月曜日, 11月 16, 2009

スープは、決して手に入らない。

コッチでは「え~!すごいですね~!」なんて
笑顔で答えてても、
アッチでは「あの男サイテー!」とか言っちゃうんだもんな。

若い女子ってコエーな ・・・。
私も10ウン年前そうだったのかしら??。。。

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チェコ在住の友達夫婦が2・5週間の
里帰りの後 日曜に帰国。サビシー。
てなわけで、帰国直前の土曜に
他のチェコ日カップルも一緒に中目黒でランチ。

旦那はチェコ語と英語。
さすがにチェコ語は無理なので、
久々フツーに英語を使う時間を過ごして、
自分の英語力の減退に衝撃。。。
もっと勉強せねばな。

友達夫婦は出会って約5年、結婚して3年位だと思うけど、
今回2人揃って会ったのは2年ぶりで、前よりもグッと
夫婦らしい印象を受けた。
これが「円熟味を増す」ってヤツなのかしら?

国際結婚は、私が想像するより何倍もの
大変な事があると思うけど、結局夫婦で
協力して壁を乗り越えていかなければならないのは
日本人同士が結婚しても同じ事だから、
年齢とか人種とかではなく、彼女は
「そういう人に会えた」わけで、それはやはり羨ましいー。

先週の「芝浜」じゃないけど、
このところ、結婚願望が薄めの私の周りで
「夫婦っていいな・・・」と思わせる現象が増加中。

なんだ? ウチの両親の刺客か?(笑)


・・・てゆーか、中目黒で飲んだ珈琲が
久々に美味だった。
美味しいコーヒーって実は案外出会わないのでウレシス。


また会おうぜ!Gちゃん。 日本か、ヨーロッか。
場所はどこにせよ(笑)。


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その日の晩は、友達が誘ってくれた
お芝居に行ってまいりやした。

『チャイニーズスープ』


 東西ドイツが統一され職を失った年配のスパイ2人が、
 それぞれの「あの頃」と「今」を語りながら、
 社会の変容と、生きる意味、のようなものを見つけていく2人芝居。

正直、舞台上の2人の会話のみで展開するお芝居だから
決して「笑い満載」「ハラハラドキドキ」
「飽きさせない展開」という訳でもなく、
なかなか解釈の難しい話だったんだけど、
たぶん「ゴドーを待ちながら」という有名なお芝居に
近いメッセージ性があるのかなと思いました。

舞台は、とあるレストランのような設定で、
芝居のタイトルにもなっている「チャイニーズスープ」は、
舞台上の二人が注文したメニュー。
いつまでたってもやってこないスープを待ちながら、
二人は思い出話をつづります。

元はと言えば、東西に分かれて敵同士だった二人。
だましだまされの、緊張感のある毎日。

それが今は、互いの年金を気にしてタメ息ついたりするわけだ。

国は平和になり、東西の人々が手を携えて生きていけるようになったけれど、
じゃあそれで、なにもかもが「ハッピーになった」かというと、
それもチト違う。そんなに世の中は単純じゃないよね。


・・・人間って、本当に様々な要素に翻弄されるんだなって思う。

何千年っていう単位はもちろん、
自分が生まれてから死ぬまでの、たかが100年弱の間ですら、
価値観はコロコロと変わる。

お金も絶対じゃない。
会社も絶対じゃない。
結婚も絶対じゃない。
国や社会も絶対じゃない。
まして恋愛なんて、絶対だと口にする事すら
ナンセンス。それくらい、脆く、危うい。


結局、強い人になるには、折れる事のない「自分」を持てるかどうか。
なんだよな。「誰か」や「何か」と比べず、対外的な出来事に
翻弄されず、ただ自分の考える「あるべき方向」を持ち続ける事。

頭で考えるのは簡単だけど  ね・・・(苦笑)。


解釈は人によって違うのだけど、
劇中で二人が待ち続ける「チャイニーズスープ」は、

 待っていても、決して向こうからはやってはこない
 “人は何故生きるか?”という質問の答え

のメタファーなのかもしれないね。

だとすると、「スープ」はきっと、永遠にやってこない。

だから私たちはせめて、ただ待つだけでなく、
「自らの手で、完成しないかもしれないスープを作り続け」
なくちゃいけいないんだ。



*ちなみに日曜は友人の元板前・S氏の協力のもと寿司パーティ。
どーよ!この握り。普段あんまりイイモン食べてないから
胃に染みますな。

1 件のコメント:

ゆっきー さんのコメント...

次は 食べるよー。

わたしも 刺客になれるよう
がんばるわ!!