木曜日, 5月 31, 2007

毎日たいせつに。

「LOST season3」観了。
またあ~いう終わり方だと、さすがにダレるよ。
一旦「当たったモノ」は徹底的に引っ張る
・・んー。アメリカっぽいな~。

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私が大好きな作家のひとり、向田邦子さん。

早世した事もあって、実際に書いた作品以外にも
様々な分析本・評論本が死後もたくさん出ているので、
見つければ読むようにしています。

先日も、彼女の恋愛観や家族観にフォーカスした評論本を
図書館で見つけ、昨日読了。

生前なかなかプライベートな事を口にしなかった方なので、
これまでの会話や作品へのこだわりから彼女の本質を
想像し、描いていく内容の本なのですが、
感覚的に似たところがある私にとっては興味深いものでした。

その中で、生前一時期恋人関係にあった(という噂の方で、
本人は実はどちらもYesともNoとも言っていない)脚本家の話で
面白かったのが、

 彼女は以前から「そこにゴミがひとつあれば作品がひとつ書けるわ」
 と言っていました。僕はハードボイルドや時代劇を得意としているので、
 ドラマの中には、必ず「ドラマ」を描こうとするけれど、彼女は
 ほんの小さなテーマの欠片をひとつ与えられただけで、無限にドラマを書き
 続けられる人なんですよ。
 
 彼女が僕の作品を見てよく聞いたのが、時代物であれなんであれ、
 「で、この主人公の家の昨日の晩御飯はなにかしら?」。
 ・・そうやって、登場人物の経済状況や幸福の度合いを想像したわけですね。


っていうくだり。

これってすごく女性的なセンスだよね。

確かに食事って生活の基本中の基本。
その人の食事を1週間見ていれば、その人の今の気持ちや
育った環境がなんとなく分かるような気がします。


日常の小さな事こそが「ドラマ」であるという感覚は、
「日々の小さな出来事も、見逃さずにシッカリ見つめよう」
という気持ちにも繋がります。

人生って、「思いっきり腹のたつ事」や「思いっきり悲しい事」、
「思いっきり楽しい事」だけで形成されている訳じゃないっていう
当たり前の事を、改めて感じさせてくれるのが向田作品なんじゃないか
と思ったりしました。

日々の小さな出来事で感じた気持ちを
大切にしたいですね。

火曜日, 5月 29, 2007

自然と戯れよう

熱くなったり寒くなったり・・
地球の病は年々進行しているように思います。

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友達と箱根の山に登ってきました。
正味4時間程度の行程でしたが、甘く見てました~。

遠くから見るとブロッコリーのような小さな山も、
いざ登るとなるとかなりの体力が必要。
自然て偉大ですね。脅威、ともいえます。

1泊の初日に登ったので、その後温泉につかってノンビリできたから
よかったものの、日帰りだったら結構大変だったな~。

でも山登りって自分との戦いだから、疲れが出るにつれて
どんどんストイックになっていって、妙に精神が高ぶるんです。

命がけの登山や冒険に出ていく人の気持ちが少しだけ分かります。
2%くらい。


ちなみに。
現地へはバイクで行ったのですが、
帰り道に軽い事故に遭ってしまいました。。

信号待ち中に軽自動車に追突されまして。

大きな衝撃はなかったし、バイクのほうも
わずかな損傷で済んだのでご心配なく~。

でもやはり事故は事故。
ひとりで走っていたので頼る人もなく、
さすがに少し動揺しました。
でも相手が誠実な人だったので、大きな問題にはならなそうです。

自分が十分気を付けていても事故は起こる。
どこから火の粉が飛んでくるか分からない。

みなさまもくれぐれもお気をつけください。

ちなみにぶつかった直後に、すぐ運転手が出てきて、
「どこか痛いところはありますか!?」って聞かれたんですが、
もう登山の”後遺症”で全身筋肉痛、全身痛くて
ムチウチだかなんだか。。

さすかに「全身痛いです」とは・・いえませんよねえ~(笑)。

木曜日, 5月 24, 2007

過去への敬意と破壊

前年の出勤簿で「働きすぎ」って
人事にやんわり怒られちゃった。
私だって帰りたかったさっ!
もーどうしたらイイんすか~

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数ヶ月前から、JAZZヴォーカルを習っています。

もう何年も前から習いたかったんだけれど、

○時間が読めない仕事なので、通える教室があまりない。
○ジャズとかフラメンコってすごくスピリチュアルなもんだから、
 素人が20代の時にやるとカッコ悪そう。
○単純に他の習い事やら飲みやらで金がなかった。

などの理由で、なかなか足が向かえずにいました。

でも転職して半年程たった時、

晴れて30代だしー
「地獄の6か月」と呼んでいる超過酷労働は終わったしー
今度の転職先はスポーツジムの福利厚生があるため、
今までジムに払っていたコストを他に振れるようになったしー

・・ってわけで、ようやく念願かなったわけなのです。


教えてもらってるのが個人の先生(といっても先生は副業で、
本業はプロのピアニスト)なので、完全One to Oneのレッスン。

寒い時でも、最初の発声練習だけで汗びっしょりになります。
唄うってスゴイ運動量なんだ!

カラオケなんかでは、そこそこ自信があったつもりなんですが、
本格的にやると、自分の歌があまりにショボくて愕然とします。。。

ジャズってコ難しい歴史を語られる事が多いけど、
実際はそんなモンなくても十分楽しめるよ。
(でも歌ってると自然と歴史に興味は湧くけどね)


しかし習いだしてシミジミ思ったけど、
や~ぁ 深いね Jazz。

やっぱり、ある種の国民の数百年に渡る思いが曲になっている訳で、
日本人には計り知れない「凄み」みたいなものがあって、
やればやるほどその差は歴然。。

まあーでも別にプロになろうっていうんでもないので、
今はただ、「歌って 感じる」事だけを楽しみに通っています。

こないだ、ある雑誌で「ジャズミュージシャンには落語ファンが多い」
って記事があって、やっぱ「好きなものの傾向」というのは、
同じジャンルに属する人間で似てくるんだね~なんて感心した。

ジャズも落語も

 「過去を重んじて破壊する」

カルチャー。

私もジャズや落語が好きなのは、
きっとそんな感覚に対する共感なんだと思っています。

火曜日, 5月 15, 2007

ネットの知識は役立たず。

最近凡ミスが多い。
モチベーションが下がると
仕事のクオリティに影響が出るね。

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先週末に、友達が誘ってくれた
「すだて漁体験」なるプログラムに参加しました。

「すだて」とは、要は追い込み漁みたいなもんで、
海に、ある形に網を立てておくと、魚がどんどん狭いところに
追い込まれて、最後はそこから出られなくなってしまうという方法の漁。

今回のプログラムでは、船で沖に出て、網に追い込まれた魚を
素もぐりでつかまえて、
その後それをおかずにゴハンを食べようという企画。
といっても、企画のメインは食事ではなくて、
漁を体験して、自然のありがたさを体感しようというのが本旨です。

場所は木更津。つまり東京湾。
実際潜ってみると、前日の強風のせいもあってか
かなり水はにごってましたねー。
しかもまだまだ水は結構冷たい。ウエットを着てても唇はブルブル。

でもそんな視界の悪い海にも、魚はたくましく生きているんだよね。

獲った魚は、スタッフが慣れた手つきでさばいて
てんぷら、お刺身、アラ汁、焼き魚と様々な料理に変化していきます。

そりゃーもう、ご想像通り絶品ですよ。獲れたてだもの。
東京からわずか1時間弱の場所で、こんなに美味しい魚が
獲れるなんてなんとも意外。

道具なんかは不ぞろいだし、水道や火の設備が揃った場所ではないけど、
そんなのはおかまいなしで、ある物を使ってなんとかしようというのは
人間の本来の知恵の使い方だよね。

帰りはそこから延々と続く干潟で、カニや鳥を見つけながら
夕方までのんびり散歩。
鵜のコロニーがあったんだけど、西日に照らされたその様子は、
まるで日本じゃないみたいな圧倒的な景色で、
もう私レベルじゃどうにもできない力みたいなものがみなぎっていました。


このところ、期せずして自然とか生き物とかと触れる
イベント(?)に参加させてもらう機会が多いわたし。

東京に生まれ育ち、世に言うIT業界で「イマドキ」な仕事をしている私ですが、
そういう自然の中にいる自分は、
仕事をしている時よりも100倍生き生きしていると感じます。
私の仕事で積み重ねた知識なんて、人が本来生きてくうえでは
ナンの役にも立たない!と思ってしまう。


「ロハス」なんてカッコイイもんじゃないけど、
私はこういうもののほうが好きなのかも。

今のライフスタイルに対する閉塞感から
回避しているだけなのかもしれなけれど・・(苦笑)。

水曜日, 5月 09, 2007

人に優しく。

連休でちょっと太った。
すごいショッキング・・・。

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連休中は(特に後半)飲んでばっかりでした。
これと言って「ナニをした」といえない連休も、またたのし。

ところで連休中にIKEAに行ったんだけど、
すごい人手でどうしようかと思った。
ありゃ、ショッピングというよりアトラクションだね。
駐車場なんか出るだけで1時間かかったよ。。
混雑とか並ぶのが大嫌いな私は、苦痛でフテ寝(苦笑)。

今回は、母親がIKEAを見てみたいって事で
親と出かけたんですが、ああいう郊外型の倉庫みたいな店での
ショッピングは、年配者には非常にキツイ事が見ていて分かりました。

原則広いからかなり歩くし、安くなってる分
セルフサービス的な部分がすごく多いのも年寄りには大変。

事実、時期的なものもあるんだろうけど、うちの両親みたいな
年配者を店内で見ることはほとんどなかった。

ドーンとまとめて商品が見られるし、合理的で私は好きだけど、
今後の高齢化社会を考えると、それはソレで問題なのねー と思ったり。

何事も「第三者の目線でモノを見る」というのは、時々必要ですね。

別にショッピングに限らず、あらゆるシチュエーションで
そういう事を心がけていたほうが、思いがけない発見があるし、
人って優しくなれるように思います。

水曜日, 5月 02, 2007

今日はあんまり中身がないな。

GWの中日。
取引先も休みが多いので結構ヒマ。
これならいっそウチも休みにすりゃーいいのに。

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ちょっと前に、半年ほど出稼ぎ的に日本に帰ってきていた友人
(日本人だけどNZの永住権持ってる)が、NZに戻る前に、
送別会的に自らがオーガナイズしてパーティを開いた。

本当は「送られる側」なんだけど、彼自身がVJなので
オーガナイズしちゃうのだ。

私はちょっとしかいられなかったけど、昼間のパーティだったので、
外に出るとお日様も心地よくて、こういうユルさいいよな~・・なんて
思いながらのんびりした。


この友人、私の友達の中ではある意味異色で、
大きな声じゃ言えないが、若干イリーガルな趣味もある(笑)。

それこそナニ人かなんて関係なく、すぐ誰とでも仲良くなっちゃう人で
しかもあんまり考えて行動しない人なので、
結構痛い目にあってるんだけど、基本的に心根の優しい人なので
なんでも許しちゃうし、回りも彼に惹きつけられて集まっちゃうのだ。

本人は自分のそんな長所に全然気が付いてないみたいだけど。

私はNZでの生活の後半、彼を経由して出会った人がたくさんいて、
そういう意味でもとっても感謝してるんです。

でも上手く説明できないんだけど、彼みたいな人は、
日本ではどうにも生きにくいだろうな~と思う。
きっと日本式に彼をカテゴライズすると、「だらしない人」に
なってしまうと思うから。

だけど私はそういうほうが好きだ。

会社の中で「枠組み」「ルール」を重視して
何かをするよりも全然いいと思う。

最近どうも「コレ」という何かに出会えず、
仕事もプライベートも妙に中途半端な私は、
彼みたいな人からエネルギー(というかモチベーション)
をもらったりしている。

彼は、NZから帰国して今の会社に入った私を
「すげえ!」と言ってたけど・・・

私は君のがすごいと思うぞ。○っちゃん。