金曜日, 4月 16, 2010

愛がなければ、死ぬしかない。

先輩が拾った1万円で、あぶく銭だからと
築地でお寿司おごってくれました!
(ちゃんと届けて落とし主ナシで戻ってきたヤツね)

いや~ 本当にありがとうございました。
神の(紙(幣)の?)恵みに感謝! 器がデッカイ。
美味しぅございました。

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映画です。ゴダールです。

「男性 女性」
  監督:ジャンリュックゴダール

 コケティッシュなマドレーヌに惹かれるポール。
 あの手この手でマドレーヌの気を引くわけですが・・・


いつも思うんだけど、ゴダールの映画って
どーしてこうも難解なのかしらね。
難しく観ようとしすぎてるのかな~・・。

しかも、時代的に新しい映画であればあるほど難解なんだよな。

一般にゴダールの作品群は3期に分けるらしく、
後半になるにつれ政治的な色合いが強くなって
くるんだけど(ゴダールはコミュニスト)、
今回の「男性 女性」はちょうどその狭間辺りで
制作された映画。ゴダール最後のモノクロ映画です。

ゴダール映画を「偉大なる退屈」って
表現する人もいるけどね。 うーん、確かに。

ゴダールの手法は自然すぎるほど自然で、
時々、後ろの雑踏の音がリアルに入りすぎて、
肝心の主人公の台詞が聞き取れないことがあるほど。

ある意味、スクリーンに映すには過剰なほど自然。

一方で、途中何度かストーリーと関係なく
人が銃で撃たれたりするんだけど、
あのあたり、私はまったく意味は分からなかったよ。。

ゴダールの映画は、極端な話
「やおい(=やまなし、オチなし、意味なし)」の
走りとも言えるかも(笑)。

・・・まあでも、基本的には前期も後期も、
ファム・ファタル(=運命の女)を主要テーマに
していることに変わりはなくて、どの映画にも
知的で、キュートで、可憐で、大胆で、ずるくて、セクシーな
女性が出てきます。

そういう意味では、私の場合、ゴダール映画は
映画としての面白さウンヌンより
ファッション雑誌感覚で見ている側面があるかもしんないな。

ゴダールの【ポップなアート性】に影響受けたのが
ピチカートファイブなら、【影の部分】に影響を受けたのが
岡崎京子・・・と言えば、分かりやすいかしら(笑)。


この映画に関していうと、若者(当時のフランスの10~20代)
の感性をメインとしたストーリーになっていて、
もはや私には、若い頃の
「エネルギーは溢れんばかりにあるのに、
なぜかモンモンとして、消化不良な八方塞り感のある葛藤」
みたいなものがリアルに理解できない・・ってことも、
この映画を分からなくしている原因なのかも。

そういう意味では、10代20代の頃のほうが
このテの映画は、分からないなりに「ある種の共感」
を持って観てたかもしれない。
ま、当時は当時でやっぱり「・・・?」と思ってたけどね(笑)。


タイトルは、ポールがマドレーヌと寝る前に言った言葉。
「愛がなければ、死ぬしかない。」
確かにそれはそーかもね。愛は大切だ。男女の愛だけでなく。

個人的にゴダールは、初期の頃(=アンナ・カリーナ時代)
が一番好きだなー。

あの時代(60~70年代)独特のフレンチカルチャーが、
無条件に男と女をステキに見せちゃうんだよな。

日本人に生まれた時点で、もう負けだってば(笑)。

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