月曜日, 8月 30, 2010

宿題完了!

階下のラテン系ファミリーが引越してしまったので、
ナゾな言語のテレビ番組が聴こえてこなくなって
ちょっとサビシイ。

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「登山が趣味です」と言うようになってから、
必ず人に言われるこの言葉。

「富士山は登った?」

・・・んー。

正直、富士山には興味がないのだ。
もっと魅力的で難易度の高い山がたくさんあるので、
そちらに時間を割きたいというのがいつわらざる本音だった。

ただ、山の経験がない人もこぞって登る「富士山」という山が
いったいどんなモンなのか、という純粋な興味はありました。

そんなわけで、ようやく数年来の懸案だった富士登山を
実施してまいりました。

山小屋の殺人的な混雑は聞いていたので、とにかく泊まらず登りたかった。
そんなわけで、選んだのは夜から登り始めて御来光前に山頂に着く0泊コース。


夕方新宿を出て、22時ごろ五合目着。

まず何が驚いたって、その五合目の盛況っぷり。
同じように夜から登り始める人で溢れかえっているうえ、
大きな喫茶店やレストランの建物が、当たり前のようにいくつも建っている。

「ナニ?何が始まるの? 誰のライブ?」  ・・・・と、言いたくなる光景(笑)。

普通の観光地の道の駅とかと、なんら変わらない施設。


一応五合目も、2300mのトコなんだけど・・・正直そういう実感はゼロ。
あえて言えば、トイレにお金がかかる事が高地を実感する唯一の出来事かもなー。

小さな神社でお参り後、さっそく登り始める。

とは言え、ナイトウォークなので景色は見えない。
登りはじめの街の夜景は綺麗だったけど、あれは「山の景色」と言えるのか?(笑)

もちろんヘッドランプ着用での登山なんだけど、
この日は月明かりがあったうえ、何よりあまりに登ってる人が多くて、
他人のライトが延々続くので、自分のライトなしでも行こうと思えば行けちゃうし、
登山道も整備されていて、とにかく道にも迷いようがない。

そして外国人の多さもハンパじゃない。
トイレや売店の貼り紙も、基本4~5ヶ国語。

こ、これは・・・・私の登山の常識を覆す山だな(苦笑)。


八合目までは特に問題もなく、コースタイム7掛けというところ。

前半に飛ばして頻繁に休んでいる人たちは
明らかに登山経験のない人だと分かるので、
そういう人たちにはどんどん抜いてもらってマイペースで進みます。

ただ、八合目の最後の山荘(3000チョイ?)を過ぎたあたりから
徐々に前が詰まる感じになって、九合目を過ぎた辺りで完全にストップ。

御来光前の1時間あまりの渋滞は、聞きしに勝るパワーでした・・・。





山って、こんなに人がいるんだっけか?

私自身は「山頂で御来光を見る」という行為に別にこだわりがなかったので、
面倒になって、山頂から5~10分下ったあたりで休憩をとって御来光を拝謁。





日の出はやっぱりいいなー。


お日様が出る前はさすがにビックリするほど寒くて、
ほぼ真冬の装備だったけど、お日様が上がるとともに気温もグングン上昇。

体があったまったところで、歩きを再開して、5時半には無事山頂着。
渋滞の大幅なスタック、御来光待ちの時間を入れて、全部で約6時間でした。

ひと足先に山頂でメヒョーポーズを決めていた狛犬と一緒に。





私は幸いにして高山病らしき症状はほとんどなく、
平衡感覚が若干おかしくなったかな?? という程度でした。

この後お鉢回りをして、7時半頃から下山。

下山時に左膝をひねって痛めてしまい、後半だいぶペースが落ちたものの、
3時間半ほどで下山し、再び五合目着。

帰りはバスツアーに付いてた温泉でサッパリして、
新宿で軽く飲んで終了。という流れ。


・・・と、サラっと書いてしまいましたが、
全行程は10時間近くあったし、夜通し登ったわけだから
それなりに疲労したし、充実感はあったのよ。

でも・・・なんていうか・・・・ピークハントする時独特の、
アルファ波がババーっと出るようなあの達成感は   ナイんだよね・・・。

そういう意味では、帰りにお風呂に漬かって
「ぷはーっ!」ってなった時のほうが、達成感は感じたような(笑)。


富士登山。

大変よい経験でした。登ってよかったと思うし、
見たことのないものもたくさん見れた。
でも ・・・・・登るのは私は1回でいい カナ。


富士さん、ありがとう。
君は日本一のイイ男だよ。

しかし私は、山頂からいろんな山を眺めながら、
「今度はアレに登りたいなー」などと、浮気の算段ばかりしていたよ。
すまないね。富士さん(笑)。


*翌日に友人主催のビーチパーティで江ノ島に行ったんだけど、
 海の向こうに富士山が見えたので、登る前とはまた違った視点で
 富士山を見つめる。

 改めて、「富士山て、見て楽しむ山だなー・・・」と実感。

 日本一のイケメン男も、実際付き合ってみると案外凡庸な男なんですわ(笑)。
 怒ると怖いけどね。

木曜日, 8月 26, 2010

安直に笑わせちゃダメなんだ

先月観た志の吉君の国立演芸場、ココに書いてなかったことを
唐突に思い出した。メモメモ。

・前座・・・(忘れた。談春のお弟子さん)
・反対車
・ゲスト:山田雅人(かたり/野球史)
 --仲入--
・水屋の富

山田雅人さんの語り、素直によかった。ああいう話芸もあるんだな。
彼の「水屋の富」は初見。富くじで当たった大金を盗まれやしないかと
眠れぬ日々を送る小心者の水屋の男役は、申し訳ないけど志の吉君のハマリ役(笑)。

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と、いうわけで
志の吉君・八重洲独演会VOL.22。


前座:真田小僧(立川春樹/談春のお弟子さん)
青菜
--仲入--
死神


前座さん、よかったよ。
談春のお弟子さんはわりとレベルの高い人が多い。師匠が怖いから?(笑)


「青菜」は夏のド定番。この噺を聴くと「ああ~、夏だなー」と思います。

この話に出てくる「柳陰」というお酒が、みりんの一種だという事を
だいぶ前に知って以来、お酒を飲むシーンがどうにも美味そうに
見えないのが悩みなんですが(笑)。

今は、茄子もきゅうりもいつだって店頭に並んでいるし、
どこへ行っても冷房ガンガンで、本当の意味で季節を感じる機会が少ないから、
落語で季節を感じることができるのはシアワセなのかも。

後半の「死神」は、サゲの種類がたくさんあることで有名な話で、
特に立川流の噺家は、あらゆるサゲを試しているんだよね。

今回も志の吉君は、昼の部と夜の部でサゲを変えたとか(チャレンジャーだ!)。

・・・まあぶっちゃげ、落語のサゲって「大爆笑!」みたいなものって
ほとんどなくて、落語は話の中盤で笑わせるものが多いから、
サゲの種類は、面白いかどうかではなくて、その噺家にとって
「なじんでいるか否か」という事のような気がするけどね。個人的には。

死神が消える呪文の言葉に、現代的なくすぐりを入れるのが彼の手法で、
今回は「アジャラカモクレン AKB・・・」でした。
ちょっと前まえでは、
「アジャラカモクレン ペヨンジュン・・・」だったんだよね。
時の流れを感じるよー(笑)。


今回は、前半のマクラがわりとノッてたみたいで、
学校や病院に呼ばれた営業話をわりとコミカルに話してました。

が。

ここで、ファンとしてひとつだけ。。

立川流の噺家は、諸事情あって寄席に出る事ができません。
だから、立川流は若手であっても自分の芸を披露する場所を
自分で開拓するしかなく、いわゆるお笑い芸人の言うような
「営業」的な仕事も必然的に多くなるんだと思います。

当然だけど、そうすると、落語を一度も聴いた事ないような人が
お客さんの中に大量にいるようなケースも多いと思うんだよね。

するとどうなるか。

当たり前だけど、「いかに分かりやすく、楽しんでもらうか」
という事にパワーを注がざるを得なくて、落語本来の「サラっとした喉越し」
みたいなものがどんどん少なくなっていくんじゃないかと。。

当然、あらゆる舞台を経験できる(温室育ちにならない)という
大きなメリットもあるのだけど。


それはいわゆる「芸が荒れる」ってヤツなのかもしれないけど、
私はそこまで落語のことは分からないので、「荒れてるなー」とかは思いません。

でも、志の吉君のキャリア・実力を考えると、ボチボチ
オーバーリアクションの芸は辞めるか、または客や会場によって
使い分けるようにしたほうが良いのではないかと。。。


リアクションの芸は確かに面白いんだけど、
後に残るものがすごく少ない。

志の吉君は、もう十分に実力があるのに、
時々「それはいらんだろー」っていう大げさなアクションを
挟む事があって、もったいない。

日常生活でも、本当に力のある人って
「俺が俺が」って言わないでしょう? あれと一緒だと思う。

私は彼の独演会も、いわゆる“営業系”の会も見に行くけど、
独演会の時は、もっと
「自分の力も、お客さんも、信じてくれていいのになー」 って思うんだよね。

おこがましい感想なんだけどサ。


・・・たぶん数年内には真打。

それまでには、「真打、文句なし!」って思える
噺家さんに、ぜひともなって欲しいと 切に思ってます!!

水曜日, 8月 25, 2010

戦争はどうも・・・

そーいや、1足目の登山靴がダメになった。
この靴を買ったばかりの頃は、
まさか自分がこの靴を履きつぶすまで
ヤマに目覚めるとは思いもしなかったな~・・・。

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なんか色々やるべき事ができないまま日々が過ぎていて、
映画なんか見てる場合じゃーない気もするのだけど、
どーしても観たかったので。

「ハートロッカー」
監督: キャスリン・ビグロー

 # イラクに駐留するアメリカ軍の中でも、ひときわ危険な任務が多い爆発物処理班。
 # そこにやってきたジェームズは、まるで死への恐怖などないかのように
 # 生身で爆発物に向かっていく。
 # 仲間のサンボーン軍曹らは、そんなジェームズに不安を抱くようになり……。


際立って有名な俳優が出演しているわけではないですが、
賞レースを総ナメにして話題になった映画です。

個人的には「現代の戦争映画を、女性視点で撮った映画」
として興味がありました。

結果、ですが・・・・

なんかね。分からない映画だった(苦笑)。
奥歯にものが挟まったような奇妙な感じ。


「男性が、穏やかな日常になじめず、あえて死の匂いのする場所へと
向かっていってしまう性」みたいなものを映画の主題にするっていうのは
わりとよくあるじゃない?

この映画も主要なテーマはそんな感じで、軸になっているのは
主人公ジェームズの、自分でもわからない「現実への違和感」と、
「あえて死へ向かってしまう自分」なんだと思うんだ。

ただ・・・舞台となっているイラクは、「歴史」と言ってしまうには
まだあまりに生々しい出来事でしょう?
アメリカと中東の間の緊張感は、未だに続いているわけだし。

なのに、なんかアメリカ側だけの視点で、
「戦争礼賛映画」を観せられてしまったような後味の悪さがあるんだなー。

監督はそういうつもりで作ったのじゃないんだろうけど、
やっぱり間違いなく、「アメリカ人の作った映画」だと思います。


私はどちらかというと、そーでなくても
「ドンパチ系」で人がバタバタ撃たれていくような映画は好きじゃないけど、
この映画は、そういう「撃って撃たれて」な感じがよりリアルに表現されて
いるので、その分「中東への憎しみ」みたいなものが助長されているような
気がしてちょっと怖かった。

映画としての出来ウンヌンとは別に、私が個人的に
どうも受け付けなかった理由はそれもあるんだけどね。

「憎しみ」の漂う映画は、やっぱり観てるほうもいい心地がしないモンだし。

せっかく女性がメガホンを取ってるんだし、
賛否両論あるだろうけど、「あー。確かに女性の撮った映画だよねー」
ってハッキリ分かるような感じにして欲しかったな。
それは軟弱な恋愛モノを撮れってことではなく。


たくさんの戦争映画を見比べて、それぞれの表現・感性の違いを知るという意味では
いいのかもしれないけど・・・・。私はオナカいっぱいです。

月曜日, 8月 23, 2010

タイムトラベラー

最新号のブルータスは東東京特集。
コピーは『中目黒、南青山、西麻布にはもう飽きた』だって。プッ。

・・勝手だよねー。かつて浅草は若者の街だったのに。
こうやって歴史は一周するんだな。

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ご無沙汰してました。

旅をしておりました。ネパールへ。

ひとことでいうと、「エキサイティング!!」な旅でした。
その国にあるすべてが、命のパワーに溢れてた。

この旅話、写真と文字で記録を残しておきたいと
思ってはいるんだけど、いかんせんスケールがでかすぎで
なかなか話がまとまらないので、まーちょっと後ほどって事で、
今回は、旅の後の話を先に・・・。

*****

旅から帰ってきたのが火曜の早朝。
成田についたその足で会社に行ったので、
さすがにその日と翌日は死人のような生活。

なにしろあちらで、日本人には太刀打ちできない
激しい下痢の洗礼を受けまして、お腹の中に
食べ物が全然滞留しないのであります(全部出ちゃう(笑))。

でも、数日するとそんな状況にも慣れちゃって、
結局飲み食いを再開するのでありました。。。

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そんなわけで今年、実家の地元が本祭りなので、
久々に中学時代の友達と連れ立って実家のお祭りへ。

私の生まれた地域は俗に言う「下町」ですが、
ここ10数年でモノすごい勢いでマンションが建ったので、
景色も、お祭り会場も、たぶん町会の人たちも
すっかり様変わりしてしまいました。。。

でも、当時の友達と話をしているとまったく違和感がないし、
お祭りでは、久々に地元に戻ってきた友達が旦那や子供を
連れて何人か戻ってきたりして、まさに「タイムスリップ状態」。

中学を卒業して一度も会っていなかったコが、
小学生の子供を連れて歩いているわけだからね・・・。

そりゃー私も年をとるわけだよ(苦笑)。

・・・冷静に考えて、同じ小・中を卒業した同世代であっても、
もはやまったく違う世界観の中で生きているわけで
話が合うわけもないのだけど、なんて事ないおしゃべりを
している分には、当時とまったく同じように話せてしまうのが
「同級生の不思議」なんだと思います。

なんだか感慨深い夜でした。

***

週末は、毎年恒例になってる
前職の後輩の実家であるマリンショップにお伺い。

もう20代半ば以来のお約束行事で、
毎年のように避暑に押しかけるので、
ご両親にもスッカリ顔が知れてしまいました(笑)。

この間、私も後輩も会社を辞め、後輩は昨年結婚、出産。

周囲の状況は当然ながらどんどん変わっているんだけど、
逆にその“外的要因”の違いがあればあるほど、
互いに人間としてのベーシックな部分は、何ひとつ変わってないことを実感します。

ここの実家は、基本的に「お客様」扱いしないオウチで、
気を遣わなくて本当に居心地がいいんだよねー。

今年も、後輩は「店の手伝い」という本職があるので、
私は何をするでもなく日がなビーチでウダウダして、
これまで何度か顔を合わせているショップの常連さんがいるので、
その人たちにジェットとか船に乗せてもらって。。。


あー シヤワセや~。。。

沖に出した船のエンジンを止めて海面を眺めているだけで、
時間なんかあっという間に過ぎていきます。

 なんで海とか山って、見てると
 こんなにシアワセな気分になるんだろ?

・・・という話をしたら、常連さんのひとりが、

「そりゃ“かなわない”からじゃん?」 と。


・・・・そうか!

そうかも。

“かなわないもの”は、人に安心感とか絶対感を
与えてくれるんだな。

月並みだけど 「自然て すごい」。

金曜日, 8月 06, 2010

どっちかっていうと自分的備忘録

前から不思議だったんだけど、
日本の政治家って、愛人がいたり隠し子がいたりすると
どうして政治生命が危うくなるんだろう・・・?

愛人を囲う事の是非はともかくとして、
政治家としての資質と愛人がいることって
全然関係なくないか?

というより、政治家のそういう内情に
興味がある人がどれだけいるんだろ?

フランスの首相は、愛人がたくさんいても
誰も「首相を辞めろ!」なんていわないのに。

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忙しい。

来週からの休みを前に「休みたきゃ働け」と、
言われている気分。。。

そんなわけで、なんだかいろんな事が中途半端にしか
できてない気がするんだけど、時間は有限なので・・マアいいことにしよう。

今週はものすごいごぶさたの友達に会ったり、
毎度おなじみ「キンシノ」行ったり(皆勤賞継続中!)
NPO主催の小さなイベントに行ったりしたんだけど、
やっぱトピックとしてはフジでしょう。

今年は諸事情あって3日通し参加ができず、
せっかく当たった早割りは泣く泣くリリースして
しまいましたが、なんとか金曜1日だけの参戦と相成りました。

・・・思えばちょうど去年の今頃は、メンタル面ですごく落ちてた時期で、
フジロックでだいぶ気持ちがアガったんだよなー。あれから1年たつんだ。

早いな・・・。


今回は、現地で友達と会う以外は基本ひとり参戦だったので、
超マイペーススケジュール(まあ・・・人と行っても、それぞれ
好きなの見に行っちゃうからあんまり関係ないけど)。

今年も、夕方お約束のように雨が降ったけど、
マ、そこはフジですんで(笑)。

個人的ベストアクトは「!!!」で!
(金曜しか見てないのに「ベストアクト」もないもんだけど)。

メインのグリーンステージでMUSEが始まるちょっと前に、
インターFMのブースにジョージ(ウイリアムズ)が来てて、
月~金の夜にインターFMで帯でやってる「BAM」ファンの私としては、
MUSEを蹴ってでもジョージを見たいわけで(笑)。

高い交通費とチケット代払ってなにしてんのやら。

でも、それがフジ。ビバ、自由!


・・・1日って事で泊まらずに早朝帰ったので、体力的には結構
キツかったんですが、まあそれでも今年も元気に「苗場参り」が
できたってことで、感謝感謝です。


なんだかんだいって、
やっぱり音楽ってステキだー


*写真らしい写真をほとんど撮ってないので、
 個人的にビックリしたこれを。
 グリーン--ホワイト間の橋が、すごい頑丈になってた。
 去年、ほぼ流されそうになってたもんね(苦笑)。