ナゴミます。
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久々に歌のレッスン。
先週風邪引いちゃったもんで。
今の課題曲が2曲とも結構難しい。
これまでは、比較的メロディーラインをなぞると
「それなり」に聞こえる歌だったんだけども、
今回のは原曲が非常~に単純。リズムも4分音符の
繰り返しで、譜面がかなりシンプル。
でも、実はそういう歌こそJAZZの本領発揮で、
とにかく崩して崩して崩しまくって歌われる歌なので、
これまでのビッグネームの歌をいくつか聴いても、
「本当にコレとコレは同じ曲なのか!」思えるほど
全く原型をとどめていない。
だからこそ、歌い甲斐があって、
だからこそ、聴く物の心を揺さぶり、
だからこそ、とても難しい。
今はまず、譜面をしっかりなぞって
この後徐々に自分色のスウィングをつけていこうかと思っています。
でもそんな風に歌いながらフと思ったのは、
なんでも「そういうモン」なんじゃないかなー と。
本当の意味で素敵なもの、かけがえのないものは
大抵「長い道のりのその先に」あるんじゃないかと。
本当に何かを極めようと思ったら、
一見苦労や無駄と思えることを
飛び越えちゃダメなんじゃないかと。
世の中が合理的になればなるほど、
そういう「無駄をスルーする」ためのツールが増えてくるわけで、
極論ではあるけれど、昨今の街中で他人を刺しちゃうようなコたちって、
携帯で繋がる事で、他者とのコミュニケーションでの
葛藤を省き、
テクニカルな教育で、本当の意味での「学び」を省き、
できあいの惣菜で、食べるという行為の本当の意味を省き、
幼少から与えられた個室にこもる事で、面倒な親子の対話を省
いているうちに、そういう風に
なっちゃったんじゃないかと思えて仕方ない。
ピカソだって初期の作品はとても写実的だし、
どんな大名跡の落語家も、前座時代は「お手本通り」
の噺をしたはずだもん。
何事にも、「ワープはない」という事を
肝に銘じておかないといけないですね。
*JAZZの定番ですが、ジャニスも歌う「Summertime」。
カッコよすぎ。
