木曜日, 7月 08, 2010

「小さな“困った”」を助けられる人でありたい。

駅前の地下駐輪場で流れる
有線らしき曲の好みが最近激変。選曲者が変わったな。

ちなみに先週のヘビロテはちあきなおみの「喝采」、
昨日は井上陽水の「雨」、
そして今朝は「大阪で生まれた女」。

うーん・・・シブイ。同じチャンネルだね。

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駅の話から始まったので、今回は駅つながりの話でも。

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2週間ほど前に、22時台のわりと混んでいる電車で帰った時のこと。

電車を降りる時、後ろの人に靴のカカト辺りを
踏まれて、はずみで靴が脱げたのね。

脱げた靴は、なんと電車とホームの隙間へ・・・・!


やー さすがの私もアセリました(笑)。

もちろん自分では拾えず、
帰宅ラッシュ時でホームに駅員さんは見当たらない。

幸いにして降りた目の前に椅子があったので、
そこに座って、待合室の電話番号でも調べようかななんて
携帯を出しはじめたわけです(靴がないと歩けないし)。

とはいえ、すぐにそういう心情になったわけではなく、
最初は「わー どーしよどーしよ」と、オロオロしてたわけですよ。

・・・すると、そこへ私よりちょっと下かなっていうくらいの
女性がつかつかと寄ってきて、「あのー 駅員さん呼んできますね」
って言ってくれたんですよ。

しかもその女性、その後わざわざまたホームまで上がってきてくれて、
「いま来れる人がいないみたいなんですけど、なるべく早く来る
 っておっしゃってるので大丈夫ですよ」と、声をかけにきてくれました。

ああー、エエ人や~。


・・・とマア、これはこれでイイ話だったわけですが、私が言いたいのは、

「世のサラリーマン、最低だぞ」

だという事なのだよ。


私が靴を落とした時、電車はとても混んでいたし、
声も出したし、椅子まで片足ケンケンで行ったんだから、
そこにいた結構な人が私の靴がホームから落ちた事に
気が付いたはずなんだよね。
靴のかかとを踏んだ当事者(オッサン)はもちろんのこと。

平日の夜という時間的に、乗客は背広姿の人が
圧倒的に多かったんだけど、そういう男達は
私に声ひとつかけやしないわけですよ。

「面倒な事には巻き込まれたくない」

と、言わんばかりに。

どうしても家路を急ぐ理由があった?
私がもっと若くて美人だったら助けてもらえた?
・・・マ、それはそうかもしれないけど(笑)、
思い返してみると、例えば

 ・キャンプ場でテントの設営に困ったとき、
 ・電車で気分が悪くなったとき、
 ・家に着く手前で紙袋が破れてしまったとき、
 ・エスカレーターのない駅で、特大のスーツケースを前に途方にくれたとき
 ・駐輪場で、自転車をドミノ倒ししてしまったとき・・・・・


そんな「突然のアクシデント」の時に
手を差し伸べてくれた人は、決まって女性や若者だったように思う。

私の靴が脱げたのを見て見ぬふりした人たちは、

  きちんとした背広を着て、それなりの会社に通い、
  混雑した電車にも負けず、嫁と子供を養って、自分の事は我慢し、
  それこそローンで家なんか買っちゃって、
  誰にも後ろ指を刺されない生き方をしてる人達

なのかもしれないけど。

私はやっぱり“そういう人”にはなりたくないわけで。

そういう人が、別の場所ではしたり顔で
「最近の若いモンは・・・」とか、「世の中間違ってる」なんて
モラルを語ったりしてるとしたら、失笑だ。


私には世の中を変える力なんかないし、
偉そうなことを言えるような人生を送ってもないし、
平均的で、誰からも文句言われない人生を送ってもないし、
誰かor何かのために自分のすべてを犠牲にできるような
清らかな心は持ってない(なんせ、チョー俗人です(笑))。

でも・・・・少なくとも、日々自分の身の回りに生まれる、
「小さなトラブル」を助けてあげられる
くらいのサイズの人ではありたいな・・・ と、改めて心に誓ったのでした。

5 件のコメント:

かつを さんのコメント...

妊婦になると実感されるかも知れませんが、大きなお腹で電車に乗っても、優先席を譲ってくれるのは、若者(男)と若いお母さんくらいです。

オヤジとオバハンは寝た振り。若い女は化粧に夢中。子供の頃、うちの親にはお年寄りに席を譲りなさいって、耳タコになるほどよく言われたものですが…昨今の子供たちは何を教えてもらっているのでしょうか。

ちなみに松山の電車内は無法地帯です。東京の方がナンボかマシ。

ところで、いつ石鎚にいらっしゃいます?(笑)

旧ヤハギ さんのコメント...

余裕がないってイヤね、ほんと。
そして 
若さ とか
かわいさ とか
で 判断するのも さらにイヤだ。


線路からモノを拾うマジックハンドみたいなの
いいスよね。
わざと落としたくなる←まだしてはいない。

白鳥 さんのコメント...

私もこれ感じます。
あくまでも声でしか判断できないけど、親切に声かけてくださるのは若い男女が多く、或る程度年齢を重ねていると思われる場合ほとんど女性です。
言葉は多少乱れていても心が伝わってきますね!
この国を引っ張っているはずの「男性」の心はどうなってるんだろう・・・・って、こうした行為を受けることが多い立場であまり偉そうに歯いえませんけどね!

はかせ さんのコメント...

>やー さすがの私もアセリました(笑)。
それは、ぜひとも見たいwww 

>最初は「わー どーしよどーしよ」と、オロオロしてたわけですよ。
まったくもって、ぜひとも見たいwwwww 

>私がもっと若くて美人だったら助けてもらえた? 
あんまり関係ないんじゃね? 助けた人が若くて美人だったらラッキーだったのに……、っていうのは、ついこないだ思った。←若者だからw 

多分、サラリーマンは忙しいんだよ。忙しくない人は、「突然のアクシデント」を楽しむ余裕があると思うな。

でも、忙しいサラリーウーマンは余裕がなくとも「小さなトラブル」を助けてあげられる器があるというのは同意! 

ヨヨ さんのコメント...

かつさん>

>ちなみに松山の電車内は無法地帯です。
>東京の方がナンボかマシ。

そうなんだ! 意外~。
むしろ地方のが道徳的なのかと思ってた。

てか、

> 妊婦になると実感されるかも知れませんが

っていつだよ?(笑)

> ところで、いつ石鎚にいらっしゃいます?

うんとねー。やっぱ秋でしょう。
なんと言っても、食べ物がおいしい季節に行くに限ります!(笑)


旧ヤハギさん>

> 線路からモノを拾うマジックハンドみたいなの
> いいスよね。

私も、あれ使ってもらったのたぶん初めてです。
取ってるところを見ようとチラッと覗いたら
「電車来ますからっっ!!(怒)」って怒られた・・・


白鳥さん>

> って、こうした行為を受けることが多い立場で
> あまり偉そうに歯いえませんけどね!

逆ですよ、逆!
そういう立場だからこそ、こういう事が
できない人に言う権利があるんだと思いますよ。

自分は見て見ぬふりする癖に、
新聞の軽犯罪には腹を立てるヤカラに、
「オマエも同じ穴のムジナじゃ!」と
説教してやってください。


はかせさん>

久々にオロオロしましたわ。

> 多分、サラリーマンは忙しいんだよ。

そうかー。そういう見方もあるのか。
偉いな。ついムカっとしちゃいけないな。