木曜日, 9月 09, 2010

目の前の景色を見ているのは「私」か?「脳」か?

昨日、知り合いのボルダラーが
「初・外岩体験」をしに行くことにしていたらしい。
この1ヶ月晴天続きだだったのに、ピンポイントであの大雨。。

どんだけ普段の行いが悪いんだ(笑)

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馬場に用事があったので、
ついでに観るとはなしに観た映画。

「シャッターアイランド」
監督:マーティン・スコセッシ
主演:レオナルド・ディカプリオ

 # 重度の精神疾患を持ち、重大な犯罪を犯した囚人のみが
 # 収容される孤島、その名も「シャッターアイランド」。
 # 脱獄不可能なその島で、煙のように消えてしまった女囚人の
 # 調査のために、島に乗り込んだ保安官(レオ)達だが・・・


いやー。ザ・ハリウッドでしたよ。映画は。
マーティンスコセッシ監督の映画って、あんま観たことなかった。

面白かったよ。純粋に。娯楽として。

でも・・・、対外的にどう評価されてるか分からないけど、
「犯罪者が隔離された孤島」とか、ラストもわりと“夢オチ”的で、
枠組みに目新しいものがないんだよね。。
(「岩窟王」、大好きで、小中学校の頃夢中で読んだ本なので、
 こういう「幽閉モノ(?)」には辛口の採点なんだ(笑))

なので、なんていうか、謎解きの面白さとか
心の琴線に触れるエピソードとか、そういうのはない。

あくまでもその「孤島での出来事」がメインだから、個人的に「その部分を
もっと掘り下げて欲しいのに!」っていうエピソードは、わりとサラっと流されちゃうし。

特に終盤、主人公のレオがこの孤島に来た本当の理由が
分かるシーンは、私には消化不良だったんだー。そこ、もっと要説明でしょ!


それにしても。 レオ様ですよ。

タイタニックの頃から、あのテは年を取ると厳しいと思ってたけど、
やっぱりな・・という印象、否めません(苦笑)。
や。カッコイイし、今でもすごい俳優さんだと思う。
けど、圧倒的に「とっつぁん坊や」なんだよねえ。

お相手のケイトウィンスレットは、タイタニックの時は
むしろ、「二の腕太すぎ!」とか思ったけど、
今や逆に、その「若い頃からの熟女感(?笑)」みたいなもので、
いいお芝居たくさんやってるし。

人というのは「どう年を取るか」というのは、
とても難しい永遠のテーマだなー。
美人やイケメンはメンテナンスが大変だしね。
そーいう意味では、ラッキーだったわ。私(という事にしておこう)。


でも、この映画のメインメッセージである、

「あなたが今見ている景色や、感じたことは本物?
 脳に、勝手に見せられているだけかもしれないよ」

というのは考えさせられるね。

すべての感情や感覚を司るのは脳で、
極論を言えば、脳に特定の信号を送れば、
「経験」さえも創造してしまうことができるわけでしょう?

そんな世界、死んでもイヤだよ。

悲しいことも、苦しいことも、もちろん幸せなことも、
瞬間風速の感情じゃなくて、これまで自分が生きてきた
30数年間に裏打ちされた感覚だもん。


・・・きっと今後も、
時には人には見せられない恥ずかしい失敗もするし、
何日も眠れないほどの悲しい経験もするだろうけど、
それでも私は、「脳への信号だけで得られる“早送りの経験”」
なんか欲しくないなー。

だってそんなの「私」じゃないじゃんね(笑)。

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