水曜日, 11月 11, 2009

私のミュージックヒストリー(後編)

どうも会社でいろんなドメインを
立ち上げていて(この不況下に!)、
「似たようなビジネスが社内でカニバって共倒れ」
みたいな状況になりつつある。

あ~ あ~ あ~・・・(失笑のタメ息)。

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そしてやっと後編なのでした。

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■第三期:音楽熱再燃期(1998年~)

何がきっかけか分からないけど、23~4歳の頃、音楽熱が突如再燃。
このころ電気グルーブが変にポップっぽいのを止めて
すごいイイ感じになってて、それを聴き始めたのはなんとなく覚えてる。
でも、2000年代になって初めて買ったCDはプライマル
なんじゃないかと思うけど。

たぶん私は、20代前半の「突っ走って生きる時期」が終わって、
“「ひと皿いくら」の女の子”から脱皮したかったんだと思うのよね。
ボンヤリではあったけど、この「若い女の子として扱われる状態」
が終わったらどうなるかって事を、ちゃんと考えないとなー と思ってた。

この時期から20代終わりまでは、脱皮のひとつの方法論として
結婚に向かう女子もいたけど、そういうのは他力本願的幸せ探しだと
冷ややかな目で見てた気がする(今思えば、そういう生き方もあったと思うが(笑))。
私はそこで「自分と向き合う(内省)」という方向に向かったんだな。

その「自分を取り戻す」ひとつのきっかけが、
音楽熱再燃だったのではなかろーかと。

10代の頃の音楽の聴き方って、洋楽に関しては全部「回顧」で、
60~80年代のもう生きてないバンドも多かったけど、
再燃期は結構現役のアーティストを聴いてる。

ブランクがあったので、私が聴いてない間に
音楽スタイルが激変したU2とかRadioheadは、
浦島太郎状態で聴いてました。でも後半のが好きだな。どっちも。

この時期はどちらかというとテクノとかトランスとか
電子音ぽい音楽に傾いてたので(今もだけど)、
聴くのが現役アーティストにならざるを得ないっていうのもあったけど。
この頃のCDは、ケミカルとかオービタルとかビッグネームが多くて、
Aphex twinはちょっと別格で好きだった。もちろん今も超好き。
内向的な音だなーと思うけどね。アレ(笑)。

火が付くのに決定的だったのは、たぶん周りに音楽好きが何人かいたので、
音楽の話したり、フェスに行ったりする機会ができたから。


■第四期:成熟期(2005年~)

27、28歳位の小休止を経て、かなり音楽的思考が
幅広くなったのは、ホントこの4~5年。
NZに行ったのが大きな転機だったのは間違いない。

NZって地上派TVが3チャンネルしかなくて、
その中のひとつが、C4っていうMTVみたいな音楽PVばっか
流すチャンネルで。滞在時の前半はそればっか見てた。

だから2005年の英の音楽チャートは詳しいよ(笑)。
フランツとかコールドプレイにはエネルギーもらって、
それで好きになったようなトコあるもんな。
Jack johnsonの「Bad day」て曲のPVが超カワイクて、
それ見てちょっと泣いたなー。

ホームシックの自覚はなかったけど、
なんかNZでは、これまでの人生を振り返ることが
多かったので(それまではそんな余裕なかった)、
すごく感受性が強まってた時期なんだと思う。


音楽だけじゃなくて、芝居にしても映画にしても、
昔はサブカルっぽいのを「カッコツケ」で観てた側面があるので、
「分かって観てたか」と言われるとかなり怪しい。

でも、あのころ以降はかなり「認識して見てる」気がする。
素直に「おもしろそう!」と思ってるから、観るし、聴く。

嫌いな音楽を「ケ!あんな音楽」と過剰に攻撃せず、
あくまで周りは関係なく、自然に自分の好きなものをチョイスしてる感じ。
それを周りがどう思うかも、特に気にならない。
本質的には結構自意識過剰な人間だと思うのよ。あたし(笑)。

JAZZとかも腰をすえて聞き出したのはここ数年だし、
ヒップホップを除いて、ほぼなんでも聴く雑食系になりました。

今は昔に比べれば自由になるお金も多いし、
音楽情報もネットに溢れているから、

 情報を手にする⇒興味を持つ⇒買う

っていうスピードが速くなってて、
昔よりもCDが増えるスピードが格段に速くなった。
それはつまり、「金を使うようになった」という事で。

アマゾンで一気に枚数が増えたアーティストが
結構いるんだよね。私。Talking headsとか。

ネットって罪だー(苦笑)。


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・・・こうして振り返ると、結局音楽って、
「孤独」とか「屈折」とか「マイノリティー」とかって
キーワードが頭にある人の趣味のような気がするよ(笑)。

だから、自意識過剰で仲間はずれを極端に恐れる時代
(中~高校生)は、あまりそういう音楽好きな自分を前面に
出せていなかったんだと思う。私はね。

ほかの人はどうだか分からないけど。

まあ、肌にツヤがなくなるとか、
疲れがなかなか取れないとか、
年とともに肉体的には衰えていくわけなんですけれども(笑)、
大人になるっていうのは、ある種の「開放」もあるので
スバラしいなー と、こうして思い返すとシミジミ思う。


* 第二の青春の入口

1 件のコメント:

かつを さんのコメント...

トモコンズのンズ(nz)時代が大事な時期だったのですね。

情報が限られた時、人は考え方や行動を変える良い機会だと思います。
逆にありふれているとそれが当たり前になってしまい変われないとも思う。

自分も何不自由無い関東での暮らしから長野へ移ったとき、ラジオがほとんど入らないことに大ショックを受けました。
山へ登るというアウトドア的思考になった一因は、家に居ても好きなラジオ番組が一切聞けないということが大きかったと思います。
意味もなく松本の街中を8時間くらい散策してみたりしたもんです(笑)