木曜日, 9月 30, 2010

本当にカッコイイ人はカッコつけない

期変わり(10月)の人事異動がヒドスギ。
人を人とも思わない会社のスタンスに、
「もう付いていけない・・」という気持ちがフツフツと。。

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ちょっと前ですが、件の落語仲間と
定例イベントとして落語に行ってまいりました。

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【民音落語会】
  白鳥  戦え!おばさん部隊
  さん喬 ちりとてちん
  -- 仲入り --
  正楽  紙切り
  円丈  悲しみは埼玉に向けて
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「民音」なんてクラシカルな名前のわりに、
なんだか変わった面子です。

この会は大人数で行く事が多い都合上、
どうしても人気のチケットは取ることができず、
結果として、別に観たいわけじゃーないけど白鳥がよく出る、という・・・(笑)。

今回は、白鳥の師匠・円丈がトリだったので
白鳥の暴走はさほどありませんでしたが。


今回、「行ってよかったー」と思ったのは
やっぱ さん喬 ですね。本当にサスガ!名人芸!

「ちりとてちん(酢豆腐)」は、わりと有名な話なので
落語を知らない人も知っている、いわゆる「知ったかぶり」の人を笑う話です。

 # 食通で、その知識を人にひけらかしては相手をバカにする若旦那。
 # この若旦那にひと泡吹かせてやろうと、とあるご隠居が、カビが生えて
 # とても食べられない豆腐を、南方の珍味「ちりとてちん」として紹介し・・・


この話って本当によくできていて、
「知ったかぶり」っていつの時代にも一定数いるので、
誰が聞いても「あるあるっ!」と、思わず共感しちゃいます。

そしてたいていの人は、自分自身も一度や二度は
「知ったかぶり」をしたことがあるはずなので、
ちょっとコソばゆい気持ちになるんだよね(笑)。


知ったかぶりっていうのは「カッコつけ」のためにする事が多いけど、
この噺を聴いていると、結局は

「知らんもんは知らん」

って言ってしまったほうが、本人も楽だし、大人だし、
カッコよく見えるのだという事が分かったりするんだ。

でもそういう「実直」「素直」「泥臭さ」が、
本当に大人として“カッコいい”という事に気が付くのって
結構時間がかかるんだよね~。
というより、経験値に裏打ちされる部分が多いから、20~30代で
いろんな経験から逃げて来た人は、40になっても50になっても、
いつまでもつまらん「カッコつけ」をしてる人もいるし。


・・・・なんて事を思ってたら、先日とあるビジネスメルマガに、
こんなエピソードが出ていました。


 # 社長の熱い志とビジョンにほれ込み、意気揚々と入社した新人のAさん。
 # しかし、入社後に現実とのギャップに苦しみます。
 # 覇気のない先輩を見て愚痴をこぼすAさんに、あるビジネスコンサルタントが
 # 「ライ麦畑でつかまえて」の一説を引用して諭します。
 # 
 # 『未成熟なるもののしるしとは、大義のために高貴なる死を求めることだ。
 # その一方で、成熟したもののしるしとは、大義のために卑しく生きることを
 # 求めることだ』


・・・ああ~。分かるなー。

若い頃って、自分の志を曲げて「長いものに巻かれる」のは、
どうしようもない妥協と堕落だ、とか思っちゃうんだよね。私もそうだった。

でも現実は、人生って「カッコ悪くてもやり続けなくちゃならない事」の繰り返し。

そういうところで、いわゆる「妥協」ではなくて、
周りに迎合してるように見えても、自分の中の志だけは曲げずに
しなやかに生きてる人が、実は一番カッコいんだよね。

特に日本は、「切腹」みたいなカルチャーがあるから、
何かを貫き通して(精神的な意味で)死を選ぶ事を、
ことさら崇高にとらえるところがあるから・・・。


周りにみっともないと言われよーが、昔と変わったと言われよーが、
「ナンボのもんじゃい!」と思える人でありたい。
言いたいヤツには言わせとけばいいんだよ。どーせそういう人とは友達にならんし。


ま・・・・・例のごとく、落語会の後のこの面子の打ち上げはワインを飲んで全員グダグダ。
今回も一人2本近いワインを飲んでしまいました。そしてバカ話で撃沈。

結局。
打ち上げが一番楽しいわけなんですが、
こーなると、「志」もへったくれもナイような気もするんだけどね(笑)。

月曜日, 9月 27, 2010

アルプスは、100%秋模様。

んもーっ! なんかバタつきすぎ!!忙しすぎ!!
150%会社の問題なので、イラ立ち度MAXだ。。。

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週末、北アルプス・燕岳に行く。
もう今の装備では限界だから、今シーズン最後のアルプスかなー。


<山行メモ> ----------------------------------------------

9/24(金)23:54 ムーンライト信州
9/25(土)04:50 JR穂高着
     05:50 中房温泉着
     06:25 スタート~
     09:30 合戦小屋
     11:10 燕山荘 ⇒ テント設営・昼
     12:30 燕岳山頂
     13:00 北燕岳山頂
     15:00 燕山荘(テント泊)
9/26(日)05:00 起床・朝食・撤収
     06:40 スタート~
     07:15 合戦小屋
     08:30 第二ベンチ
     09:30 中房温泉着
         温泉&ビール
     12:15 毎日アルプス号 新宿行

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夜行電車、初めて乗りました。
バスより座席に余裕があるんだけど、消灯したりはしないから
どっちもどっちかな。でも、旅気分は列車のが盛り上がるかも。

今回は行く前には、土曜日の天気が悪いだろうと
覚悟していたんだけど、合戦小屋の手前辺りからどんどん
天気が回復してきて、すっかり秋模様になった山頂までの
道のりがバッチリ見えました!







燕山荘へは昼前に着いたので、テン場もいい場所ゲット!
設営とお昼を済ませて、山頂に向かいます。
空荷で行けるから気分も爽快~☆ ルンルン(古っ)です。

燕岳山頂の左には、有名なイルカ岩。






このテの名付けって「全然見えない~」ってヤツが多いけど、
このイルカ岩は確かにかなりイルカっぽいな。

おかしな形の岩がたくさんあって、
「よじ登ってみたい欲」をそそります(笑)。

燕岳で満足しちゃう人が多いみたいなんだけど、
そこから20分ほど先の北燕岳が最高なので、絶対オススメです!

遠く立山・剣岳までがすべて見える眺望で、
まさに「見られるより、見る山(と言われてるらしい)」
と言われるゆえんを実感!

・・・言うなれば、

 「合コンで一番美人じゃないんだけど、
 最終的には“あの娘が良かったよねー”」

とかみんなに言われる女子のようなんだよ。燕岳って(笑)。

槍ヶ岳もほぼ完璧な姿を拝むことができて、とにかく快適!





フラットな岩に寝転んで1時間以上も山頂でボンヤリしてましたが、
全く飽きませんでした。

夜はお隣さんテントのゴージャスディナーを頂いたりなんかして、
19時台には就寝。さすがに夜はかなり冷え込んで、秋の気配を実感。
マジ寒い! 今年初めてダウン大活躍です。

翌日もいいお天気を予感させる御来光を眺めつつ、





3時間程度ののんびり下山、
9:30にはゴール。

中房温泉の日帰り温泉はすいていて、
しかも水質が私に合うらしく肌ツルツルになるので、
こちらものんびりと汗出しまくって、そのまま生ビーです。

これっすよ!これ!
これぞ登山の醍醐味。

今回のコースは、がんばれば日帰りでもいけちゃうコースだけど、
この楽しみは宿泊登山ならでは。


帰りのバスは渋滞にハマって難儀でしたが、
大満足の山行でした。また大好きな山がイッコ増えてしまった。

バスのドライバーさん曰く、22-23日の祝日辺りでは大雨で
登山口まで行ったものの、そのまま折り返したパーティもいたとか。
そして今日(月曜)も雨。

・・・本当~に今年の山行は天気がツイてる!
私って日頃の行いが本当にいいだんな!!

(と、思ったら、同じ日に山友のスーパー晴れ女が
 同じ北アに登っていた事が判明。
 ・・・そうだよね。私のおかげじゃないよね。わかってましたともさ(笑))


登ったばっかりだけど、
早くもまた登りに行きたいっす!

金曜日, 9月 17, 2010

形のない財産

「何かを失うこと」って、
「何かを得るためのきっかけ」なんだなー。

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キンさんの個展のクロージングに行ってきました。
http://www.beams.co.jp/b-gallery/post-83.html

ここは小さなギャラリーだけど、BEAMSの中なので
やっぱりセンスが良くて、たまに新宿に行ったついでに
フラっとのぞくと、いつも面白そうな事をやってます。

今回も、クロージングイベントとして
志の吉君が(たぶんノーギャラで(笑))来ていて、
小噺をやって(やらされて?)おりました。

しかも 寒空はだか さんも来てて、
こちらも、隙間の時間に「なんかやって」という
強烈なキンさんのムチャぶりで一芸を披露しておりました。

※ちなみに彼は、いわゆるベッタベタの寄席芸人なんですが、
 ナイツやWコロンの例もあるように、今はこのテの芸人がブレイクする
 チャンスがある時代だと思う。いい時代だー(笑)。


落語や話芸は当然だけど、キンさんの芸もある意味
「形のない財産」だなーと思う。イラストは「形がある」けど、
即興で絵を描く「ドローイングシアター」は残らない芸だしね。

今のところ皆勤賞中の「キンシノ」なんて、
まさに形のない話芸の集大成。


・・・急に次元の大きな話になっちゃうけど、
「形のない財産」をいかに持っているかが、
結局は「人間」の価値そのものなんじゃないか と思う。

芸の話だけじゃなくて、「愛されるキャラクター」だとか、
「友達」とか「数々の経験」だとか。

そういうものを持っている人は、ベースの部分がとても強固なので、
小さなダメージで折れたり、揺らいだりしないしね。

逆にそういう財産がない人は、例えば、仕事や友達との付き合いの中で、
ここは絶対きちんと謝ったりしなきゃいけないって場所で
絶対に自分の非を認めなかったり、人のせいにしたりする。
「内なる自分」が弱いと、自分の間違いを認められないんだよね。


そして、そういう相手の「目に見えない価値」を価値として感じるためには、
受け手側もそれなりの訓練が必要なんだと思う。

どっかのカード会社のCMじゃないけど、
「お金で買えない価値」というものを重んじるようになってきている人が
最近は増えてきている気がして、
それはとても、社会にとってはいいことなんじゃないかと思う。


私もいつも、「形のない財産」を貯蓄したり、
他人の「形のない財産」を賞賛したりできる人でありたいなー。


*いつもキンさんのムチャぶりに答える志の吉君は、
 素でエラいと思う。
 噺家は、どっちかっていうと社会不適合な人が多いけど(笑)、
 彼は会社にいても間違いなく上手くやれる人だ。

月曜日, 9月 13, 2010

物事の本質を見失わない人でありたい。

あの台風を境に、すっかり秋の香り。
ああ~ 今年もクーラーなしで乗り切った!

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夏は毎年そうなんだけど、
7~8月とスケジュールを詰め込んで駆け抜けてしまい、
本来の生活リズムが崩れてしまった(どれも超楽しかったんだけど)。

本来習慣としてやってた事を、横目で「・・・今日は忙しいし、マ、いいか」と
放り投げて自分を甘やかす日々が続くと、後で気持ち的に落ちたりとか、
ぶり返しがあると長年の“自分との付き合い”の中でわかっているので、
この週末は、遊びの誘惑に負けず(笑)自分のことをしようと決めてました。


ジムでいつもと違うクラスに出たり、美容院行ったり、
ずっと気になってた棚を片付けたり、
手紙を出すとか、たまってた事務作業を一気に処理したり、
こまごました買い物を片付けたり・・・

こういうささいな事が、自分の生活にメリハリを
与えていることが改めて分かって気持ちイイ。

2ヶ月ぶりの仁針堂で、しっかり自分メンテも完了したし(笑)。


そんな中、以前仕事でご一緒して、共感することが多い
とあるベンチャーの社長がブログで紹介していたので読んだ本。

ゲームの父
「横井軍平伝」




・・・・本との出会い方って色々あって、
今回のように誰かが勧めた本を読む事も多いけど、
そういう場合、その相手に対する共感やリスペクトが
そのまま本の感想になる気がする。

この本もすごく共感したし、純粋に刺激になった!
いっきに読んでしまったよ。


横井軍平は、現在の任天堂の基礎を作り上げてきた人物です。
トランプや花札を作っていた任天堂に、
大学で落ちこぼれた理系出身の横井が何故か入社し、
それを機に、任天堂は地方のイチ企業から世界のNINTENDOへ大きく飛躍していきます。

彼の残した有名な言葉、

「枯れた技術の水平思考」

が具現化されてきたいきさつを、この本では詳細に伝えています。

「枯れた技術の水平思考」とは、

 # 難しい仕組みを使ったり、ゼロから何かを作る事ばかりを考えるのではなく、
 # 既に当たり前のように存在し、世の中で十分こなれている技術(=つまり
 # 既に量産化され、安価での生産が可能)を、
 # 少し違った視点から料理して新たなムーブメント(商品)を作る

という考え方です。

・・・コレ、すっごく大事な事だと思うんだ。

横井さんは、実はいまや任天堂の代表的な商品になった
ファミコンの開発には携わっていない。

彼はゲーム機の性能がどんどん上がり、
「色数」「画素数」「リアルなキャラクター」といったものに
価値が向けられていくことに危機感を抱いていたのだとか。

そういう部分での競争が激化すると、一部のマニアには受けても、
本来のゲームユーザーは、難解なゲームからどんどん離れていくし、
見てくれの良いことばかりがもてはやされ、ゲームの本来の面白さが失われてしまう。

エンジニアは最新の技術を使って物を作りたがるけど、
「そんなのは技術者のエゴでしかない」と、横井さんは一刀両断している。

すごーく分かります。
私が身を置くWEBの世界でも、そういう「仕事を自分の自己満足」でする
エンジニアが後を絶たないもんですから・・・(苦笑)。

新しい技術がどんどんできる分野は活性化している証拠だけど、
新技術を追いかけるだけの行為は、本当に大切な事を見失う危険と表裏一体。

本当に必要なのは、その商品が利用者にとって「分かりやすい」とか
「楽しい」という要素であるはずなのに。


この「枯れた技術の水平思考」を如実に表現しているのが、
横井さんが任天堂で初期に手がけた「ラブテスター」という商品。

男女が手を握り、もう一方の手でテスターを持つと、
機器の針が触れて二人の相性が分かる というもの。

類似の商品は、今でも時々発売されてブームになったりするよね。

あれは、人間の身体を流れる電流を使った、いわゆる「検針機」の応用
らしいんだけど、そういう「なんでもないもの」を玩具にリモデルして、
しかも暗に「この機械をダシに気になる女の子と手をつなごう」という
商品のコンセプトを、説明なしに誰もが理解するから、商品としての価値が
とても高かった。

こういう商品って、できてしまえば普通にありそうだけど
最初にアイデアを考えるのはモノすごく大変。
頭の中に「無数の引き出し」がある人にしかできない。


横井さんが手がけるのはあくまで「玩具」。

子供がどんな風に遊び、何を楽しいと思うかなんて、
実は何百年も変わっていない。

現に「ポケモン」が流行ったのは、デバイスが変わっただけで、
戦った戦利品として「ベーゴマ」や「メンコ」を友達からもらうのと
ナニひとつ変わらない行為だ、と考える人も多いと思う。

だから、「カラーか」「モノクロか」「画素数は」というのは実は瑣末なことで、
本当にそれを子供達が楽しむかどうかに、真剣に向き合うべきである と。

これは、子供の玩具に限らない事だと思う。

大人だって、もうずうーっと昔から、
「幸せ」「嬉しい」「楽しい」「満足」「充実」といった
人間の感情の仕組みは変わらないんじゃないかなー。

ひとことで言ってしまえば、「本質に目を向けよ」というのが
横井さんのメッセージ。すばらしいよね。


残念ながら、彼は1997年の自動車事故で既に鬼籍の人となっていますが、
彼が現代のネット社会、「リア充」なんていうヘンテコな言葉が生まれてしまう
世の中を見たら、いったいなんて言うだろう。。。

お話を聞いてみたかったです。




*ゲーム&ウォッチも横井さんの手がけた作品。
 ナツカシー! 私は、土管の穴を塞ぐゲームが超好きで、
 好きすぎて、食事時もやって親に没収された記憶がある。

木曜日, 9月 09, 2010

目の前の景色を見ているのは「私」か?「脳」か?

昨日、知り合いのボルダラーが
「初・外岩体験」をしに行くことにしていたらしい。
この1ヶ月晴天続きだだったのに、ピンポイントであの大雨。。

どんだけ普段の行いが悪いんだ(笑)

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馬場に用事があったので、
ついでに観るとはなしに観た映画。

「シャッターアイランド」
監督:マーティン・スコセッシ
主演:レオナルド・ディカプリオ

 # 重度の精神疾患を持ち、重大な犯罪を犯した囚人のみが
 # 収容される孤島、その名も「シャッターアイランド」。
 # 脱獄不可能なその島で、煙のように消えてしまった女囚人の
 # 調査のために、島に乗り込んだ保安官(レオ)達だが・・・


いやー。ザ・ハリウッドでしたよ。映画は。
マーティンスコセッシ監督の映画って、あんま観たことなかった。

面白かったよ。純粋に。娯楽として。

でも・・・、対外的にどう評価されてるか分からないけど、
「犯罪者が隔離された孤島」とか、ラストもわりと“夢オチ”的で、
枠組みに目新しいものがないんだよね。。
(「岩窟王」、大好きで、小中学校の頃夢中で読んだ本なので、
 こういう「幽閉モノ(?)」には辛口の採点なんだ(笑))

なので、なんていうか、謎解きの面白さとか
心の琴線に触れるエピソードとか、そういうのはない。

あくまでもその「孤島での出来事」がメインだから、個人的に「その部分を
もっと掘り下げて欲しいのに!」っていうエピソードは、わりとサラっと流されちゃうし。

特に終盤、主人公のレオがこの孤島に来た本当の理由が
分かるシーンは、私には消化不良だったんだー。そこ、もっと要説明でしょ!


それにしても。 レオ様ですよ。

タイタニックの頃から、あのテは年を取ると厳しいと思ってたけど、
やっぱりな・・という印象、否めません(苦笑)。
や。カッコイイし、今でもすごい俳優さんだと思う。
けど、圧倒的に「とっつぁん坊や」なんだよねえ。

お相手のケイトウィンスレットは、タイタニックの時は
むしろ、「二の腕太すぎ!」とか思ったけど、
今や逆に、その「若い頃からの熟女感(?笑)」みたいなもので、
いいお芝居たくさんやってるし。

人というのは「どう年を取るか」というのは、
とても難しい永遠のテーマだなー。
美人やイケメンはメンテナンスが大変だしね。
そーいう意味では、ラッキーだったわ。私(という事にしておこう)。


でも、この映画のメインメッセージである、

「あなたが今見ている景色や、感じたことは本物?
 脳に、勝手に見せられているだけかもしれないよ」

というのは考えさせられるね。

すべての感情や感覚を司るのは脳で、
極論を言えば、脳に特定の信号を送れば、
「経験」さえも創造してしまうことができるわけでしょう?

そんな世界、死んでもイヤだよ。

悲しいことも、苦しいことも、もちろん幸せなことも、
瞬間風速の感情じゃなくて、これまで自分が生きてきた
30数年間に裏打ちされた感覚だもん。


・・・きっと今後も、
時には人には見せられない恥ずかしい失敗もするし、
何日も眠れないほどの悲しい経験もするだろうけど、
それでも私は、「脳への信号だけで得られる“早送りの経験”」
なんか欲しくないなー。

だってそんなの「私」じゃないじゃんね(笑)。

月曜日, 9月 06, 2010

「八ヶ岳」という山はないけれど。

自宅に冷房がない事を話したら、
ある友人から「熱中症になったら困るじゃん。
この季節、死体はすぐ傷むんだからね。
オレ、君の腐乱したトコとか見るのヤだよ」 と、言われた。

・・・想像が先に行き過ぎですので。

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八ヶ岳に行ってきました。
「八ヶ岳」という名前の山(山頂)は実はなくて、
複数の山を総称する名前です。

なんつーの?
TMレボリューションは実は西川貴教ひとりだったり、
FAT BOY SLIMはノーマンクックだけだったり。 まぁ そんな感じです(か?)。

今回はそのうちのひとつ、天狗岳に。


私は八ヶ岳は完全に初心者で、
登山をやってる自覚がない中学の時を入れても
2度しか訪れたことがありませんでした。

八ヶ岳は、私の中で「どーも中途半端」という思いが少しあって、
日帰りの低山としては遠いし、宿泊する位なら、3000クラスが選べる
アルプスに行っちゃおうと思うし・・・みたいな感じでした。

でも、今回登ってみてその思い込みは完全に払拭!


-----【山行メモ】------------------------------------
4日>
08:00   新宿
11:00過  茅野駅着(⇒バス)
12:30   渋の湯着/昼食⇒スタート
15:00   黒百合ヒュッテ着

5日>
03:00 起床
04:00 出発
06:00 天狗岳山頂
10:30 下山(渋の湯)⇒風呂
12:10 茅野駅着
14:30 新宿着
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コースは決して難しくないけど
難易度が変えられるようにいくつも選択できるし、
とにかく景色が歩くたびに変わるので全然飽きない。

特に天狗岳は、地理上八ヶ岳のほぼ真ん中に位置し、
南~中央~北までのアルプスをパノラマで一望できるので、
好天時の山頂からの景色は、絶景と呼ぶにふさわしい絶景!!





・・・・そーいや、今年は本当に天気に恵まれた山行が多いので、
個人的にはすごく充実しているし、
きっと今年から登山をはじめた人は、山が好きになるだろうなー と思う。


今回は、初日の行程が3時間弱のハイキングモードで
しかもテン泊ではないので荷物も少なく、
私は完全に宴会スイッチ入ってました(笑)。

メンバーの中でも健脚組の考えは同じで、
「いかに宴会を充実させるか」に、心を砕いたと思われる荷物の人多数(笑)。

荷物の半分以上がビールだったり、
挽きたての豆でコーヒー入れたり、
ミリン干しをその場で網焼きしたり・・・。

「そこまでするんだ!」と、感謝の気持ちも忘れて
ツッコンでしまう充実ぶりでした。

山で遅くまで騒ぐのは論外だけど、
昼ならのんびり楽しめるもんね。


最近は、バリエーションルートとか冬山への興味が
めっきり高まってきましたが(笑)、こういう山登りをすると、
山登りというスポーツのフトコロの広さに、改めて感心してしまいます。

八ヶ岳はわりと通年で楽しめる山なので、
アルプスが難しくなるこれからの季節、
個人的には大いに気になる山になりそうです。


日曜日は山グループの集まりもあったりして、
朝3時から夜の飲み会まで、山・山・山な、長ーーい一日でした。

登山て、「ストイックな人」「ロジック派」「バリエーションルート派」
「無名な山狙い」「のんびりハイキング」「写真撮影派」などなど、
本当に色々な楽しみ方があるんだなー と、いろんな人の話を聞いていると
とにかく勉強になります。

  高尾山からアルプスまでなんでも登るけど、
  きっちり記録をつけるでもなく、技術や知識はてんで乏しく、
  バリエーションや岩にも興味があって、
  でも、山での宴会には変えがたい魅力があり・・・

そんな私は、どんなノボラーなんだろ??

なに?「ユルノボラー系」?(笑)


山のことをたくさん教えてくれたり、
行程がスムーズに行くように細やかな心配りをしてくれたり、
楽しい話をたくさんしてくれたり、
みんなが楽しむために荷物をたくさん背負ってくれたり・・・


一緒に楽しく山に登ってくれる人達に
本当に感謝の気持ちでいっぱいです!

水曜日, 9月 01, 2010

ネパール旅行記

ナマステー。

というわけで、夏休みを使ってネパールを旅してきました。
だいぶ時間がたっちゃいましたが、ようやくまとめた(笑)。

ネパールは、言わずもがな世界一高い山、
エベレスト(ネパール名は「サガルマータ」)を有する国。

インド・ネパールは、バックパッカーの登竜門(?)だから
ずいぶん前から興味のある国ではあったんだけど、
登山が趣味になってからは、登山に関する本をたくさん読んだので
いっそう一度は拝んでみたいと思うようになりました。
(「神々の山嶺」とか読むと、思いも膨らむわけよ。そりゃー)。

そんな折、山友のみえちんから夏休みの旅のお話。
「そりゃネパールでしょ!」と、思いっきりゴリ押しましたところ、
みえちんも乗り気になってくれたので、それならば・・・と、なったわけです。


今回は日本がサマーバケーションまっさかりでも、ネパールでは雨季。
当然トレッキングは閑散期にあたるわけで、それが心配でしたが・・・

結論から言いますとですね。


 「エキサイティング!!!!」。


ネパールの感想はこれに尽きます。

人も自然も、すべてがモノすごい生命力を持った国だった。

 「人 と 動物 と 自然 の、完全なる共生」

が、そこにはありました。

この言葉、日本で聞くとなんだか大手エネルギーメーカーがCMででも
使ってそうなコギレイなコピーですが、全然そういう意味ではなく、

  手入れのされない山道を、荷物を背負ったヤクが通り、
  ヤクが落としたウ○コを踏まないように、住民やトレッカーが
  登っていき、日本では考えられない衛生環境で食事が作られる・・・

と、そういう事です。まさに自然と人が同化した生活。

正直言って、あの壮大さや生命力を感じるためには
(こうやって書いておいてナンですが)

「ホンモノを見て、触って、感じる」

以外方法がない気がするので、今回は、10日間の旅程の中で思い出に残ったことを
写真とともにピックアップして備忘録として残しておこうと思います。

個人的に、また行きそうな国って気がするので(笑)。


というわけで、今回はブログ内ではなく
別のサーバにまとめましたのよ。

よろしければこちらをどーぞ!


早くまたどこかへ行きたいな~。