水曜日, 3月 10, 2010

「情報」と「意味」を知る

週末にハッチさんのライブに行く。
大好きなシミジミ系喫茶店
(カフェではなくあくまで「喫茶店」)でのライブは、
私の癒しタイムです。マスターのキャラがいーんだ。また。

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最近は、情報番組が百花繚乱。

私は観たことがないんだけど、
話題の本やスポットの「あらすじ」だけを、
かいつまんで説明する番組もあるんだそうで。

私の会社にも、テレビや雑誌で見た知識(雑学ともいう?)
を、訳知り顔で披露する人がいる。

私は最近、こういう話を聞くたびに、
どうにも隠し切れない違和感を感じていた。

・・・いや、私だって「知ったかぶり」はするけれど、
そういう「コマ切れの情報」で知ったふうになることに
対する、ある種の危機感みたいなものは ある。


そしてそんな違和感の答えが、とある
メルマガで分かったような気がした・・・。

そのメルマガ、某企業のCEOの方が発行しているもので、
私が登録したわけじゃないのだけど、名刺交換をした縁で送られてくる。

これまでのメルマガを見ても
この方と感性がなんとなく似ているので
(趣味とか、ある種の説教臭い性格も似てる(笑))
ヒマな時に結構まとめて読んでいる。

そんなメルマガの一節を引用すると・・・

  #僕は先週のメールマガジンで「キャンプに観光は必要か?」
  #と題したコラムをアップした。

  #一言で言えばこういう内容だ。僕は自然の中でボーッとする
  #ことを目的にキャンプへ行った。しかし友人はキャンプ場で
  #ボーッとするのは退屈だと言う。せっかくだから周囲の観光
  #スポットへ出かけようと言うのだ。僕たちは違う目的で
  #同じ旅に出てしまった。同床異夢だったのだ。

  #という内容だ。

  #僕はそこから、目的や価値観の共有なしに行動することは、
  #企業が経営理念を共有せずに社員と仕事をしているのと同じだ、
  #と論を展開した。

  -----(中略)-----

  #しかし、僕はコラムにこだわりたい。そしてメールマガジン
  #という体裁にこだわりたい。そのためには「情報」の羅列では
  #いけない、と思う。

  #そこに「意味」づけをする。その「意味」づけに意外さや
  #深みを加味出来た時に僕のコラムに価値が発生するのだと思う。

  #「意味」づけに個性が表れる。例えばあなたが友人と二人で
  #映画を見に行ったとしよう。もちろん二人は同じ映画を同じ
  #「スクリーンで同じ時間に共有する。
  #「しかし、終わった後にあなたが友人と映画を振り返った時に
  #「気づくはずだ。二人の感想がまったく違うのだ。

  #「同じ映画という「情報」を見ても、そこからくみ取る
  #「「意味」が異なる。だからこそ、「意味」のくみ取り方に価値がある。
  #「個性があるのだ。


そうか。
私の違和感は「情報」と「意味」の違いなんだな。


結局、「情報の提供」は誰にもできる ということだ。

ましてや、テレビでそんな「あらすじ番組」が人気を博し、
ネットの検索で欲しい情報を瞬時に手に入れられる現代は、
情報そのものの価値は著しく下がったと言える。

だけど「意味」は、違う。

意味は、個々人が、またはなんらかのグループが、
時間をかけ、考え、頭を悩ませた結果生まれたもの。

だから、受け入れられる物とそうじゃない物があるけれど、
そんな風に「これはいいか・悪いか」と、第三者の議論の対象に
なった時点で、その「意味」には価値があるという証拠でもある。

本や映画のあらすじだけ説明されたって、
その作品の意味もへったくれも分からないもん。

仕事でも、例えば「この運用方法には問題があるんですよ-」
と言ってくるものの、「じゃ、あなたはどうしたいわけ?」
と聞いても、特に代替提案はなく、
ただ「問題は直したほうがいいと思うんです」と言う人がいるけど、
アレと一緒だ。

20代ではギリで許されるけど、30代ではやっちゃダメなアレ(笑)。


・・・・仕事に限らず、日々の暮らしの中でも、
情報に「意味」という付加価値を付けられる人間で
ありたいなー と、思います。


*祭りのやぐら(?)のような提灯劇場。
 この写真の赤みがかった感じが、淫靡でまた イイ。

3 件のコメント:

日本橋うさぎ さんのコメント...

お初です!
同じ「情報」を表わす言葉でも、外側からもたらされる「information」と、分析などが加えられた「intelligence」とがあるようなものでしょうか。

ビジネスのお話だと、よくここに「Integration」(集積)と「Interpretation」(解釈)がプラスされて「四つのI」とか言われてるようです。

実際、オイラにはあまり分かってないですけど(笑)。

日本橋うさぎ さんのコメント...

お初です!
同じ「情報」を表わす言葉でも、外側からもたらされる「information」と、分析などが加えられた「intelligence」とがあるようなものでしょうか。

ビジネスのお話だと、よくここに「Integration」(集積)と「Interpretation」(解釈)がプラスされて「四つのI」とか言われてるようです。

実際、オイラにはあまり分かってないですけど(笑)。

ヨヨ さんのコメント...

うさぎさん>

おおっ!
なにやらインテリジェンスな(笑)。

ん~ 私は難しい事はよく分からないけど、
まあ似たような感じなのではないかと思います。

実践から入るタイプなので理論は後付けで・・・(笑