木曜日, 4月 23, 2009

「正しい」は正義か

定額給付金の申請用紙が来ました。

どーせ給付金分で駐禁の罰金を払う事に
なりそうなので、できれば「駐禁1回無料券」
が欲しいのですが。

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アカデミーでも話題だった
「MILK」を観てきました。
このところハリウッドモノが続いてるわ。

アメリカの公職で初めて、自分がゲイである事を
公表してから当選した実在の人物の物語。

主演男優賞を獲ったショーンペンは、「そりゃ賞も獲るわ」
と思わず言いたくなっちゃう納得の演技! すごい!!

主人公のミルクはゲイだけど、結果としてすべての
マイノリティー(ブラック、障害者、トランスジェンダー
などなど・・・)のために声をあげた人物。

この人が魅力的なのは、最初から政界を目指していたわけではなくて、
40歳までは保険会社の社員で、若い恋人と穏やかな
ヒッピー的生活を送ってたってところ。

だから、マイノリティーとしての理想論ではなくて、
リアルな、地に足のついた話ができるんだよね。

当然マイノリティーには「迫害」がつきもので、
ご多聞に漏れずゲイも、70年代はとても抑圧されてたそうで。

個人主義のアメリカで、「教職にある人を、その性的思考により
解雇する事ができる(提案No.6)」なーんて法律が、実際に通らないまでも
議会で結構な票を集めたって時点で、個人的にはちょっとオドロキです。

ミルクの対抗馬として出てくる人たちは、
みんな(自らの考える)正しい論理を振りかざすわけだけど、
「正しい事=正義」っていうのはちょっと違うし、
「マジョリティ=正義」なんて解釈はもっとありえないわけで。

非常に幼稚な書き方ですが、ごくシンプルに

「いいじゃん。みんな、あるがままで」、

と思わずつぶやいてしまいました。

感想を簡潔にまとめるのはムズかしいんだけど、
まーアメリカのような「経済大国」「軍事大国」「No.1大好き」な国でも、
こういうテーマの映画が定期的に作られるって事に、ちょっと安心します。


しかし・・・、ハーヴィー・ミルクは実在の人物なので、
彼はもちろん、選挙戦に携わったゲイ仲間も実写が
諸所に出てくるんだけど、ゲイの人って、なんでこうも
ハンサムガイが多いのかしら。。

ゲイという思考は全然いいんだけど、
「ハンサムが女に回ってくる可能性が低くなる」って事に、
ガッカリ度を感じずにはいられないのよね・・・(笑)。

「ジンワリ感動系」映画。
好きなんだよねー。こういうの。
もう1回観てもいいかも。


ちなみに、次は「バーンアフターリーディング」になる予定です。
何故なら、私はコーエン兄弟の映画は全部観ないと
気が済まないからです(笑)。

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