こんなの読んだ。
「我々はいかにして“石”にかじりついてきたか」
著:菊池敏之
クライミング(特にフリークライミング)の黎明期から現在までを
ひとりのベテランクライマーが面白おかしく語った自伝(?)。
これまでクライミング本はトポやテクニカルなものばかり
読んでいたのでなかなか面白かった~。
この本で、私がこのスポーツにハマった理由が分かった気がする。
フリークライミングの黎明期は70年代。
当時のクライマーのスタイルは、長髪・バンダナに
ボロボロのアジアンパンツと極彩色のシャツ。
・・・こんな人、今もレイブにいるじゃんね(笑)。
意識してるつもりはないんだけど、私が惹かれるモノには、やっぱり
ヒッピーカルチャースピリットが根底にあるものが多いんだなー。
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最近、ここに書く前フリの文章が長い気がするんですが、
まーそれはイイとして(笑)。
今回は落語部仲間と映画鑑賞~。
『落語物語』
監督:林家しん平
出演:ピエール瀧、田畑智子、柳家わさび他
# 引っ込み思案な若者・春木真人は、たまたま見た落語に惹かれ
# 落語家を志す。のほほんキャラの今戸屋小六、小六がベタ惚れの女将さんほか
# 一筋縄ではいかない面々に囲まれながらも、少しづつ経験を重ね、成長してゆく真人・・・
このところ、年1本のペースで落語をテーマにした映画が出ますね。
ブームというより、定着した感があります。
小さなお座敷落語会なんかで、この映画の話をマクラでする
噺家が何人かいたので、早く封切らないかなーと思ってました。
まず最初に、レディースデーだったにも関わらず
空席が目立つ閑散とした映画館にビックリ!
映画、斜陽産業なんでしょうか・・・。悲しいです
(一緒に行った友達には「や、映画によるから」と言われましたが)。
さて。
映画自体の感想ですが・・・・・うーん、どうでしょうかね(苦笑)。
ホンモノの噺家がとにかくたくさん出てくるので、
ある程度噺家を知ってる人ならかなり面白いです。
「わ、アノ人があんな役やってる!」っていうのがたくさん見れるんで
(桃太郎の役なんて、出演時間短いけどなんかオイシイし(笑))。
ただ、これは悪く言うつもりではないんですけど、
シミジミ「噺家は、やっぱり噺家だな~・・」と。
落語ってひとりでやる芸能だから、例えば「人物Aがしゃべってる時に、
人物Bがかぶせるように喋りだす」って事はない・・というかできないでしょう?
だからこの映画でも、噺家同志が会話するシーンは、
相手の話し終わりを待って次の台詞に入る・・みたいな、
やけに「台本に忠実な」流れになってるというか。
卒業式の「僕たちー」「私たちはー」、みたいなしゃべり順なんだよね(笑)。
本当に演技が要求されるシーンは、何人か出てくる
ベテラン俳優がカバーしてる感じだけど、なんだか強引に「感動」を
盛り込もうとしてて、観ていて「もっと落語を軸にしたシンプルな
話にしてもいいのになー」とは思いました。
・・・・それにしてもピエール先生、最近は役者で大活躍中ですよ。
「36歳体操」とか見てた時を思うと、今の躍進はあり得ないんですけど。
ナゴム出身のアーティストは、ほんとに「何か」やらかしてくれる人ばっかだ。
でも彼は電気のステージあってこそだなー。だって、彼は電気で
「担当:瀧」ですもの。存在そのものが唯一無二。うーん。大好きだー。
電気のステージでは何の役に立ってるのか分からない(笑)瀧さんですが、
特別イケメンでも目立つキャラでもないのに、あそこまで器用で存在感
発揮できる人も珍しい。「ファブリーズ」のCM見た時、「ここまで来たか!」
と思ったもんな~。これからも、何をやってくれるかが楽しみ。
・・・あ、瀧さんの話で終わっちゃった(笑)。
映画も、ある程度噺家を知ってる落語ファンの方へは
お勧めですので、よろしければ。都内では銀座でしか
やってないようですねー。
2 件のコメント:
勿論、観ましたよ。ただ作品としての疑問符は残りました。出て来た先に監督が入りを見てました。
あああ
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