火曜日, 1月 05, 2010

あけまして いきなり映画。

ついに携帯変えた。

考えてみると、私の携帯の機種変って
ポケベル時代からたぶん約3.5~4年サイクルで、
記憶をたどると、大体いち端末につき
大きな「幸せ」と「不幸」の想い出が
1つづつ入ってる(要は人生のサイクルと似てるんだな)。

新しい携帯に入る想い出は、
できれば 幸せ だけにしたいモンだ。

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で。
正月とはなんの関係もありませんが、
まあ私は三が日には本当に飲み食いしただけなので、
年末に観た映画の話なぞ。

「麥秋」~ばくしゅう~
      監督:小津安二郎


小津映画はわりと好きで、「東京物語」始め
何本かは名画座なんかで実際に観てる。

コレもキャストも脚本も「これぞ小津」って内容で、

 舞台は戦後間もない日本。
 28歳になる紀子(原節子)は、周りの友人も
 ほとんど結婚してしまい、周囲の家族(ちなみに兄は笠智衆。若い!)は
 やきもきしている。しかし本人はわりと悠長。

 そんな中、悪くない縁談の話が持ち込まれ、
 家族は乗り気になる。
 一方、近所に住む幼馴染の男ヤモメとも仲良くしている紀子は・・・


ふむ。

あえていうなら 大人の映画 だった。

時代が時代だけに、「片付く」とか「嫁にやる」とか、
言葉はことさら女性に対し侮蔑的なんだけど、
娘の将来を心配したり、でも本音では親は嫁に行かれたら寂しい
とか思ってたり・・

いつの時代も、「家族」ってなーんにも変わってないんだ。

小津映画が時代を超えて支持されるのは、
まさしくそういう「普遍的な家族観」をたくみに映像にしているから。

しかし原節子 ってホントに綺麗だよな。
ああいう人は、たとえ“アバズレ女”役をやっても品がある。
あんな女優、たぶん吉永小百合で終わりだね。

もう無理だよ。
男の人って、ああいう女性に対して
いまだに一種の理想像を見るようなところがあるけど、
いまの時代にああいう女になるためには、天皇家みたいな
生活しなきゃならないんじゃーないかしらね。。(苦笑)

この映画は、まだまだ女性が自分の人生を自由に選べなかった時代
のものではあるけど、それでも自分の「想い」に対して
素直でいようとする娘の姿には、個人的に身につまされるものがありました。
好き勝手やってる自分に痛みはないけど、
周りは心配するばかりだもんね。。。


・・・今年は、年の初めにちょっと傷付く事やら
虚しい事やらが立て続けにあって、
正直エンジンかかっておりません。。

これが今年の「厄落とし」だったと思って、
残りの359日はイイ日だといいのだが。

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