水曜日, 1月 13, 2010

気が強い女は ダメですか

乃南アサの「晩鐘 上/下」(超長い)を
7時間かけて1日で読んでしまった・・・。

読後にエライ疲れたのは、救われないエンディングだから?
それともダレた1日ゆえ?(や、いい本でしたけどもね)

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なんだかテンション低い。
そんな訳で、軽めの話。

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大森南朋という、私がわりと好きな
俳優が出ているビールか何かのCM。

店の女将(?)に女性のタイプを聞かれて、彼が
「気の強い女性は、ちょっと・・・」 と言うやつ。


はて。
「気が強い女性」って、どういう女性の事を言うんだろう?

このCMにおいては、「ちょっと・・・」
と言われるわけだから、つまりは
「男性一般が敬遠したくなる女性」という事だよね。

というと、例えば

男性と喧嘩になった時に、
言い返してくる女性

とか、

会議で、納得のいかない事があった時に、
「それっておかしくないですか」とか言う女性


・・・・そういう事かしら?

でもそれってさ、逆にそういう時に
何も言わないのは、「気が強くない女性」っていうより
単に「“自分の考えがない”女性」ともいえるよね?

男性(というか、あのCM)の考える
「気の強い女性」って、要は、

 ギャーギャーと金切り声で楯突いてくるウルサい女

って意味なんじゃないかな。

だとすると、「気が強い女性」っていうのは
別に「ギャーギャーと楯突く」事とイコールではないと思うし、
悪くないんじゃないのかしら?

大体、「気の強い女性」って言葉は
わりと使われるけど(特に男性に)、
そこに若干の侮蔑的な意味が込められている場合も多いよね。
でも「気が強い男性」とはあまり言わないし、
むしろホメ言葉にさえ聞こえるかも。


女性も社会の第一線に進出している今、
時にはきっぱりと、強い口調でNOを
突きつけなくてはならない時もあるでしょう。

そういう時に、男の人が「気の強い女だな・・」と
思うんだとしたら、それってなんだか違う気がする。
まったく同じ事を男性がしても、わずらわしいと思いこそすれ、
「気の強い男だな・・」とは思わないんじゃないかと。


女性自身もきっとみんな、春の日向のような暖かさと、
威圧的な人と戦う強さの両方を持てるのが理想
だと思っているけれど、女性が今のように
「社会でも」「プライベートでも」責任を持ってやっていかなくては
ならない現在では、それってなかなか難しい。


北風と太陽?

・・・・そうだね。
みんな本当は「太陽」でありたいわけなんだけどさ。


いや、この話。別段しっかりと結論が
あるわけじゃないんだけど。


変な話、「仕事だけ」「プライベートだけ」で
いいとか、仕事でも日常生活でも、コンセプトが同じでよい
と思ってる女の人はわりとラクだと思う。
(例えば、日々家庭でニコニコと暮らし、
 仕事でも「いつも笑顔の○○さん」というボジションで
 よいと思ってる人)。

でも女性だって、真剣に仕事をしていれば
仕事に欲も出るだろうし、自分の企画や想いを
なんとしても実現させたいと思う事だってある。
そういうときには、「いつも笑顔の○○さん」では、
どうしてもダメな時があるからね。


女は時には「気が強く」なくちゃ、
この世の中、生きていけない気もするが。

「気が強い」って、
そんなにいけないのかしらね・・・・?

4 件のコメント:

はかせ さんのコメント...

「この女、気が強いな」とか、自分ではあんまり気にしないタイプなんだけど、読んでいて思ったのは、「気が強い女性」と思われるのは、単純に不利なんだなぁ、っていうこと。

で、昔とある人に言われたこんな言葉を思いだしました。

「君はアタマがいいと思うのだけど、バカのフリができるほどは頭が良くないね」
って言葉。

以来、のらりくらりとしていながらも、どうやったら自分の意見が通るか、考えながら生きてるような気がする。主張が強くないように見えても、実はちゃんと主張もしてる、主張できてるって人になりたいな、と思いました。

>女性だって、真剣に仕事をしていれば仕事に欲も出るだろうし、自分の企画や想いをなんとしても実現させたい
ってのはスゴくよくわかる。

気が強く見えないように、でも、自分の意見をちゃんと通す方法ってのは、なんとなくあるような気がする。ヨヨさんは女性としても十分に魅力的なんだから、できるような気がするよ。女性であるってことは、武器でもあると思うんだよね。

怒るときにも、怒り方ってイロイロあるじゃん? あれと似てるような気がしました。

かつを さんのコメント...

オイラもはかせさんの意見に賛成。 気が強い弱い。男とか女。という括りじゃないのだろうけど、要は話し方とか伝え方が一番大事なのだと思う。 自分の主張をするのはもちろん大事。でも、人によっては相手の意見を尊重することなく、はなから否定で入る人が居る。 一旦、相手の意見を受け止めた上で、わたくしは〇〇と考えます。と言えばいいのに。そういう人は自分の意見が普段あまり採用されないからそうなってしまうという伏線もあるかも知れない。でも、自分の話し方がうまくないことに気付いていないケースが多いと思う。社会生活を送る上で、男も女もなんやコイツと周りから思われる状況はよろしくない訳で、いかにしてそうならないように建設的な話し方ができるか否かが大事でしょう。それを身に着けて入ればアイツとは話にならない。とか女のクセに気が強いなどと言った侮蔑的な言われ方をすることもないのでは。ま、ヨヨさんの言いたいこととはちとズレタかも。

旧ヤハギ さんのコメント...

↑こういう↑
人たちは
きっと 気のつおい女が好きなんだ。
つか 気は つおい方がいいだろう。
というか
大きい気がいいんじゃないかしら?
受けとめてガシガシ消化だぜ。
バカは少しは頭のいいフリをしようと思います。

ヨヨ さんのコメント...

みなさま>

まとめて(笑)。
イマサラですが・・・今年もよろしくです。


>君はアタマがいいと思うのだけど、
>バカのフリができるほどは頭が良くないね

ああ。コレすごい分かる。
世の中の頭がよい(=勉強ができる ではナイ)人って、
このタイプがほとんどだと思う。

だから、久米宏のニュースステーションは革新的だったわけだし。
(要は、頭のいい人が難しい話を難しげに話せるのは当たり前で、
 彼はあえて難しいトピックを平易な言葉で説明して人気を得た)

「カッコつけたい」という人間の欲求を克服できないと
これはできないので、実行するのはかなり難しいけどね。


>男とか女。という括りじゃないのだろうけど、
>要は話し方とか伝え方が一番大事なのだと思う。

そうだねー。確かにそうだ。

みなさんの話を読んでて気付いたのは、私がこのCMに感じた
漠然とした違和感は、「気の強い“女”」という表現
だったからなんだな。たぶん。

「気の強い女」ってとても幅の広いニュアンスを持っていて、
かつさんが言ったみたいな、

・はなから相手の否定からはいる人(口癖は「でも」「だって」「けど」)
・「自分が、自分が、自分が」という趣旨で話をする人
・他人が話してるところを遮って話に割ってくる人

とか、そういう感覚も多少あるよね?
でも、こういう性格の人って別に男でもヤじゃん?

なのに「気が強い“女”」って言葉に、
こういう性格がぜーんぶ内包されてるみたいに
感じたから、なんだか違和感があったんだな。

・・・って、CMではそこまで考えて
作ってないだろーけども(笑)。

ま、いずれにしても、私は女性として、
周囲の評価はどうあれ「自分で納得できる人間」でありたいモンだ。