木曜日, 1月 07, 2010

まだ宇宙には・・・住めませんねえ。

2010年って、すごい収まりが悪いよね。
特に「'10」って書いたとき。

酢豚のパイナップル並みにシックリこない。

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また映画かよ、ですが。

 「2001年宇宙の旅」 ~A SPACE ODDESAY

 地球生物の進化の過程でいつも存在していた謎の物体「モノリス」。
 時は過ぎ、人類は月に居住できるまでに進化。
 そんな折、このモノリスを巡って木星探査のプロジェクトが発足。
 最高の知能を持ったコンピュータ「HAL9000」を搭載した探査船
 ディスカバリーは、木星に向けて旅立ったが・・・


キューブリックの映画はわりと観てると思うけど、
なんとコレは未観でした。
観たかもしれないが100%記憶にない。代表作なのに。
SFは嫌いじゃないんだけど、
何故か積極的に手を出さないジャンルでね。

この映画って「2010年宇宙の旅」っていう
続編があるんだけど、今年はまさに2010年だから
そんな記念の年って事もあっての再演なのかも。


結論から言うとですね~・・・・ 私は「好きか?」と
聞かれかたら、「うーーーーーーん・・・」かもしれない。
もちろん嫌いでもないのだけど。


とりあえず、あの時代にあの映像を作った事自体は
間違いなくすごいと思う。あの映画、公開が1967年だって!
アポロが月面着陸したのはその翌年だから、
いかにあの映像がすごいかがわかる。

そういや今でも、アポロの月面着陸が「実はセットだった」
って噂がまことしとやかに流れてるけど、あの映画を観ると
さもありなんって気がする。だってそっくりなんだもん。ホンモノに。
というより、宇宙の映像って空気とか風がないから、すごく
立体感がないというか“オモチャっぽく”写るんだよね。


この映画って、これ以降の宇宙モノ映画のフォーミュラ
になっていて、どんな宇宙映画も
(たとえ無意識であっても)影響を受けたんだと思う。

ビートルズがすべてのロックのベースにあるように、
60年代というのは、まさに“今”に繋がるカルチャーが
開花した時期なんだね。すごい時代だよなー。60年代って。


ただこの映画・・・・今となってはいろんな意味で冗長。

あのド迫力の映像は確かにすごいけど、
ストーリーはキューブリックらしい難解さなので、
途中一度でも、「?」という気分になると、
今となってはのんびりしたその展開が、逆にソワソワ落ち着かなくさせる。

最初と最後にある、3分近い「暗転・音のみ」という展開も、
私にはちょっと長すぎ。
帰ってサイトとか見て、ようやく意味を理解したけども。。。

プログレのCDに、「キライじゃないけど、時々ダレるんだよな~」
って気分になるヤツがあるけど、あれに近いかもしれない。


ただ、話の後半に「暴走を始めたHALが、乗組員を次々殺害するが、
最後に残った船長が探査を続け・・・」ってシーンがあるんだけど、
その部分は、すっごいサイケで個人的にはわりと好き。

なんか、映画というよりトランスのレイブでVJが流す映像みたいで、
完全にキまってるんだよね。ま~ LSDカルチャー全盛の時代ですから、
間違いなくキューブリックもヤッてたんだと思うけど(笑)。


好き嫌いとは別の次元で、「すごい!」と思ったし、
かなり時代を反映した映画でした。
絶対スクリーンで観るべき作品だね。


今回は人と映画を観たので、
それはそれで、帰りに感想言えたりして楽しいもんだった。

60年代のカウンターカルチャー繋がりってことで、
帰りはなんとなく Grateful Dead 聴いて帰ったっす。


*コアなファンが多い映画なので、
 ファンが色々分析したサイトがチョー楽しい。

1 件のコメント:

旧ヤハギ さんのコメント...

酢豚にパイナップル
わたしは 好き派 ですが。

というか 映画 
今年はわたしもがんばります。
昨年は45本でした。