水曜日, 4月 01, 2009

みんな自分が「何者か」知りたい。

席替えで窓際の席から
ものすごい周りから目につく場所に移動。

窓をボーっと眺めるのが私の癒しタイムだったのに。。
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スーパークライマー・小西浩文の本を読みました。


世界に14座ある8000m越えの山を、
日本人で初めて無酸素で登頂する記録を狙っている登山家の話です。

この本が面白かったのは、単なる山登りの話だけではなくて、
彼の私生活(一度離婚し、2人目の奥さんと死別している)にまで
詳しく言及していること。

俗に「冒険者もの」の本は、そういう私生活にあまり触れないものが
結構あるけど、この本は存命中の人を主題にしたにしては、
日常生活までかなり踏み込んで書かれています。

私は冒険ものやハードボイルド小説って、男女の読書感の違いが
如実に出るジャンルだと思ってるんだけど
(男の人って「アイドルはトイレに行かない!」的な
 現実離れのロマンチシズムがあったりするから・・・)、
そういう意味では、この本はとても「正直」なんじゃないかと思います。

ある種の「甘ったるい幻想」は全然ないので、
女性もかなり読みやすいと思う。


大体において一流のクライマーというのは
変な人が多いですが(笑)、
ご他聞に漏れず彼もやっぱり「一般的な人」ではないかも。
まあ、何が「普通か」という議論になるとキリがないし、
「登山家になろうとすること」自体がそもそも変わってるんだけど。

世界的に有名な高山は、大体地元の人から
「神様」「神様の居る場所」として神聖化されているケースが多く、
そこを登ろうとする、「豊かな国の登山家」は、
なかなか受け入れてもらえない。

でも読んでると、極限に挑み、仲間を亡くし、自分が生きる“奇跡”を
体験することで、登山家自身がどんどん「神に近い人間」に
なっていってるんじゃないかって気がする。


登山に限らず「何かを極めよう」としている人達から
学ぶものは本当に多いよね。

・・・こういう本を読むと、10代の頃からずう~っと自分の頭にある、

「自分はどう生きたいのか?」

という想いに、未だに決着がついてない自分と
正面から向き合うハメになるので、
それはそれでなかなかシンドイ事ではあるんだけど、
こうやって、色々な人や本や映画や音楽・・・・様々なものから
いつも刺激を受けて、「前に進む力」を
持ち続けていたいなあ~と思います。


「極めている人」からパワーをもらいたい人はゼヒ。



*週末に後輩の家の、NEWジュニアに会いに行きました。
手提げ袋にスッポリ収まって「テイクアウト状態」の
生後3ヶ月のジュニア。
ギザカワユスっ!! (ってもー古い?)

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