木曜日, 6月 17, 2010

メイワク デモ ニクメナイヒト

googleツールバーのバージョンを
上げてから、「急上昇」という
直近に検索回数が急上昇したワードを見れる
メニューを使うのが楽しみだ。

ちなみに最近1ヶ月の「急上昇」第4位は、

 「夫 死んでほしい」


・・・・私、ニッポンの行く末が激しく不安なんですが。

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落語連チャンだけど。

「立川志の吉独演会~その21@八重洲」


21回かー。ヒト桁台から見ているけど、
最近は、空席がまったくといっていいほどなくなりました。


番組はこちら↓

・湯屋番(前座:立川こはる)
・看板のピン
 --仲入--
・寝床


前座のこはるちゃんは、談春師匠の弟子で
立川流(たぶん)唯一の女性。

私は過去に何度か彼女を見ていて、
前座さんらしいまっすぐさで、
つい応援したくなる彼女が気になっていました。

女性の噺家は何人かいるけど、
落語という芸能は、さまざまな側面で「女性が難しい」芸なんだよね。。
実際、過去の女性噺家は、聴いてて「ん~~~~」と思ってしまうヒトも多い。

同姓としては応援したいんだけど、
こればっかりは、男女差別とかではなくて、
どうすることもできない部分なので。。。


彼女は、そういう先輩女芸人の挫折を知っていて、
そのうえでこの世界に飛び込んでるわけだから、
覚悟はいかばかりか・・・。

「芸」がすべての世界だから、同情とか、アイドル的な「応援精神」が
いいことがどうかはわからないけど、私はこれからも是非応援していきたい。


さて、そして本題の志の吉君。

ここ数回は「文七元結」とか「芝浜」とか、
真打意識しまくりの演目を並べている彼ですが、
今回も、明らかにチャレンジネタ「寝床」をもってきました。

 最近、義太夫に凝っている大店の旦那。
 へたくそな義太夫を聞かせられないよう、
 なんだかんだと言い逃れをするご近所や長屋の面々ですが、
 いよいよ逃れられず、「義太夫の会」に参加せざるを得なくなる。

 気持ちよさげに自身の義太夫をご披露する旦那だが、
 ヒドイ芸をなんとかまぎらわそうと、ギャラリー達は早々に酒をあおり、
 そのうちみんな眠気に耐えられず・・・・


寄席では長いので滅多に聴けませんが、
独演会などではわりとやるヒトが多い演目です。

登場人物、場面展開が多いので、
かなり難しい噺のひとつだと思います。


この噺、たぶんドラえもんの「ジャイアンリサイタル」の
ネタ元になっているんじゃないかと思うんだけど、
要は、「下手の横好き」を笑うお話です。

いるよねー。こういう人。

決して芯から憎めないんだけど、
細かいところで人にメイワクをかける っていう・・・(笑)。

こういう人は、最近はわりと排他される傾向にあるけど、
私は、この程度の「他人に迷惑をかける人」が
笑って済ませられるくらいの、包容力のある文化であってほしいなって思う。


なんでも「ウザい」とか
ひとことで済ますのって良くないよ。

特に人間同士の関係って、そんな貧相な言葉で
済ませられるものじゃないし。
例え自分が「合わないなー」と思う人だったとしても、
単に「面倒」で済ませず、何故合わないのか?
他の側面から見たらどうか?とか、みんながもっと
掘り下げて考えるべきなんじゃないかと思う。


ま、そのうえで「合わない」のであれば、
それは無理に付き合う必要もナイんだけどね(笑)。


今回の志の吉君の「寝床」は、正直50点てトコかなー。
(などとエラソーに)。
でも、少なくとも「芝浜」よりは彼に向いている気がするので、
「寝床と言えば志の吉」と言われる大名跡になるようになってほしい。
私もそれまで応援したい!

・・・ま、大名跡っていうのは70過ぎてからだから、
ほぼ同世代の志の吉君がそう呼ばれる頃には、
私も生きているかどーかすらわからないわけですが。

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