木曜日, 12月 10, 2009

肉体は鳥が天に運ぶ

冬のボーナスがとんでもない金額になってた。小遣いか!
出るだけいいじゃん、という声もありそうだが・・・

せちがらいぜっ。

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上野の「チベット展」へ行ってきた。
平日の昼間に、何故そんなところに行けるのか?
という疑問はおいといて・・(ま、諸事情ありまして)。


チベットやネパールは、昨今かなり興味を
感じている国です。

昔からアジアの文化に関心はあったけど、
山登りを始めてさらに興味が深まった。
世界のベスト10の高さを誇る山々は、全部あの辺りにあるからね。

標高が高いから、周りの地域との行き来が長い間あまりなかった
ってこともあって、とても独特の歴史があるチベット。
今は哀しい事に政治的なところでスポットが当たることも多いけれど。。


展示会によるとチベット仏教は、独自のポン教が
インドから伝来した仏教に強い影響を受けてできあがった
ものらしいんだけど、普通宗教って、他の宗教を排除する方向に
向くことが多いから、そういう柔軟性がいかにも大陸的(笑)。

仏像もどちらかというと派手で
建立当時はもっとキンキラキンだったんだろうし、
性的な事とか、例えば悪を殺すシーンの描写とか、
そういう描写も非常に直球。

いいねー。こういうの。

日本の「わび・さび」の文化はもちろん素敵だと思うけど、
日本はそういう閉鎖的な土壌が、

「言わなくても分かる」とか
「事実上の集団的いじめ(村八分)」

みたいな要素を作り出してしまった側面もあるわけで、
チベットみたいなああいう直球な感じがあれば、
そういうのはナイだろうなーと思う。


そーいやあの辺りには鳥葬っていう、死体を鳥に
ついばませる弔い方があるけど、その「鳥葬場」を守る
神様っていうのがいて、それがまた骸骨みたいな顔で大変オソロシイ。

神様なんだけど、きっと地獄の閻魔様みたいに
生前に色々な悪さをしたした死人には罰をくだすんだわ。

ウチの会社にも、超“ついばんで”欲しい
悪の権化のような人がいるんだけど。
チベットに連れてって、鳥葬場に置いてきちゃおーかしら。

・・・あ。でも鳥葬って、チベット的にはむしろ
位の高い人が行う崇高な儀式なのよね。

それはそれで・・・フクザツだ。


※伊坂幸太郎の本にまさしく鳥葬の話が印象的に
 出てくるシーンがあって、最近読んだばっかだったので
 なんだかシンクロ。

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