背筋がゾクっとするようなギターフレーズ”」
 * って文字で書いてもそれが絶対に読者に伝わらないことだけど、
 * それは同時に最強の強みでもあって、誰もがそれぞれ持っている
 * 「背筋がゾクっとするフレーズ」を勝手に想像してくれるから、
 * 作者の意図とは関係なく、みんながそこで感動してくれる。


っていうようなことを言っていて、
すごく納得した記憶がある。

「想像する」というのはタダだし(笑)、
何より、自分の「想像力のキャパシティ」が大きければ大きいほど、
より楽しんだり、感動したりできるでしょう? オトク。

きっとHさんは、視覚という五感がひとつないぶん、
私達が想像もできないようなサイズの「想像力キャパシティ」
を持ってるんだと思う。すごいよね。


・・・あとは、実際そういう友達と一緒に行ってみると、
東京ドームというのはハンディのある人に
そこまで親切には作られてないなーと実感するので、
もう少し世の中が、そういう部分にまで手が届くようになれば
一番よいんだけどね。


ちなみに試合のほうは、
延長11回裏、坂本の胸のすくようなパーフェクトな本塁打で
ジャイアンツの逆転サヨナラ!
彼は本当にラッキーボーイだ。“持ってる人”だなー。

私は、阿部慎之助ファンを公言しているので、
この日は6番だった慎之助が打席に立つたびに、
まるでお姉さんの気分で「しっかりねー」と、声援を送っておりました(笑)。

・・・私、野球を観に行って応援してるチームが負けた記憶がほとんどないなー。

私ってば、勝利の女神だね!
(イヤな事は忘れてる、というだけの気もするが・・・(笑))。



*前に、九段下の駅で「俺はジャイアンツが 大嫌いだあー!」という
 メッセージ入りのTシャツを着た青年がいて、線路に突き落とされはしないかと
 ヒヤヒヤした記憶があるのですが(笑)、同じこと考える人は他にも
 たくさんいるようで。
 http://store.upsold.com/umizuki/id/15595/product_id/2981606

 英訳は「I hate orange rabbit.」ですって。どーすか。これ。

 あーそうさ。 嫌われ者ですともさ。
 いいんです。巨人は嫌われて実力を発揮するチームなんで。
 松田聖子が、「嫌いな女」でも「好きな女」でも、ランキングの
 上位に入るのと同じ という認識です。個人的に。

水曜日, 7月 28, 2010

人のことを「分かろう」という気持ち

初めて「日本語が話せない人」に取材。
一瞬頭がヒヤっとしたが、秘書兼通訳らしき
キレモノ美女が同席してくれました。あぶなー。

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なんだかもー、毎日暑いですね。
脳ミソ溶け気味です。

先週の連休に山で体力を使い尽くした感があるので(笑)、
今週はおとなしめに過ごしたんだけど、
逆に平日に忙しくてイヤな感じだ。

でも、
頼まれてた刷り物を作ったり、
たまってた本を読んだり、
久々に家をガッツリめに掃除したり・・・。

こういう主婦ライクな週末って久々。 わりと好き。

とはいえ、ご存知のとおりウチには冷房がありませんので、
長居すると熱中症になるんです。家で。

気が付くと、動物園のシロクマのごとく、
暑さにやられて やる気ゼロパー となってしまうので
(じゃー冷房買えよ!という話なんですが、もはや意地(笑))、
だからというわけではないのですが、
友達のお誘いを受けて、アメリカに帰国する知り合いの
さよらなパーティに行ってまいりやした。

Farewell party ・・・

大体、「外国人」というのは“原則として”自国に帰るものなので、
私もNZにいた頃、自分が「ガイジン」だったために、周りの友達が
どんどん移動し、そのたんびにFarewell party をやってたような気がします。

見送られるほうも見送るほうもセツナイんだけど、
大抵「門出を祝う」というスタンスなので、
あんまり湿っぽくはないよね。


そもそも私にとって「人に会う」という行為そのものが
刺激的なんだけど、特に外国の人っていうのは、
言葉で伝わらない部分を色々補うために、コミュニケーションを
取るための方法を色々考えないと、自分の気持ちを伝えたり、
相手の気持ちを汲み取ったりできない。

だから、言い方は悪いけど外国の人とのコミュニケーションは、
「他人のココロを汲み取る訓練」にはちょうどいいんじゃないかと思う。

人づきあいが苦手な人は、ぜひ外国のお友達を作るといいと思うよ。

「日本人だって人見知りするのに、外国人なんて無理!」

って思う人もいるかもしれないけど、私は逆のような気がするなー。

言葉で分かり合える部分が少なくて、直球勝負の外国人との
やりとりのほうが、コミュニケーションとしてはシンプルで分かりやすい。


だいたい、「人の心の慮る」というのはとても難しい。

自分のことだって自分でよく分かってないのに、
ましてや「他人の気持ち」なんて、なかなか理解できないよ・・・。

でも。

「理解したい」「分かってあげたい」という気持ちを
お互いに持って、それを互いが感じあうことが、
結局は一番よい関係に繋がるんではないかな と、思ったりします。

実際に理解できるかどうかは、
最終的には問題ではないんじゃないかなー。


・・・なんて事は、もちろんパーティの時には考えてなくて、
ご用意頂いたおいしい食事をいただきながら、
たわいもないおしゃべりで楽しい時間を過ごしたのでした(笑)。


うん。
なんか最近、自分の生活の満足度が高いな。

これで仕事のほうもそうなれば最高なんだが・・・。
世の中、なんでも“バランス”よく出来てるもんです(苦笑)


* パーティのホスト夫婦のご主人がフレンチなので、
  フランスで有名(らしい)な「arigo」という食べ物をいただく。
  ジェラートのように びよーーん と伸びる食べ物で、
  言ってみれば「チーズを練りこんだマッシュポテト」。

  こ、これは日本の女子は好きなんではないのか!?
  うーむ。ビジネスチャンスの匂いが・・(笑)

金曜日, 7月 23, 2010

これぞホンモノの芸!

やー しかし驚いた。
「心を乱すこと」というのは、
何の前触れもなく、
ある日突然やってくるものですね。

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久々に小三治、聴いてきました。

柳家小三治独演会 @北とぴあ


・真田小僧(弟子:一琴)
・※お約束のながーいまくら
・粗忽の釘
  --仲入り--
・金明竹


初めて生で聴いた落語は高校の時の志の輔ですが、
たぶん、私が落語を好きになった理由は小三治です。

芸もさることながら、その所作、世界観、
多趣味な性格など、とにかく「人間小三治」が好きなんです。

そういう意味では、私にとって小三治は特別な噺家さんです。

今回は、落語好きなら出だしの数分で
演目が分かる有名な話を2本。

最後の「金明竹」は、寄席や若手の落語会で
聴くことが多い前座噺なのですが、
その圧倒的な芸に思わずのけぞっちゃいました。

若手も小三治もおんなじ噺をしてるんだけどね・・・。
ナニ、この違いは。

ビジネスマンの世界でも、例えば本当に優れた仕事ができる人は、
コピー取りや電話応対でも人と違うことができると思うんだよね。
「すごい人」っていうのは、そういう事なんだ。

若手には可愛そうだけど、ああいう芸を見せられちゃうと、
「君らの金明竹は、金明竹じゃないよ」と、言ってしまいそうな・・。

そのぐらい違う。これが 芸 なんだな。


小三治の場合は、まくらを楽しみにしているファンも多くて、
今回も毎月1度、噺家や作家など文化人仲間で催しているという
「句会」の話で、おおいに笑わせてくれました。

俳句、私はよく知らないけど、あの話を聴くと
思わず俳句に興味を持っちゃうもんなー。

秀逸だったのが、「煮こごり」というお題が出た時の
俳句仲間の小沢昭一の一句。


「煮こごりの 出るスナックの ママの過去」


・・・・これ、超深くない!?

そもそも、スナックのママって仕事自体が、
「ワケアリ感」がぷんぷんじゃん?

スナックっていうと、大抵は地元の客をメインに
こじんまりやってるようなところが多くて、
普通は煮こごりなんて凝った料理は出さない。

だけどそのスナックのママは、あえてそういう料理を
客に出すわけだ。
いったい、ママはどんな人生を送ってきたのか?
どこから流れてきた人なのか・・・?

ん~ 深いっ!深すぎるな。


・・・私が社会人になって10ウン年。

公私合わせたら、知り合った人の人数は数え切れないけど、
私は、私が知り合う「前」の、その人のことは分からない。
そして、その人も、知り合う前の「私」を知らない。

そうやって、“見えていない部分”を推し量りながら
関係性を築いていくのが、人と出会う楽しみなのかもしれないな。

人生は、見えてるホンの表面ばかりじゃない。
大人な「ワケアリ」だから、豊かなんだよね!

水曜日, 7月 21, 2010

「達成感」って、こういうこと。

最近、どうもネット系のトレンドに
付いていけてない。仕事なのに・・・。勉強せねばな。

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最高の天気だった週末、
北アルプスの鹿島槍ヶ岳~五竜岳縦走登山に
行ってまいりました。

・・・正直、強烈な達成感でした。
なんなんだ!この「やりきった!!」感覚は。

登山中のシンドさ、登山からもらうエネルギーは
言葉ではなかなか説明できないものなので、今回はどちらかというと
「行程の記録」という事で書いていこうかと思います。
(例のごとくカメラを持ってないため(笑)、同行者の写真を拝借)

***

◆金曜 22:30 新宿発 バスにて扇沢へ
◆土曜 05:00 扇沢着 朝食

 天気最高で、夜行バスでの寝不足にも関わらずやる気十分です。
 初日で一気に高度を上げていきます。

◆土曜 06:00 登山開始
◆土曜 09:50 種池山荘着

 んー。快調快調。山荘の横には、名前の由来となった
 「種池」がありましたが、「・・・・コレ?」という、
 ささやかすぎる“池”だった。ていうか、水たまり?




 早くもビールの誘惑に負けてる人もいましたが(笑)、
 ここはがんばってもうひといき。

◆土曜 13:00 冷池山荘着

 ここで本日のゴール。トータル7時間弱。
 コースタイムをややショートで到着。
 最近、だいぶ自分のペースが分かってきました。



 ここの幕営地は小屋から8分も上がったところにあって、トイレや
 ビールの買出しはそこを往復する必要があるので、ある意味登山以上に
 厳しい「トイレへの旅」。

 隣のテントになったおじさん達が「目的は登山ですか?酒ですか?」
 てな感じの豊富な酒グッズを持っており、すっかりその場で宴会モードに。
 これ、山の醍醐味ですね。夕飯はカレーパスタ。まあアリだ(笑)


◆日曜 03:30 起床
◆日曜 05:00 出発
◆日曜 06:45 鹿島槍ヶ岳山頂

 今回の1つ目の目標、鹿島槍のピーク到着。やったね!
 鹿島槍は双耳峰なので、この後北峰へも登ります。まだまだココまでは元気。




◆日曜 07:30 北峰分岐発

 ここからがこの日のメインディッシュ。
 鹿島槍と五竜の間には、日本三大キレット(山と山の間のV字状に切れ込んだ場所)
 といわれる八峰キレットという難所がありまして、縦走するためにはココを超える
 必要があります。

 正直、「道」と言えるような場所はほとんどなくて、
 岩壁にへばりついての激しいアップダウンが続きます。

 大げさな意味ではなく「命がけ」なので、自然に手足に緊張感が。





◆日曜 08:55 キレット小屋着

 ここがキレットの中間。肉体というより精神力がヘトヘトで、
 500円のポカリスウェットを、躊躇なく購入です(笑)。

◆日曜 11:05 北尾根の頭

 ようやくキレットを抜けたものの、次は五竜の山頂まで
 強烈なアップダウンが続きます。
 どんどん足に力が入らなくなって、もはや満身創痍。
 写真を撮るときだけ、「カラ元気」を振り絞っております(笑)。

◆日曜 13:30頃 五竜岳山頂


 山頂からは鮮やかなテントの“お花畑”が一一望。
 先発隊は、いちはやくテント場の確保に向かってくれましたが、
 私はもー絶対そんな気力はない!

 最後のくだりはまったく足に力が入らず、
 3~4回ズルズルとコケました。使っているのはほぼ重力のみ。





◆日曜 14:15 五竜山荘着

 ようやくこの日の幕営地に着! トータル9時間強。
 これでもかなりのコースタイムショートです。




 「足が棒」という表現を誰が最初にしたのか知りませんが、
 この言葉を発明した人を表彰してあげたいくらい、
 まさに「棒」になった私の使えない足。

 至極の一杯を飲んでようやく元気になったので、
 五竜山荘名物(?)のTシャツをゲット。
 いい大人がハシャギスギなショットです。




 これはいい! このコピー、嘘がないもの。
 「山が好き 酒が好き」
 もーーー その通りだ!(笑)

 夕飯は、私が食担だったのでパスタにしてみました。
 「2日連続パスタかよ!」の怒声に負けず・・・(笑)。
 ま、全部レトルトで別に私はなんもしてないんだけどね。

 そしてこの日も、20時前にはシュラフに
 潜り込むのでありました。。。


◆月曜 03:30 起床
◆月曜 05:00 出発

 この日は基本下りなので、まあ「流した感じで・・」なんて
 思っていましたが、昨日の足の疲れが全然取れておらず、
 引きずるように下山。

 この日も照りつける日差しが強烈で、高度が下がる毎に
 暑くなっていくので、ある意味かなりシンドイ行程ではありました。

◆月曜 09:00前 下山!

 ゴールのゴンドラ駅までの道のりはトータル約4時間。





 ・・・長いような短いような、あっという間の3日間でした。
 
 山の魅力を(得意な恋愛に(笑))たとえて言うなら、
 「ツンデレ」でしょうねー。

 無口で「ただそこにいるだけ」なのに、時に優しく、
 時に厳しく接してくれる。
 何をしてくれるわけでもないけど、こちらが胸襟を開けば、
 色々教えてくれるし、たくさん幸せ気分にもしてくれる。 

 私は自他共に認めるダメんズですが(笑)、
 山はダメんズ女子をメロメロにする、サイコーにいい男 です。

木曜日, 7月 15, 2010

とっても大事な“MONEY”の話

私は年に一度、夏のこの時期だけ
「あ~あ~。お金欲しいなー」と、
思っているような気がする(笑)。

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今週は週の前半からどーも体調が悪く、
こういう時は本でも読むに限るとばかりに読み漁る日々。

というわけでその中から、ものの1時間で読み終わってしまうけど、
なかなか示唆に富んでいるコチラをご紹介。

「ヘッテルとフエーテル」
本当に残酷なマネー版グリム童話




























 # とにかく将来が不安で不安で、貯蓄に命を燃やすヘッテルと、
 # 儲け話大好きでニートのフエーテルの兄弟の周辺で起こる
 # お金にまつわるさまざまな出来事を、童話仕立ての短編で紹介した本。

いわゆる「マネー本」で、ひとことで言えば
世の中に膨大に氾濫する「オレオレ詐欺」「宗教詐欺」
「マルチ商法」といった詐欺話に、「みんなだまされんなよ!」と
警告する本です。

誰もが知ってる童話をベースに、楽しく読みながら詐欺の仕組みが分かり、
しかもブラックなネタも散りばめられていて、
純粋に読み物としてもナカナカ楽しい。



・・個人的に、私が日本の(義務)教育に欠けている3大要素は
○性
○お金
○(現代の)国外事情

だと思っている。

この中で「お金」に関して言えば、
日本人の文化ではお金に関してハッキリ言うのは
「聞き苦しい」「マナーに反する」事だというイメージがある。

事実私も、例えば人に貸したお金を「返して」というのは
どうも言いづらいとか、冠婚葬祭で「いくら包む?」なんて話は、
相談するにしても声のトーンが小さくなる、なんて事はあるかな。

でも。
「お金」って実は生活の中で非常に根源的なもので、
「性」と同様、節度ある範囲で“リアル”であるべきだと思う。

以前、ライブドアの堀江元社長が「金さえあえれなんでも手に入る」
みたいな事を言って物議をかもし出した事があるけど、
そこまで極端じゃなくても、実際問題、ほとんどのものは確かに「金で買える」んだよね(笑)。

それは、「貧しくたって心が豊かで幸せな人もたくさんいる!」とか、
そういう議論と対極で語られるから話がややこしくなるわけで、
そういう話とは全然違う次元で、確かに世の中には
「金で買える愛」とか「金で買える癒し」もあることはあるんだよ。

「性」も「お金」も、教育レベルで隠し通したって
結局は必ずいつかは触れることになるんだから、
だったら、最初からきちんと教育として教えたほうがいい。問題は教え方だけど。

事実欧米の小中学校では、性教育は日本よりずっと発達しているし、
お金に関しても、実習で会社を設立して、実際に資産(=親や友達から出資して
もらった数十ドル)を運用してみる・・なんて授業もある。

お金に関する教育をきちんと受けることは、政治や経済に関する関心を高め、
結局は、詐欺やお金にまつわるトラブルを事前に回避する知識を
ひとりひとりが身につけることになるんだと思う。

政治・経済に関心を持たなくちゃいけないのは、
なにもビジネスパーソンだけじゃないと思うよ。

「女子供はそんなこと知らなくていい」と考える男性も問題だし、
「私はそんなこと知らなくてもいいわ」と考える女性も問題。



・・・ちょっと話はずれるけど、
ここだけの話、私は仕事でユーザーのサポート業務もやるけれど、
「アホか」 と、思わずツブヤイテしまうものも少なくない。

それは例えるなら・・・・

  引越しの時にアパートを探していて、いい物件を見つけたんだけど、
  もう数件見て回りたいから、「キープしておいてください」とお願いして、
  1週間後に再度その不動産屋を訪れたら、既に他の借り手がついていて激怒。


みたいなクレームなんだけど、こういうのってちょっと考えれば、
「前金を払うわけでなく、期限を決めてキープしたわけでなく
という状態で、いつまでもキープしてくれる訳がない」という事に、
すぐに気が付くと思うんだけどな・・・。不動産屋だって仕事なんだから。
1日でも長く空き室にしておく事は単なる損失だし、
即決してくれるお客さんが他に現れたらそちらに譲るでしょう?

それは詐欺でもなんでもなくて、単なる「消費者の甘え」でしょう。


お金やビジネスの知識は「あって困るもの」ではないし、
知識があるからといって「あいつは金で動く」みたいな人ばかりでもない。

経済的な豊かさと精神的な豊かさって、
別に対極にあるものでもないし。

私はたぶん、年商ン十億円の会社を経営してようが、
年収数千万の旦那の嫁だったとしても、
旅行に行けば、足で歩いて、粗末なバッパーやゲストハウスに泊まりたいタイプだなー。

お金があるがゆえの選択肢の広がりって
すばらしいと思う。

むかしは教育は「心技体」だったかもしれないけど、
今の教育は

「心金体」

だといいのかもしれない(笑)。

月曜日, 7月 12, 2010

健康の秘訣は、コレかもね。

松田公太氏、当選! よかった。
「お金の使い方」ではなく「お金の儲け方」の視点が
優れている人のほうが、税金の使い方も結局は
上手なんじゃないかと私は思っています。

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週末、月イチで通ってる仁鍼堂へ。
今回は原因不明の耳鳴りに悩んでる母親と、初めてのペア治療。

鍼に通いはじめて約半年。
鍼特有の「ビリリっ」とくる感覚にもすっかり慣れました。

月イチくらいだと目に見えた効果っていうのは分からないんだけど、
ひとことで言えば「踏ん張りがきく身体」になったように感じるな。

風邪を引かないとか、まったく体調を崩さないとかいう事ではなくて、
寝込んでしまうような悪化の仕方をしない。

実は今週末もやや風邪気味で、
喉の痛さとか「来るぞ来るぞ~」っていう雰囲気だったんだけど、
なんとか寝込むことなく持ちこたえてます。


そして今回、新たな収穫が!!

実はこの1ヶ月くらい毎日朝晩2回に体重と体脂肪の測定を習慣化してるんだけど、
鍼を打った夜に、これまでになく一気に体重が減っていた!

鍼の後はやたら汗をかいたりトイレが近くなったりするので、
それなりに体重にも影響するんだろうなーと漠然と思っていたけど、
体重計の数字を見てびっくりです。

私は体重が+-2kg位は平気で数日で上下してしまうので
これが永続的に続くとは思わないけど、
でもなんか、数字を実際に見ることで
「おおー。なんか悪いモンが身体から出てっとる~」
ってことを改めて感じました。中国4,000年の歴史はあなどれないぜ!

ちなみに母親の問診結果が、自分とすごく似ていて笑えた。
私と母親は性格や食の好みは全然違うし、スポーツも母親は全然しないのだけど、
親子ってやっぱそういうところも似るのねー。


*********

で。お天気はイマイチでしたが、
「下北沢音楽祭」にもお出かけ。

今年で20周年になるフェス型のイベントで、
「街全体で音楽祭をやっちゃおう!」っていうのが
コンセプトなので、小さなステージが街中にいくつも登場します。

夏になると他のエリアでもあるよね。こういうイベント。

私はライブも好きだけど、こういう「出会い型」とでもいうのか、
なんとなく「そこら辺に音楽が漂ってる」感じのイベントが好きです。

まあでも、今回はちゃんとお目当てがあったので、
ランチして街をふらついた後は、ライブ会場へ。

ハッチハッチェルですよ(笑)。

今回は4バンド共演だったのだけど、
やっぱハッチさんのステージパフォーマンスは秀逸だわ~。
Talking headsみたい。

他のバンドもかなり演奏力の高いバンドが揃っていて、
ストライカーズなんて、私は趣味じゃないけど、
出るトコ出ればちゃんと売れるんだろうなー なんて思った。

DQS(Drums Quick Servece)というバンドがいて、
なんとドラムだけで編成された9人バンド!
そんな形態のバンドもありなんだー。 音楽ってホント自由だなー・・・。


最後は、音楽祭の黄色いTシャツを着て
出演者全員で「昴」を歌うという、完全に24時間TVモードな
お遊びエンディング(笑)。

ま、実はそこでは、近所の王将で飲んでた別のバンドマンが
乱入してグダグダで終わっちゃったんだけど(苦笑)、ま フェスですから。
そんなこともあるさ。


去年の夏同様、夏になってあからさまに金使いが荒くなっておりますが・・・
そしてボーナスは減りまくっておりますが・・・・

もう正直開き直っておりますので、
この夏も好きにしていたいと思います(笑)。


*中央後ろで手を振るハッチさんが
 超オチャメでオオウケの1枚。
 さすがにハッチさんも、スーツの上から24時間黄色シャツを
 着るのは拒否ってました(笑)。

木曜日, 7月 08, 2010

「小さな“困った”」を助けられる人でありたい。

駅前の地下駐輪場で流れる
有線らしき曲の好みが最近激変。選曲者が変わったな。

ちなみに先週のヘビロテはちあきなおみの「喝采」、
昨日は井上陽水の「雨」、
そして今朝は「大阪で生まれた女」。

うーん・・・シブイ。同じチャンネルだね。

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駅の話から始まったので、今回は駅つながりの話でも。

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2週間ほど前に、22時台のわりと混んでいる電車で帰った時のこと。

電車を降りる時、後ろの人に靴のカカト辺りを
踏まれて、はずみで靴が脱げたのね。

脱げた靴は、なんと電車とホームの隙間へ・・・・!


やー さすがの私もアセリました(笑)。

もちろん自分では拾えず、
帰宅ラッシュ時でホームに駅員さんは見当たらない。

幸いにして降りた目の前に椅子があったので、
そこに座って、待合室の電話番号でも調べようかななんて
携帯を出しはじめたわけです(靴がないと歩けないし)。

とはいえ、すぐにそういう心情になったわけではなく、
最初は「わー どーしよどーしよ」と、オロオロしてたわけですよ。

・・・すると、そこへ私よりちょっと下かなっていうくらいの
女性がつかつかと寄ってきて、「あのー 駅員さん呼んできますね」
って言ってくれたんですよ。

しかもその女性、その後わざわざまたホームまで上がってきてくれて、
「いま来れる人がいないみたいなんですけど、なるべく早く来る
 っておっしゃってるので大丈夫ですよ」と、声をかけにきてくれました。

ああー、エエ人や~。


・・・とマア、これはこれでイイ話だったわけですが、私が言いたいのは、

「世のサラリーマン、最低だぞ」

だという事なのだよ。


私が靴を落とした時、電車はとても混んでいたし、
声も出したし、椅子まで片足ケンケンで行ったんだから、
そこにいた結構な人が私の靴がホームから落ちた事に
気が付いたはずなんだよね。
靴のかかとを踏んだ当事者(オッサン)はもちろんのこと。

平日の夜という時間的に、乗客は背広姿の人が
圧倒的に多かったんだけど、そういう男達は
私に声ひとつかけやしないわけですよ。

「面倒な事には巻き込まれたくない」

と、言わんばかりに。

どうしても家路を急ぐ理由があった?
私がもっと若くて美人だったら助けてもらえた?
・・・マ、それはそうかもしれないけど(笑)、
思い返してみると、例えば

 ・キャンプ場でテントの設営に困ったとき、
 ・電車で気分が悪くなったとき、
 ・家に着く手前で紙袋が破れてしまったとき、
 ・エスカレーターのない駅で、特大のスーツケースを前に途方にくれたとき
 ・駐輪場で、自転車をドミノ倒ししてしまったとき・・・・・


そんな「突然のアクシデント」の時に
手を差し伸べてくれた人は、決まって女性や若者だったように思う。

私の靴が脱げたのを見て見ぬふりした人たちは、

  きちんとした背広を着て、それなりの会社に通い、
  混雑した電車にも負けず、嫁と子供を養って、自分の事は我慢し、
  それこそローンで家なんか買っちゃって、
  誰にも後ろ指を刺されない生き方をしてる人達

なのかもしれないけど。

私はやっぱり“そういう人”にはなりたくないわけで。

そういう人が、別の場所ではしたり顔で
「最近の若いモンは・・・」とか、「世の中間違ってる」なんて
モラルを語ったりしてるとしたら、失笑だ。


私には世の中を変える力なんかないし、
偉そうなことを言えるような人生を送ってもないし、
平均的で、誰からも文句言われない人生を送ってもないし、
誰かor何かのために自分のすべてを犠牲にできるような
清らかな心は持ってない(なんせ、チョー俗人です(笑))。

でも・・・・少なくとも、日々自分の身の回りに生まれる、
「小さなトラブル」を助けてあげられる
くらいのサイズの人ではありたいな・・・ と、改めて心に誓ったのでした。

火曜日, 7月 06, 2010

見て、触って、話して、分かる。

駅のポスターにジャニーズらしき
男の子達が写っていて、「これ誰?」
って聞いたら友達に固まられた。

嵐 だそうです。
あ、知ってる知ってる!
・・・顔見ただけじゃわかんなかったけどサ(苦笑)。

-----

わたし、最近「自分の死期が近いんじゃないか?」
と思うことがたまにある。


・・・・って、いきなりなんですけど(笑)、
なんかそう思いたくなるくらい、
やりたい事を詰め込んで日々を送ってるんだよね。
圧倒的に時間が足りひん。。1日40時間位あればいいのに。


そんなわけで、金~日は
終日移動しては呑み続ける日々。
その中で、小さなハコシリーズって事で、
落語&ライブの話なぞ。

 ****

会社の近くにカフェと併設された小さな
落語スペースがあるんだけど、私はわりとそこが
好きでたまに通ってまして、今回は立川三四楼さんの独演会。

落語でも音楽でもそうだけど、
「その人が出るから観に行く」場合と、
「そのイベントに行く(ので、出演者不問)」
ってケースがあるじゃん?(フジロックなんかは後者の典型)。

私は後者のスタイルが結構好き。
それは、「本屋かamazonか」の違いとちょっと似ていて、どちらがいいとかではなく
目的のものしか目に入らないamazonに対し(ま、リコメンドとかあるけど)、
本屋さんは、自分では決して選択しない本と出会わせてくれる喜びがあるよね。


・・・とは言え、今回は志の吉君がゲスト
だったからなんだけど。

三四楼さんはたぶん新作をメインに
やってる方なようで・・・・・なんつーか、
今まで見た事のない落語でした。ある意味、斬新すぎるぐらい斬新(笑)。

正直言って、あれはある方向から見れば「町内会の余興」
レベルだし、別な方向から見れば「見た事もない新しい領域」
でもあるし・・・・。

志の吉君は、私の好きな金明竹で
サラっとまとめてくれたけど、あれがなければ
落語会に来た事を実感することすらできなかったっていうか(笑)。

世の中には、いろんな「頑張り方」を
してるヒトがいるもんです。

 *****

週末の〆の日曜日は、
恒例「ハッチさん寄り合いライブ@吉祥寺」。

えーと、もう4回目かな?

カフェではなく、あくまで「喫茶店」風情の会場で、
まるで田舎の親戚が集まったようなノリで弾き語りを
してくれるハッチさん。

そういう感じのライブなので、来るお客さんも
わりと固定化していて、私もだんだん顔見知りに
なってきたりして、まーとにかく居心地がいい。

ちょうど七夕の季節なので小さな笹が用意されていて、
折り紙で作ったワッカのやつが、壁にデコされてる
風情もミョーにいい(笑)。


しかも今回は、なんとライブ終了後の二次会にも
参加させてもらっちゃいました。やったー。

以前のバンドでは解散ライブで日比谷野音を満員にし、
今も渋谷や新宿のワンマンでは100人以上のオーディエンスで
会場がいっぱいになるハッチさんですが、数人で飲んでいる限りは
なんとも「気さくなオニーチャン」なんだよね(笑)。

 * アーティスト家業で、周りの何人かの大人は、
 *「もっとちゃんと将来のこと考えろ!」って眉を潜めるけど、
 * 私は子供の頃から、超ソンケイしている従兄弟のおにーちゃん

みたいなポジション(笑)。

RCサクセションの歌に「僕の好きな先生」ってのがあるけど、
私の思い描く「ボクの好きな先生」は、ハッチさんみたいなヒトなんだー。


私は、ハッチさんの音楽の魅力やライブの面白さもさることながら、
人間性とか、「人生を豊かにするものは何か?」という部分に
とても共感していて、でもそれを暑苦しく語るんじゃなくて、
歌や生き方でサラっと示してる感じが、
なんとも表現できない粋な魅力なのです。


・・・絵でも音楽でも落語でも、
「自分の足でそこに出向き、五感を使って体験する」
というライブ感の素晴らしさを、
行く度に実感させてもらってます。

やっぱり「体験」ってスバラシイ!


* 友達のチビが短冊に一筆、
 「ママ、いつもありがとう」。

 ・・・短冊ってそういう事書くモンじゃないんじゃ ね?
 と思ったが、ママはいたく感動。そりゃ、うれしいよねー。

金曜日, 7月 02, 2010

壊れる直前の、高揚感

来年「岳」が映画に。
三歩役は小栗旬だって。

・・・・・・・うううーーーーーん。

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で。伊坂幸太郎原作の映画です。

「ゴールデンスランバー」
主演:堺雅人
監督:中村義洋

「アヒルと鴨のコインロッカー」などでも
コンビを組んだ、原作伊坂×監督中村 の作品。

 # 仙台で行われた首相の凱旋パレードの最中、
 # 爆発事件が起こり、首相は死亡。
 # 学生時代のサークル仲間に「釣りに行こう」と
 # 呼び出されていた青柳は、その爆発現場に居合わせ、
 # 突然爆発事件の犯人として追われるハメに・・・


唐突ですが、私はゴハンに関してはバランスよく食べられる人なんですが
(要は、カレーで「ルーだけ残った」とかがない)、
本に関してはバランスを非常に欠いた読み方をする人で、
一人の作家が気に入るとそればーっかり読む時期というのがあります。

伊坂幸太郎の本もそうで、半年位前に
ほぼまとめて一気に読みました(ちなみに今は熊谷達也)。

この人の「あり得ないシチュエーションに、
まるで隣の家の出来事のように当たり前の風景をガッチリなじませる」
という作品作りは、天才的だと思います。

映画を見終わった後の感想は、
素直に「やー面白かった」。

原作の力がすごいのはそれはそれとして、
映画は映画として素直に楽しめました。

見終わった後、この映画のCMを作るとしたら
どんな感じだろう?とか考えてたんだけど、
「全米が泣いた!!」なんていうコピーとか、
最近よくある試写会の出口で、見終わった人にインタビューして
「最っ高に感動しました!」とか言わせるヤツとか、
ああいうのが「一番似合わない」と思う。

ただ淡々と、コマを繋げていくようなCMがいい。

プロットだけ聞くと、ハリウッドなら
ブルースウィリスで撮りそうな映画だよね(笑)。


基本的に、
「あの時こういう伏線があったのに、ラストで辻褄が合わない」とか、
そういう事を考えて映画を見る人は見ても仕方ない。
謎解きの要素があるので「ミステリー」だと
思って見る人が多いのかもしれないけど、私は違うと思う。

伊坂幸太郎自身が映画好きというだけあって
・・・・なんなんだろう。この、映像にしたときの
「時代の空気感を絶妙に捉えた感じ」は。

絶対にあり得ないシチュエーションの中にある、
ある意味でのリアル。

例えば、もし家でテレビを見ていて、
学生時代のいいヒト系の元彼が、
突然全国指名手配犯として
テレビに映し出されたら・・・・ 確かに現実は、わりと普通に

「・・・・なにやってんの。青柳君」

とか、つぶやいちゃいそうだ(笑)。


俳優陣も素晴らしくて、堺雅人、竹内結子、香川照之など
実力派揃い。伊坂作品の魅力は突飛なキャラクターあってだし、
音楽やお芝居っていうのは、上手な人が出てると
本当に安心して集中できるよね。

チョイ役で出ている、大森 南朋とかも
いい味出してるんだよなー(単に私が好きってだけか?)

謎の通り魔犯・キルオ役をやってる濱田岳という子が
とても素晴らしいっ! この役は、そもそも彼にアテ書きで
書かれたそうで、それ故に完全にハマリ役だった。


作品名の「ゴールデンスランバー」は、
ビートルズのラストアルバム「アビイロード」の中の
1曲だけど、実は私はこのアルバム自体があまり好きじゃない。

聴いてるとなんとなく物悲しくなるアルバムだし、
これに「The end」なんて曲を入れるのは、
すごいタチの悪い悪ふざけって気がしてたし。

でもこの映画を見ながら、人っていうのは、
何かが壊れていく(それは“死”も含め)直前に、
退廃的なんだけど、その時にしかでき得ない・・・
なんていうか、爛々と咲き誇って散っていく直前の花の成熟感
みたいなパワーを発揮するのかもしれないな。なんて思った。


 生きてりゃなんとかなる。

確かにそうだね。

人間っていうのは、見た目ウンヌンではなくて、

 過去の積み重ね + 今・この瞬間 = 私

という方程式でできてるんだな。

もうDVDもあるようですよ。ゼヒ。