月曜日, 4月 11, 2011

極限状態で、生と死を分けるのはナンダロウ・・・

最近、塩麹がマイブーム。
かけてヨシ、混ぜてヨシ、漬けてヨシの最強調味料~

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最近なんだか慌しいので、そういう時こそ
心安らぐ深夜の本の一気読み。

『アーロン・ラルストン 奇跡の6日間』


6月に公開される「127hours」という映画の原作です。

この映画、当初日本では公開されないと言われていて、
英語版のラッシュを観たものの、やはり全部観たいから
じゃー原作を読もうと思ったわけなんだけど、
そーこーしているうちにあっという間に日本での公開も決まり(笑)。

でも読んで良かった。原作も。面白かった!


 # 登山家(というか冒険家)のアーロンは、渓谷探検の途中
 # 落石に右腕を挟まれ身動きがとれなくなる。
 # ほとんど人の訪れない場所、そして昼夜の寒暖の差で
 # 急激に体力を奪われる中、強靭な精神力と生き残るための
 # 様々な技術で自らで右腕を切り落とし、生還を果たす。


たぶんストーリー云々が見所ではない作品なので、
ネタバレも入ってますよ。

何がすごいって、基本ノンフィクションです。

もちろん、事故の直後に腕を切り落としたわけではなくて、
そこにいたるまで、自分が挟まれたわずかな隙間の中で
彼は行き抜くための様々な技術を駆使し、そして生と死の
狭間で約6日間の壮絶な葛藤があったわけです。

クライミングやサバイバル術に長けた人なので、
登山やクライミングの知識があると、(特に本では)より想像が
膨らむことは間違いないです。


映画を全部観てないのでなんとも言えないけど、
たぶん映画と本とは、見所が違う気がする。

映画だと、やっぱり広大な大地で腕を挟まれてからの
様々な生き残り術や、自分で腕を切るという壮絶なシーン
(本国では映画館で嘔吐した人もいるとか・・)が見せ場に
なるんじゃないかと思うんだ。

だけど原作は、どっちかっていうと
腕を挟まれてから、アーロンが何を考え、どういう葛藤を経て
死を覚悟し、また脱出に至ったかという「心の中」のほうが
圧倒的に迫ってくるものがあるし、読み応えがある。

だから私は、原作・映画の両方を見るのがいいと思うなー。
(もちろん私も、公開されたら映画も観るっす!)


・・・・この作品を読んでると、結局は人間の「なんとしても生きてやる!」
っていう情熱が、人を生きながらえさせるんじゃないかと思うんだよね。
それは、家族や友達など「自分以外の愛すべき人たち」の存在が
あって初めて、生まれてくる感情なのかも。
「なんとしても生きて、○○を実現してやる!」という自分の欲求だけでは、
極限状態では案外折れちゃうのかもしれない。。

あとは、生きるための“技術の引き出し”がたくさんあって、
それらを忍耐強く、冷静にひとつずつトライしてゆくことができる精神力。


人にとって生きるために必要な事は、結局この2つに尽きる
と言っちゃってもいいくらいかもしれないね。・・・と、読んでいて思った。


私がもし同じ状況になったら、
発狂もせずに、冷静に生きて帰る気力と行動力を持ち続けられるかな・・・。


・・・うーん、無理かも。

もちろん死にたくはないけど、
私はそこまで「命」に執着できてないかもしれない(苦笑)。
困ったものだわ。


*実際の映像として、写真や動画で、自らが痩せ衰える姿や、
 切り落とした腕の様子を残しているアーロン。
 その強靭な精神力に感嘆するのと同時に、「レンズ」という
 他者の目が自分に向けらる事で、自分が冷静でいられるように
 したのかもしんないなーと思った。

3 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

前に話していた映画の話ですね。。。

ん~何かいろいろ考えちゃいました。

ていうか、本買っちゃいましたよ。

Amazonの店員かい(^^;

ゆっきー さんのコメント...

イケメンですね。<これって死語ですか?

ヨヨ さんのコメント...

へー さん>

> ていうか、本買っちゃいましたよ。

お。アマゾンからバックもらわなくっちゃっだわ~(笑)。

それ読み終わって面白かったら、「Into the wild」(「空へ」を書いた
ジョンクラカワーが著者)の映画or本を読むといいよ(もう読んだかも?)
主人公の青年の思考は、たぶんアーロンと全く同じ発想の持ち主だと思うよ。


ゆっきー さん>

写真は映画のキャストだけど、
実際のアーロン君もわりとイケメンです。