金曜日, 4月 30, 2010

プロにも色々ある。

友達の制作会社で、ちょっと面白そうな
セミナーやります。

私も行くんで、よかったら一緒にぜひー。
人と会うこと、人に影響を受けることが好きな人にお勧め。
http://www.office-santa.co.jp/cafe/index.html

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定期的に通う店がある。

そこのマスターは20代の頃からの友人なのだけど、
そのマスターと、こないだ「プロとは何か」という話になった。

その人はバーのマスターだけど
音楽関連の興行を取り仕切るもうひとつの仕事を持っていて、
どちらが本業という感じでもなく両方をこなしている。

イベントの内容によっては、地域団体や自治体なんかと
打ち合わせの上に実施するものも多いらしいんだけど、
興行を取り仕切る際に同じスタッフ仲間が
「素人が口出しする」のを極端に嫌がり、
打ち上げなどで「これだから素人は……」
という愚痴を聞くことに違和感を感じるんだそうだ。

素人とは、得てして思いつきを口にする。

例えば興行で言えば、「ここの休憩を10分から15分にしたい」
なんてことを、開催日ギリギリになって言い出したりするわけだ。

確かに素人から見れば、たかだか5分の延長は
どうという事のない話。

けれど、すべての段取りを分刻みで組んでいる
プロデューサーから見れば、その5分を変えた事で
多方面に影響を与える事はわかりきっている。

だからこそ、そういう「思いつき」の進言を
毛嫌いするのだと思う。

すご~く気持ちは分かる。私も、WEBの知識がない上司に
思いつきや、個人的な好みで改修を指示されて腹を立てた
事は一度や二度ではない。
※上司は上司であっても、WEBの「プロ」ではないから。


ただ・・・、
「素人の口出し」を全否定することには
私も強い違和感がある。

確かに、思いつきや個人的な好み、
自分がこの場に口を出せる権利がある事を主張するためだけの提案・・・
そういうものはできる限り駆逐していきたい。

でも、そのタスクに関する「強い情熱」から
“素人”が意見をしてくるケースというのもあるはず。

イベントの興行で言えば、確かに素人は全体を俯瞰できる視点はなくても、
そのイベントに対する熱い思いが溢れ出るケースもあるよね。

知識がないと、それを上手に言葉で表現することはできないし、
自分の提案がどれだけ多方面に影響を与えるか想像できないけど、
そういう「少しでもこれをいいものにしたい!」という熱意から
生まれた提案は、少々強引であっても、
「なるほどな」と思わせる一面が確かにあるんじゃないかと思う。


そういう意味でいうと・・・

 「プロ」ってなんなのか?

その答えは、大きい時限で言えば、何かやってお金を頂く人は
すべて「プロ」だと私は思っている。もちろんサラリーマンも。

でも、今回の話をしていて、
プロっていうのは

 「【本物】を見分ける能力があるか否か」

というところが、非常に大きいのではないか?
と思ったりした。

例え、その分野に関して高い知識があったとしても、
「ワガママ」と「情熱」、「本物」と「偽者」を見分けられない人は、
プロではあっても、プロとしては失格ではないのではないか、と。

極端な事を言えば、野球で言うと「いつでもホームランを打てる人」
であっても、試合の局面を読んだうえでの判断でなければ
それはプロ失格だし、冷静に試合展開を見て、必要に応じて
地味なプレーもいとわない人はプロとして本物なんだと思う。


結局突き詰めると、「プロ=○○が上手い人」ではなく、
「プロ=判断力」なんだと思う。

 「判断力」というのは、普遍性があり、汎用性が高い。

だから例えばイチローは、別に野球をやってなくても
ビジネスマンとして一流にもなっただろうし、
音楽をやったならその世界でも一流になれた人なんだと思う。

もちろん、「その世界を選んだ」からこそ
より高みに上ることができる・・という部分もあるわけなんだけど。

翻って自分はどうだろ?

・・・・う~ん。

「プロ」の道は険しいな・・・。


*プロ論、という本もあるよね。

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