こないだテレビで箭内さんが、
「猪苗代湖ズの歌が必要なくなった時、本当に復興は始まるんだ」
みたいな話してて、かなり共感。
昔、月刊の会員誌的な仕事やってた時、
「しょせん翌月には捨てられる運命のモノ」を作る空しさ
みたいな事を感じてたんだけど、
やっぱり「捨てられても、その時に“こそ”必要な情報の価値もある」
と考え直して吹っ切れたことが。
歌い継がれる歌、読まれ続ける小説だけが
「価値あるもの」じゃないよね(と、思いたいw)
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よっこいしょっと。
えー。落語です。
お気に入りの噺家さんが出ると、
なんとなーく勢いでネットでチケット買っちゃいます。
ネットって罪ね。
でも、ひとりで観に行くつもりだったのに、
落語仲間のつぶやきで、同じのに行くことが判明して
聴いた噺を肴に帰りに一杯・・なんてことになったりもします。
ネットって繋ぐねw。
【渋谷に福来るスペシャル -ファイナル-】
開口一番 真田小僧
三三 明烏
白酒 花見の仇討ち
--- 仲入 ---
喬太郎 節と徳三郎
やー 落語の世界はスッカリ春。
真田小僧や明烏は初午の時期の話だし、
残りの2つもお花見が話のキーとして登場してきます。
最後の喬太郎は、なんとマクラ無しでいきなり本編。
喬太郎のマクラを楽しみにしてる人は多いと思うので、
かなり残念だったけど、会場の都合で延長はご法度らしく、
ノってくるとマクラが長くなりがちな喬太郎としては
仕方なかったのかなw
「節と徳三郎」という話は初めて聴いた。
大店の一人娘と奉公の男が道ならぬ恋に落ちるという、
いわば「ロミオとジュリエット」的な話です。
こういう話がハッピーエンドで終わるわきゃ・・・ないよねw
しんみりした情緒ある噺でしたが、
私はああいう「恋煩い」的な噺に思い入れないからさー。。(苦笑
大好きな明烏も良かったけど(三三版の時次郎は、
本当にウブさがよく出てて最高!)、今回は、私自身が「笑いたい気分」
だったので、「花見の仇討ち」がフィットしたかなー。
# 長屋の仲間で花見の相談。ただの花見じゃつまらないから、
# 何か余興でもやろうという話になる。
# そこで、「ある兄弟が、花見の席で親を殺した敵の男に会い、
# “ここで会ったが100年目!”と、斬り合いが始まる。野次馬が
# ワラワラと集まってきたところで、仲裁が入り一見落着」という
# 寸劇をすることに決め、キャスティングを考えるが、
# ずっこけキャラばかりの長屋の面々、当然スムーズに芝居ができる
# わけもなく・・・・
この噺はサゲがイマイチ分かりずらいんだけど、
噺の面白さは中盤に集中してるので、サゲがサラっとしてても
物足りない感じはないかな。
白酒は私の最近のお気に入り。
白酒って、オニギリ顔で朴訥な田舎の青年、みたいな顔してるんだけど、
なんていうか、いつも「うすら笑顔」というか、何考えてるか
分からないようなところがあるんだよねw
あの雰囲気で、何をやってもしまらない「熊さん八っつあん」みたいな
キャラをやると、な~んとも言えない可笑しさが出てきます。
チャンバラの場面なんかは爆笑だった!
・・・今回、たまたまこの会を観に来ていた落語仲間がいたので
帰りに飲んで帰ったんだけど、その人は出身が関西。
今は西と東の文化って極端な違いはないと思うけど、
その人を含め、西側出身の落語仲間と話をすると、
今でも東西の違いは歴然とあるんだなー って感じさせられる事が多いです。
今回も、
「明烏」の、最終的には遊女に振られる事もあるのに、
金を払って吉原に通う江戸の男達 や、
「花見の仇討ち」の、金を取れる
わけでもないのに、野次馬を集めて面白がる男達
のエピソードには、同調できないものがあったようでw
まーねー。
確かに落語の世界の男達は、総じて「カッコ付け(失敗することも多いが)」
だし、表より裏のカッコ良さにこだわるというか、やせ我慢の美学というか、
要は
「武士喰わねど高楊枝」
的なところはある。
私は父親がかなり分かりやすい江戸っ子体質なので
わりとそういうのに慣れてるけど、
確かに、見る人が見ればただの「えーカッコしい」だよねw
まあでも、失敗したり、あっけらかんとしたりしてて、
それが鼻に付かないから可愛いな~ と、私は思うんだけど。
・・・・アレ?
これって要はだめんズ?
ウチのとーちゃんはだめんズなのか?
だから私もだめんズなのか?
いや! 違う!! 違うはずだーっ!
違うということにしておきたい!w
・・・ともあれ、早春にピッタリの
楽しい落語会&飲みでした。
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