金曜日, 8月 26, 2011

はぐらかさない。 ~志の吉夜噺会@小川町

なんかもー 仕事で激・疲労(主に人間のことで)。。

世界が狭い人に限って意見を曲げない(間違っていても)。
そして「意見を曲げない」事は「芯がある強さ」だと思っている。

ちーがーうーかーら~~~。

そしてそういう人に限って周囲から煙たがられてる事を
本人はまったく自覚していない。

誰かあの人の暴走を止めてくれる人はいないのかー


・・・まアある意味、周りの声を全然気にせず突進できるわけで、
あればあれでスゴい人だとは思う(なりたくはないけど)。

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落語。

続く時は続くんだよね。
このところ映画もめっきり観れてないけど、
観始めたらまたエンジンかかりそうだ(笑)。

なんだか急にバタついているので、
備忘録として手短に。


『小川町 夜噺会 ~立川志の吉独演会』

「寿限無」
「初音の鼓」
 --- 仲入 ---
「茶の湯」



こないだお知らせハガキが来まして、
志の吉君が個人の事務局を作ったそうで。

ひゃ~ 真打間近っ!

初めての会場でしたが、会社から徒歩圏内。すばらしい!
ライブハウスなので音も聴きやすいし、高座もかなり近い。
久々に一番前で見たわ。

今回の噺はすべて過去に聴いたことがあるもの。
前半の2つはごく軽い噺。

笑いどころの多い話だけど、個人的には
芸と言うより「勢い」で押し切れちゃう話なので
そんなに好きじゃないんだな~・・・。特に「初音の鼓」は。


「茶の湯」は、独演会でも、その後の浜離宮の高座でもやってたから、
「ネタおろし⇒しばらくシツコク高座にかける」
っていうパターンですね。

噺自体の完成度が高いので、いつ聴いても、誰がやっても
わりと高得点になる噺。

 # 蔵前から根岸にお気に入りの小僧・定吉を連れて
 # 引越し、隠居生活に入ったご隠居。
 # 風流な趣味でも始めようと、茶の湯をすることにしたのだが
 # まったく作法が分からない若旦那と定吉、知ったかぶりをし続ける
 # うちにとんでもないお茶ができあがり・・・・

相変わらず、「思わずうなっちゃう芸」というよりは
「可愛げ」型(笑)。もうちょっとシブミが出ると素敵だけどね。

志の吉君は、小僧とか女将さんとか
「女子供(笑)」が得意なので、「茶の湯」も今後は
結構鉄板の噺になっていくんじゃないかなー。

ちょっとだけ気になったのは、
「ムクの皮」とか「ともし油」とか現在では使わないものが
たくさん出てくるから、噺の合間にこういうものが
なんなのかっていう説明をするんだけど、
この噺って「テンポ命」みたいなところがあるから、
そういう説明は不要なんじゃないかって気がした。

噺を聴いてれば、「ムクの皮」が猛烈に泡を出す“何か”
だってことくらいはそのうち分かるし。

個人的には、そういう事をごく自然と噺の中で
説明できるのも芸のうちって気がします。厳しいようですけどね。

ああいう会場(=普段落語に親しんでいない人もいる)の場合、
仕方ないのかもしれないけど。

志の吉君の高座は本当にたくさん観ているので、
それだけついつい厳しくなっちゃうんだけど(ヤな客だ)、
もちろん聴いてるそんな時はあんまりそういう事は考えてなくて、
ただ「楽しいな~」って思いながら聴いてるんだけどね(笑)。


落語に限らず、自分の腕前に自信がないと
つい他の事で誤魔化そうとしちゃうけど(私もよくやる)、
やっぱり本線で勝負しないとね。

私も、カッコワルクても、中途半端でも、
そろそろ「本線」で勝負しないといけない年齢だしなー(笑)。

1 件のコメント:

白鳥 さんのコメント...

「説明」の部分は一理あるでしょう。
私はまだご当人の落語は拝聴してないんですが、仰る意味では彼の師匠のこの演目での「説明」は決して流れを止めることなく進められていますね!
 あくまで私の中でですが、こういう説明が一番見事だったのは、故古今亭志ん朝師匠だったですね!!