金曜日, 10月 22, 2010

小さなチャレンジの積み重ね

先週から親指の爪周辺が化膿し、
先日、痛み限界で病院に行く。

おかげで痛みはほぼ引いたものの、
親指から得体の知れない水分が出続けてます。

ちょっとスプラッター。

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続きますが、落語です。

来週の独演会にどうしても都合が付かないので、
「月イチ志の吉」の個人ノルマを達成すべく(笑)。


【ぶらぶら寄席 @錦糸町】
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立川志の八  高砂や
立川志の吉  五人廻し
  --- 仲入 ---
立川志の吉  寿限無
立川志の八  宿屋の仇討
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久々にイロモノなし、新作なしの高座で、なんかホっとした~(笑)。
ある意味これが「落語の王道」。

志の八君は志の吉君の弟弟子(つまり志の輔の二番弟子)で、
昨年二つ目になったばかり。
私と同い年なんだよね。なのに落語の世界では超ヒヨッコ。すごい世界だ。

去年か一昨年かに見た時は、正直どうしよーかと思うくらい
イマイチな前座さんだったんですが(笑)、すごい上手くなってて驚きました。

もともと声がイイ人なので、上手くなってくると聴き応えがある。
最後の「宿屋の仇討」なんて、間の取り方とか絶妙で聴き入っちゃったものー。
今回は2本とも、熊さん八っつあん的な人とかお侍さんとか、
ザ・江戸の男みたいな感じのキャラが出る噺だったので、子供だとか女将さんだとか、
登場人物にバリエーションがある話もぜひ聴いてみたい。 今後が楽しみ!


で。志の吉君。
今回はやっぱ「五人廻し」が良かったなー。

ネタ下ろし! 超ラッキ~。


さすがに最近は「聴いたことない噺」に出会う事は少ないけど、
この噺は、高座で聞いたのは数回しかないかも。

 # 関東の遊郭にある「廻し」という習慣。人気の遊女が、
 # 一晩に複数の客をとって部屋でお客を待たせるという制度だが、
 # 今の風俗のようにお客ありきでなく、遊女もお客を選べた時代なので、
 # 中には一晩中待ちぼうけを食わされて、太夫(男性従業員)に文句を言う
 # 客も少なくない。
 # そんな中、人気の遊女・喜瀬川に待ちぼうけを食らわされている5人の客が
 # 次々に文句を言ってきて・・・・


落語をよく聴く人というのは、マクラの部分で
この後なんの噺を始めるのかが凡そ想像つくんだけど、
今回吉原の話をし出した時は、「おおーー!」と思った。

私、廓噺って好きなんだー。
男と女の絶妙な駆け引き。
スマートにカッコつけたい男のトホホな姿と、惚れたフリして男を騙す遊女のゲーム。
でも時には「紺屋高尾」みたいに、純粋な心を持った遊女もいたりして・・。

しかし、個人的に、廓(くるわ)噺や、呑み助の出る噺が苦手だと感じる志の吉君。
心の底から「イイ人」さがにじみ出てる志の吉君には、
遊女の噺は共感できないというか、やっぱり大変なんだろうね~(笑)。

それでも、あえてそのジャンルに果敢にチャレンジする姿勢は
本当にすばらしいと思う。応援のしがいがあるよ。


しかし!
今回の「五人廻し」はよかったよ~~。

この噺の聴き所は、待ちぼうけを食わされて腹を立てた客達が、
ただ怒鳴るのではなくて、様々なタイプのクレームをつけて
お金を返してもらおうとするところなんだけど、
そのお客ひとりひとりの個性が存分に出てたと思う。

これまで独演会では彼のネタ下ろしをたくさん聴いたけど、
実は今回が一番、もしくは「千両みかん」に次いで良かったんじゃなかろーかと。

覚えたばかりの噺は頻繁に高座にかけるだろうから、
たぶん来週の独演会でもやるような気がします。

行けなくてつくづく残念だ。。。

やっぱり人は、日々の小さな事の積み重ねで、
いくつになっても無限に成長してゆけるのだな。

1 件のコメント:

旧ヤハギ さんのコメント...

えー そうなの?
わたしも 独演会最近欠かしてないからなあ。
昼間休んで行っちゃうとか・・・。