水曜日, 4月 21, 2010

音と空想の世界に遊ぶ

最近ガッカリしたこと。

 図書館で借りた本が、
 両方とも「上巻」だった。。

ガッカリを通り越して、
自分のアホさに悲しくなったよ。

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一旦エンジンがかかると、
しばらく続く傾向がある私の映画熱。

というわけで、また観てきました。

THE LIMITS OF CONTROL
 by ジム・ジャームッシュ

 「自分が一番偉大だと思っている男を墓場に送れ」
  ・・・謎の指示を受けた男が、スペインの街をさすらい、
  その場所場所では、わずかなヒントを与える人物に
  次々出会い・・・


私のホームとも言える早稲田松竹は名画座なので、
2本立ては1度の入場で両方観れるんだけど、
今回同時に上映した「コーヒー&シガレッツ」は
前にみたことがあるので、今回はこちらの1本を。

この人の映画も、こないだのゴダールじゃないけど
「意味を探そう」とすると難しいんだよねえ~。

でもジャームッシュの映画は、
観る私のほうが、映画ではなく「音楽」として
捉えているようなところがあるので、
ある意味「安心して」観ていられます。

ジャームッシュは音楽業界との繋がりが深い人で、
ジョーストラマー(クラッシュの)、ディランなど
60~70年代のビッグアーティストの映像も多く残しています。

そんな事もあってか、作品全体がPVっぽい
というか音楽っぽい。
当然、作中に流れる音楽がすごくイイ!(私好み)。

ストーリーは結局「?」って感じで終わるんだけど、
退屈しないし、それが許される映画なんじゃないかと。

感覚的には、シュールレアの絵を見ている時のような感じ。

作品に「意味付け」をしない事で、
逆に自由度が高いものになるというか。

例えば推理モノの映画を観て、「あのシーンで
主人公のネクタイが赤いのは矛盾がありおかしい」
とか指摘したりするようなタイプの人は、こういう映画観れない。

そーいう人には、
なんじゃコリャ? だと思う。


ちなみに工藤夕貴が出てます。

この人、すごいと思う。
当時は、結構アイドル顔なのでそのままアイドル路線で
行くのかなーと思いきや、ハリウッドの厳しい世界に
自ら飛び込んで、それなりの功績をあげたわけですから。

自分の感性と現実とのギャップを埋めるために、
そして、世の中で「常識」「普通」だと言われる事を捨て、
あえて新しい世界に飛び込んでゆく人は、どんな人でも美しいと思う。


映画に、わりとはっきりとした「ストーリー性」
を求める人は眠くなっちゃうかもね。

私も、中盤同じようなシーンが続いたところでは、
「おなかすいたなー」とか思って集中してなかったしね。

あ~あ~。
結局人間は、業と本能には勝てないんだわ(笑)。

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