水曜日, 11月 10, 2010

「背中で語る」人になるために

とてもデリケートな話だが、尖閣諸島の映像流出問題は、
「世の中が作る“正義”=本当の正義」ではないことを
如実にあらわしていると思うよ。個人的に。

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心から楽しそうな人とか、嬉しそうな人を見ると すごく元気が出るよね。
ウキウキして、こっちまで笑顔になっちゃう。

いつもクールが身上ってのもアリだけど、
私は、その人が感じた喜怒哀楽を素直に表に出す人はステキだと思う
(それはきっと、自分にない才能だからなんだと思うんだけど)。

話をするときだって、愚痴や噂話は時々はストレス解消にはなるけど、
自慢話や、人を揶揄するつまらない冗談で場を盛り上げるくらいなら、
何もしゃべらず、無口でニコニコしている人のほうが何倍も印象がいい。

私も、そんなふうになりたいなー と思う。


そんな私のお手本のような人が、ハッチさんなのだ!

・・・って、ココに着地したかったんですけどね(笑)。

というわけで。
ハッチハッチェルバンド@渋谷ですのよ。

今回はNHKラジオの公開収録ってことで、
無料ライブなんでございますのよ。

久々に大きいホールでハッチさん見たな~。

一緒に酒が飲める距離にいるハッチさんは気さくなオニーサンだけど、
ああいうステージにいるハッチさんはオーラがあるし、なんつーか「部長」みたいだ(笑)。
リーダーであり、プレイヤーであり、自分が一番楽しんでる部長。

ラジオの収録で、これだけのキャパのホールを使うっていうのも
さすがNHKならではだったけど、
ラジオだっつーのに、いつもより気合の入った一張羅を着たメンバーが
やけに面白かった。映像は残らないのに(笑)。

今は全国ツアーの最中なのでかなりお疲れかと思いきや、
全然いつものテンションでMCを飛ばすハッチさん。
通風なのに、それすらも楽しむハッチさん。

「カッコいい」という定義は人によってまったく違うけれど、
ハッチさんの生き方は、まさに私の考える「カッコイイ」。


ハッチハッチェルの「綱渡りの歌」って歌に、

  人生は 綱渡りの旅 終わりまで楽しも~う

ってフレーズがあるけど、まさにアレを地でいってる人なんだよな~。
安全な太い道を歩く旅は、安定はしてても「楽しくは」ないんだよね。

私は20代の頃って歌詞の入った曲に思い入れがなかったので、
最近改めて「歌詞」について考えてみたりもして。

「来年は隣に並んでくださいよ」と、しきりに言ってたハッチさんですが
(=今回のライブ会場はNHKホールの隣なんですわ)、
遠からず、本当にそんなビッグアーティストになる日がやってくるのかもね。

「ご近所的距離感」がなくなってしまうのはファンにはちょっとサビシイけど、
そんなふうに、MCはオッサンのボヤキ節なのに(笑)常に前に進んでるって
すごいと思う。


・・・人が、人に与える影響はほんのわずかだけど、
人が人に影響を与える時は、「言葉ではない“何か”」を
媒介としていることが多い。

音楽だったり絵だったり・・・っていうのは分かりやすいけど、
そういうモノがない人だって、普段のちょっとした態度から、
無意識に相手に何らかのメッセージを与えてると思う。

それは、例えば「こんな話したら“かっこいい”と思われるだろう」とか、
「こういう服を着たら“カワイイと思われる”はず」みたいに、
本人の意図する(希望する)方向とはまったく別の次元で。


薄っぺらな人が口にする仰々しい格言より、
無口な人のさりげない行動のほうがハッとさせられ、大きな影響を受ける。

そんな、いわゆる「背中で語れる人」を、
私も目指し続けていきたい。


*ステージの写真を撮りたかった!・・が、当然撮影NG。
 しかしライブビートのロゴは吉田戦車。・・・NHKって、この10年ですごい変わったよね。
 昔から、本多勝一に影響されてNHKに対してなんとなく不信感があるわけなんだが、
 経営体制と番組作りとは別問題なのだな~ と改めて思ったりする。

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