土曜日, 3月 19, 2011

全裸で、白塗りで、叫ぶのだ!踊るのだ!鎮魂のために!

いつものサイトで第4稿アップ。よろしければ。
第4便 ~「なめんなよ、ニッポン!」
http://epstein-s.net/archives/3266

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震災のことを書きたいと思う。
そうすべきだとも思う。

・・・でも、私はまだまだ自分の中で全く整理できてないんです。
だから感情的な事は一切書けない。書けばそれだけ虚しくなって
しまいそうだから。

なので、節電、買い控え、ささやかでも募金は当然の事として、
今はただただ、「当たり前の事を当たり前にこなす」
事だけを考えて生活したいと思います。
今回改めて、当たり前に暮らしてさえいれば
私はさほどエネルギーを使わない人だってわかったし(笑)。

地震に関することは、また時を改めてまとめようと思う。。。

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さて、今回の惨事で金曜日以降、予定していたライブ、イベント、
飲み会等がことごとく中止・延期になったわけなのだけど、
4日目あたりから「・・・ん~、何かが違う??」と思い始めた。

なんというか、「不謹慎だ」みたいな、
ムードだけで中止にしてるものもあるような気がして、
それはそれで、中~長期的なことを考えると日本の経済に
ダメージを与えるだけでいい事じゃないんじゃないかと。

そんなわけで、水曜辺りから「よし!私はちゃんと普通に生活しよう」
なんて心に決めた矢先、会社が自宅待機指示。なんだよ~も~(笑)。

でも、せっかくもらった自由な時間、ジム行ったり、近くをジョギングしたり、
電車がいらない地元の友達に会ったり、やれてなかった勉強を
集中的にやったりして結構有意義に過ごした。

そんな中、予定通りやってくれたので
観に行くことができたのがコチラ↓

大駱駝艦「灰の人」@世田谷パブリックシアター
http://www.dairakudakan.com/rakudakan/data/ashman.html


麿 赤兒の舞踏集団「大駱駝艦」の講演です。

麿赤兒と言えば、元・状況劇場の看板役者にして
アングラ舞踊の神様みたいな人で、
一般の人が「アングラ」と言ってまっさきに思い浮かべる
スキンヘッド・全身白塗りでクネクネと舞台を舞う姿は、
彼が原点だと思います。





ま、ミーハーな話をしてしまえば、
個人的には大森南朋(キャーキャー☆)の父親
としてもシッカリ頭に入ってるわけですけどね(笑)。


このテの芝居や舞踏は早稲田大学を起点とするものが多くて、
私も昔、早稲田の学園祭で学生集団がやったアングラ舞踏を
見たことがあるんだけど、今回初めて麿さんの舞踏を観て

「本物はこんなに違うのか!!!!」

と圧倒されました。

・・・ハッキリ言えば、ものすごく変です。

全身白塗り、ほぼ裸の十数人の人たちが
舞台上で意味不明な気味の悪い動きをする。
舞台といっても、セリフやストーリー性があるわけではない。

動き、小道具、すべてがなんらかのメタファーになっているけど、
それをどう解釈するかは、観客に100%委ねられている。。

一般的な感想を言えば「こんなこと、よくずっと続けてるな」
なのかもしんない。


でも、観ればわかります。というより、観ないとわかりません。

舞台から漂う圧倒的な存在感!!
それは「麿赤兒」という、70歳近い男性から発せられているとは
到底思えない、狂気に満ちたエネルギー。

なんというか、「心のインナーマッスル」とでもいう体幹部
が強烈に強い人なので、見ている間中、エネルギーを
持ってかれたり、もらったりします。

生き方そのものが「麿赤兒」。
月並みですが・・・・・「カッコイイ!!」としか言いようないです。


今回は、実は知り合いの知り合いが演劇関係者で
その方を通じてチケットを取ってもらったので、
なんと終演後、ほんの少しだけ楽屋に入れていただくことができました!!

その風体といい、妙に落ち着いた姿勢といい、
死の淵を何度も潜り抜けたヤクザの親分みたいな風情ですが、
なんか、普通に話してる姿はとっても普通の方でした。顔、白いけど(笑)

その知り合い(若い頃、麿さんと一緒に舞台に出ていた時期もあるとか)
いわく、麿さんは自分の表現に絶対の自信を持っている代わりに、
その表現を他人がどう解釈するかには全く興味のない人なので、
どんな風に舞台の感想を言っても、すべて「そうなんだよー」と
吸収しちゃうんだとか(笑)。

ザッツ・ナチュラル!

すごいな・・・・・
しつこいですが・・・・・ホントにカッコ良すぎです!

冒頭にアナウンスで流れた今回の被災者への
鎮魂のメッセージも、まさに「麿流」で、相当カッコ良かった。

どうやったらあんな風に年取れるんだろう。。
そしてあの落ち着きはどこから来るのだろう。。


こういう天災のような「どうすることもできない」
状況の時こそ、その人の本質がわかるもんです。

私も、どんな有事でも、自分も、他人も信じることができる
「強い」人でありたいなー。

1 件のコメント:

みえきち さんのコメント...

ジムっていえば、昔から、あのルームランナーは発電にならないものかと考えていたんですが、せめてついているテレビまかなえないものかと考えてた事があるんですが

実際に実験した人発見↓
http://www2.oninet.ne.jp/itano/zinrikir.html

まだ、ふと、一人になると意味もなく落ち込みますが、私も今できることをやろうと思います。
とりあえず、目黒の秋刀魚でお世話になた宮古と赤十字に送金して
シダックスに毛布とタオルを持っていこうっと。

がんばって働いてかせいで
そして、よりいっそう、酒を消費して日本経済に少し貢献したいと思いました。