月曜日, 12月 07, 2009

若さの刺激。

よくある番組だが、こないだテレビで
 「結婚35年間、妻を労うことなく
 自分勝手な生き方をしてきた夫が、ガン宣告を機に改心。
 妻への感謝の言葉と誕生祝いに、妻、涙。
 スタジオのゲストタレントも感動の涙」

・・・みたいな再現映像をやってた。 アレ、美談なのか?

35年間の苦労が、あれだけで
すべてチャラになるもんかね?

それを世の中が「夫婦の絆」と呼ぶのなら、
やっぱり私は妻にはなりたくないな~ぁ・・・

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友達のお誘いでコレ↓に行ってきた。

The 3rd Music Revolution

このテのコンテストは、メジャー志向の人しか出ないから
自分が聴くような音楽ではないし、そもそも
審査員が秋元康って時点でこのコンテストの意図が
はっきりしているので、「まー流して観るか」とか思ってたんだけど・・・

いやいやどーしてっ! なかなか面白かった!


出場するのは、全国の予選会を勝ち抜いてきた16組。

演奏曲はすべてオリジナルで、ジャンルは色々。
基本的には昨今のチャート上位に入るような
いわゆるJ-POP音楽が多かったけど、意外にもちょっとわかりずらい
前衛的というかサイケデリックな曲をやる子もいて、
しかもその子達が高校生だと知って、さらに驚き。

屈折してんなー。若者のクセに(笑)。今後が楽しみ。


何より、コンテストへの出場条件がそもそも「23歳まで」
なので、出てくる人たちがみんな若い若い!

もうヤングなオーラに圧倒されっぱなし!

でも ですね。

なんていうか・・・音楽なんかやってる子達なので、
それなりに斜にかまえてるというか、
若者独特の迷いというか、苦悩とか自意識過剰な感じとかがあって、
必ずしも「透明で、すがすがしい若さ」ではないんだよね。

そこがまた、いい感じなんだよ。
若いってスバラシイね。


・・・若者に限らず、人間は誰だって自己表現したいし、
自分を分かって欲しいと思うに決まってるワケで、
それを「音楽」という、とても他者に伝えやすい形でアウトプット
できるって、素直にすごく羨ましいと思う。

いいよねー。音楽ってやっぱり。

ああいう歯の浮くような恋愛歌だとか
人生応援歌みたいのって、たぶん若い時しか書けない。
・・・まー私は、若い頃も今もそういうのは描けなかったし
嫌いだったけどサ(苦笑)。

そーいや、私が最近お気に入りのPassion Pitって
英国の若者バンドがいるんだけど、
そのバンドも、喧嘩した彼女に送るため、
仲直りの印に宅録で作った曲がきっかけでデビューしたそうで。
エピソードかわいすぎ。

まさしく ひょうたんからこま。
人生何が起こるかわからないね。


・・・・あ。で、コンテストの結果なんですが。

優勝は、アコギ弾き語りの可愛い女の子。
順当。歌上手だったし、磨けば売れそうですな。

最近は、昔のアイドルコンテストみたいに
受賞が決まって「驚き顔+号泣」みたいなコは
全然いなくて、みんなサラリと嬉しそう。

湿っぽくなくていいね。


ちなみに、オーディエンス賞っていう観客の投票で
決まる賞もあるんだけど、私の投票した2組はいずれも賞取れず。

全然メジャー受けしなそうな2バンドを選んだので、
これまた順当では、ある(笑)。

しかし私は、君らの演奏が一番心に残ったぞ!
音楽は“順番”ではないんだし、それでヨイではないか!


いつの日かこの16組の中から、
何十年も活動できるような
ビッグなアーティストが生まれるのかな。

自分の可能性を信じる、ってステキだね。

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