金曜日, 6月 25, 2010

地球の声を 聞いてみる

会社の冷房が例年になく寒い。
私に冬山の訓練をさせているのか?

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友達のお誘いで、パタゴニアが主催する
登山家・戸高雅史さんのスライドイベントに行ってきました。

戸高さんが20~30代の頃に登った、K2やチョモランマ(エベレスト)
のスライドを中心に、普段撮りためた雄大な自然写真を
語りと音楽で紹介する1時間半。

以前、戸高さんがガイドするツアーに
参加したことのある友人から、「雅さん、変わった人だよ」
と、事前に聞いてはいましたが・・・・

確かに。変わった人 でした。

突然歌いだしたときは、
どーしたのかと思ったし(笑)。


でもね、全然イヤじゃないの。

だって本当に自然なんだもん。

自然の中で、突然何かビビっ!と身体全体で
インスピレーションを受けるときがあるそうで、
そういう刺激の結果、勝手に沸き出てくるものを
リズムや歌にしてどんどんアウトプットしてゆくんだって。

アーティストだよね。
・・そうか! 山屋はアーティストだったんだ! 発見!

そんな戸高さん、K2やチョモランマでは
無酸素・単独にこだわった方で、
当時は、「孤独」ではなく「単独」で8000m峰に登る事の意味を
ずっと突き詰めてたって言ってました。

私、その話にものスゴイ共感!

・・・そうなんだよね。

物理的に「独り」でいるのはむしろ良い時間だと思うけど、
「孤独」というのは、それとはまったく違う概念なんだよね。

戸高さんのように、
そういう極限状態に一度向き合った経験がある人は、
本当の「孤独」の意味を知っているから、人に優しくなれるし、
ああいう「宇宙的」(スケールが違う感じ)な人になったんだろうなー。


戸高さんは、チョモランマでは山頂を踏んでいないようなんだけど、
私は「ピークを踏まなかったから分かったこと」っていうのが、
たくさんあるんだと思う。

それは、逆に言えば登頂に成功した登山家には
決して得られない経験なわけで、ある意味登山の本当の意味は、
そういう人のほうが分かっているんじゃないか とも思ったりした。

成功よりも、挫折の中にあるもののほうが深い と 思う。


今はあらゆる情報があふれているけど、
やっぱり結局は、自分の身体をフルに使って
経験したことのみが大切なんだな。

あんな風に、周囲の空気に風のように
溶け込める人って本当に尊敬します。

戸高さんはすごーくユルい感じの方だけど、
人間のベースにある“芯の強さ”みたいなものを感じました。

大いに刺激を受けた。

私も、自分の「こうありたい」
という登山スタイルを見つけていきたいな。

*パタゴニアの商品は、お値段の都合上、
 なかなか手が届きませんが・・(笑)。

5 件のコメント:

旧ヤハギ さんのコメント...

なんか 見た目が変わったね、このブログ。

マサさんのことを調べていたら
ずいぶんイイお父さんらしいことが
判明。
自然育児とかいう会報誌に
奥さんの優美さんと交代で
記事を書いたりしていた。(2007年)

そして 今朝 M子ちゃんからメールで
お子様が 雅○くん と名付けられた
とのこと。

まさにマサつながりでした。

あっつ さんのコメント...

経験すると学びやすいですよね~
でも、全てを経験するのは不可能。
なので、想像力と読む、聞くといった知る行為も大切だと思い、
本を読もうと思いつつもなかなか活字離れにある生活を送っております。
時間は人よりあるはずなのになぁー。

かつを さんのコメント...

順風満帆で登り続ける人生より、挫折して引き返す勇気を持つことを経験した人生の方が厚みがあります。

全部登りきることももちろん良いことですが、たとえそうでなくても、極限の世界から生きて還って来ることができた人の言葉には、重みがあるのではないでしょうか。

かつを さんのコメント...

あ、会社で開きやすくなりました。
着色がないのでw

ヨヨ さんのコメント...

旧ヤハギ さん>

> マサさんのことを調べていたら
> ずいぶんイイお父さんらしいことが

見たまんまだよ。
いいお父さん以外の何者でもないでしょう。

あっつ さん>

> でも、全てを経験するのは不可能。

そうだねー。
読書だけじゃなくて、人の経験談を
聞くことも「体験の代替行為」になるよ。


かつを さん>

> 順風満帆で登り続ける人生より、
> 挫折して引き返す勇気を持つことを
> 経験した人生の方が厚みがあります。

そうだね。
だから今回のW杯のメンバーは、
もしかしたら、勝ってたよりも
ファンの記憶には残るのかも。

> あ、会社で開きやすくなりました。

それが狙いです(笑)。
でも、既存のテンプレが細かく変なので、
今度時間のあるときにまとめて直す予定。