もはやライフワーク。
立川志の吉独演会@八重洲 Vol.18
やばいです。
これは、記念の次々回VOL20で
この会も終わってしまうんじゃないかという不安が。。
や、完全な思いこみかもしれませんが。
というのも今回の演目。
・子ほめ(前座;めんそーれ)
・疝気の虫
・芝浜
!!
まさかの「芝浜」ですよ。
二つ目で芝浜・・・・。
もう完全に真打秒読みの予感です。
真打になったら、もっと大きな会場になって、
チケット取るのも大変になって…。
今みたいに月1ペースでは観られないんだろうな~。
まして錦糸町みたいに、あんな間近では観られなくなっちゃうんだろーなー。
あー。嬉しいんだけどとっても複雑。これがファン心理。
。。。とマア、暴走気味の妄想は置いといて(笑)。
今回は、「枕と噺×2」というオーソドックスな進行に戻りました。
個人的にはこっちのがいいと思う。
「疝気の虫」は久々に高座で聞いた噺だけど、
今回はなんと言っても「芝浜」でしょ!
ネタおろし(=お客さんの前で初めて演じる事)だったのかな~。
少なくとも私は彼の芝浜は初めて。
「芝浜」は、落語の世界では大ネタ中の大ネタです。
人情噺なので笑い所が少ない。そして難しい。
でもその分、噺がハマるととても感動的で、
ちなみに去年は私は、さん喬の芝浜で
思わず泣いてしまいました。
もちろん何度も聞いた噺だし
よってストーリーもすべて分かってる。
でも泣いちゃうんだよ~。これがスゴイ噺家がスゴイ所以。
芝浜は演者だけでなく、観客側にもある程度の素養とか
経験値が求められる噺だと思っていて、実は20代の頃は
この噺をイイナと思ったことないんだよね。
大人になったんだな~。私も(笑)。
大晦日が出てくる噺なので、落語ファンは
この噺が高座にかかるようになると、
「ああ~………今年も終わりだなー」と季節を感じます。
今回の志の吉君の芝浜は、さすがにファンのひいき目で見ても
「よ!名人芸!」………とまでは言えない段階ですが(笑)、
でも、最後におかみさんが嘘を告白するシーンなんかは、
なかなかグッと来るものがありました。
女性の出る噺が上手だなー。やっぱ。
芝浜は、夫婦のあり方を見せる噺なので、
主役の夫婦をどんな性格にするかによって
噺家の演出が違うんだけど、私はどっちかっていうと、
改心する前の旦那が過剰なまでに傍若無人なほうが好き。
その点、志の吉君は本人がまっすぐな人っぽいから損だ(笑)。
でも本人も、そして観客も、まだまだこれからなのは
きっと分かっていて、だからこその「独演会」なんだと思う。
「ダメかもしれない」「上手にできないかもしれない」
「期待してくれてる人に悪いから」 などなど……
そんな気持ちで、いつまでたってもチャレンジしなければ
前へは進めないもんね。
まずはできる限りの準備はして、そして「やってみる」。
これってすごく大事。
・・・今回は落語を楽しんだだけじゃなくて、
そういう、ある意味生きるうえでの「気持ちの持ち方」
みたいなものも思い出させてもらえたような気がします。
私も前へ進まなくちゃ ね。
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