金曜日, 12月 11, 2009

傷口に塩、な行為でした

そうか。小沢さんがゲバラなら
鳩山さんはカストロなんだな。

…って、なんかカッコヨクなっちゃうけど。

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昨日会社でイヤな事があったので
(や、昨日に限ったことではないのだが)、
気分転換で映画を観て帰った。

縞模様のパジャマの少年


 高位軍人の息子と、ナチスの収容所にいるユダヤ人の少年。
 同い年のふたりは、ふとしたきっかけで柵を隔てて知り合う。
 互いの「立場」がよく分からないまま、ふたりは友達になり……… 


もうね。

完璧に観る作品間違えました。
気分が沈んだ時に絶対観ちゃダメな映画です。

予告編観た時から明るい映画ではないと思ってはいたけど。


当時は、もうユダヤ人といったら「人」ではなくて、
家畜や虫以下だったわけです。

だから、彼らに軍人が怒るシーンがたくさんあるんだけど、
とにかく観ているほうも
あの軍人達の怒鳴り声に縮みあがるんですよ。怖くて。

ああいうなんの愛情もない、ただただ高圧的で、
自分の欲求を解消するためだけの「怒り」は、本当にオソロシイ。

そして何より衝撃のラスト!

最後の10分間はすっかり脈拍があがって、
エンドロールでは、もうなんか「グッタリ・・・」って気分。。。


・・・ナチの大量虐殺は、別にヒトラーひとりがやった事ではなくて、
いわゆる「集団心理」が働いたんだと思う。

人間は「共通の敵」がいると、驚くほど結束力が高くなるし、
大胆になるし、残酷になる。学校のいじめがいい例だよね。

そして、その集団の中に「首謀者」がいると、
将来的に自分の行為が糾弾される事になっても、
罪を背負うべきは首謀者で、「自分は命令されてやっただけだ」
という責任逃れができるので、リスクを負うことはなくなる。

そして、そんな「免罪符」を得て、社会の構造を
どんどんゆがんだ形にしてしまうのは、
申し訳ないけどいつの時代も男性だったりする。

女性のエネルギーは、そういうところに向かないよ。
不謹慎なたとえだけど、「ユダヤ人を殺してなんの得があるの?」
とたぶん思うから、そんな事はやらない。

逆に、自分の子供に危害を加えた人間を殺すような、
「現実的な残虐性」は女のがあるけどね。


・・・人類の短い歴史の中で、あの大量虐殺は、
本当に、本当に、本当に恥ずべき行為のひとつだと思う。

ああいう施策を進めたり、同意した当時の権力者達が、
自分と同じ「人間(ホモサピエンス)」だってだけで、
なんかもー、すごいイヤ!!!!


こういう事実に目をそらしてはいけないとは思うんだけど、
ちょっと神経が過敏な時とか、気力が落ちてる時には
観ないほうがいい映画かも。。。

2 件のコメント:

かつを さんのコメント...

軍人の息子とユダヤ人の息子
なんだか手塚治虫のアドルフに告ぐみたいな感じ?

振り返れば、日本人も同じようなことをしていた時期もありますね。

景気が悪い理由はなんだ?
なぜあいつらが裕福な生活をしているんだ?

そして、このままの社会情勢が続いていくならば、人が人の心を失う時がいつなんどき訪れるかわかりません。

過去の過ちを繰り返さないようにしたいものです。

ヨヨ さんのコメント...

> 過去の過ちを繰り返さないようにしたいものです。

ホントだよ。
それができるのは「人間」だけなのに。
おろかだな・・・。人間て。