月曜日, 12月 22, 2008

安っぽい“泣かせ”はもういらない。

「ブッシュ大統領靴投げゲーム」が
さっそく世界中で作られ、リリースされてるらしい。
さすがネット。吸収はやっ!

でも制作者の中に日本人はほとんどいないとか。
ユーモアセンスの違いよね。悲しすぎダワ。

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ここに落語の話を書くと、「ぜってーみんなに
ツマラナイと思われてるんだろうなー」と思うんですが、
そんな事はおかまいなしです。

12/20(土)
ビクター落語会 ~蓄音機の犬~
http://blog.jvcmusic.co.jp/blog/rakugo/

このところ定期的に一緒に落語を観る仲間が
何人かいまして、今回もその恒例企画兼忘年会でした。

私が観る落語の中では、かなり正統派というか、
実直に古典をやる会。

落語というと笑い一辺倒かと思いきやそんな事はなくて、
「人情噺」という、ジーンと泣けるジャンルの噺も結構あります
(そこは漫才との大きな違いかも)。

年末の風物詩として必ずどこかで聴く「芝浜」は、
人情話の代表格でもあり、とても難しい噺です。

今回はテレビなどにはほとんど出ませんが、
寄席では権太郎と並んで2大人気者といわれる 柳家さん喬の
「芝浜」を聴くことができました。

 酒に溺れ仕事をしなくなった魚屋の旦那が、
 芝の浜で、50両が入った財布を拾う。
 一旦は、せっかく更生して仕事をしようと思った旦那が、
 財布を拾ったことで再び「これで遊んで暮らせる」と
 元の木阿弥になる事を憂いた女房が、ある嘘をついて
 旦那を再び更生させ・・・・。

という噺。

見せ場は終盤、女房の嘘のおかげで
再び真面目に仕事を始めた旦那が、3年目の大晦日に
その嘘を初めて女房から告白される・・・というシーン。

この噺は、人によってかなり登場人物の描き方が違うのですが、
今回のさん喬版では、悪ぶった感じのない、スマートな性格の
旦那として描かれていました。

当然ですが、落語って何度も何度も同じ噺を聴くわけで、
私ももちろん、「芝浜」は何度も聴いた事のある話。

それでも、旦那と女房の夫婦愛にあふれたシーンに
思わず涙腺が緩みました(会場内でもすすり泣きが・・・)。

私は結婚してないけど、例えばテレビのCMなんかで
手をつないだカップルを見ても全然いいなと思わないんだけど、
ああいう噺を聴くと、「夫婦っていいな~」と思ったりします。

人情話は、ある程度落語を聴きこんでからでないと
楽しめないという部分もあるんだけど、
興味のある方はゼヒ(というか一緒に見にいこう 笑)。


もちろんその後は、みんなでダラダラと
飲み明かしてリラックス。勧められて行った
代々木のおでん屋が、隠れ家っぽくて最高でした!

しかし17時から飲んでんのに、終電逃すなよ と・・・(苦笑)。


来年も映画や舞台をたくさん
観れるといいなー。

*ビクター落語会は定期イベントなので、
 ここで収録したDVDもたくさん出ています。
 さん喬は、本人はもちろん兄弟弟子やお弟子さんも
 人気者がある実力派です。

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