ご無沙汰しております。
え~ ちょっとゴチャゴチャしておりましてーぇ、
だいぶ間が空いてしまいました。。。
や。まあその間も色々やってたんですけどね。
山も沢も行ったし。映画も落語も観たし。
・・・あ、先月劇的にスバラシイタイミングで
ビアガーデンバースデーをやってくれたクライマー仲間の皆さん!
遅らばせながら、改めて本当にどうもありがとう!!
泣けました。死ぬほど元気出ました。
そんなわけで・・・・リハビリも兼ねてポチポチと。
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で。軽いところで、復帰一発目は落語会の話から。
【第22回 朝日いつかは名人会】@浜離宮
・立川 春樹 「雑俳」(開口一番)
・立川 談奈 「青菜」
・立川 志の吉「茶の湯」
----仲入----
・3人のトークショー
・立川 生志 「らくだ」
朝日ホールの「朝日名人会」という老舗の落語会があるんですが、
そこに、「将来出る“かも”知れない」大物候補の若手噺家が
登場する会です。まあ2軍の試合という感じでしょうか。
演目を見ていただければ分かる通り、
立川流にしては、なんともはや実直な落語会です(笑)。
夏ですねえ~。これで「船徳」とか
やってくれたら完璧だったのに。
前座の春樹君は談春の弟子なんだけど、
私はたぶん談春の弟子は全員見たことがあって、
このコが一番上手い。先がすごい楽しみ。
今回も、私は志の吉君ウォッチャーとして彼を聴きに行ったわけなのだけど、
まあ・・・なんというか、やはりトリの生志師匠がさすがの真打の芸だったので、
二つ目2人はかなり霞んだかな・・・ と(苦笑)。
「茶の湯」はとにかく笑いの多い噺なので、
志の吉君的には鉄板のネタなんだけどね。
生志師匠の「らくだ」、やっぱり談志の「らくだ」にかなり近い。
師弟なんだから当然だけど。
こういう乱暴モノが出る噺は、立川流のお家芸ですね(笑)。
# 乱暴者で長屋の嫌われモノの、あだ名が「らくだ」
# という男が、ふぐの毒にあたって死ぬ。
# 兄貴分が弔いをしようと、たまたま通りかかった屑屋の男を脅し
# 無理難題を押し付ける。
# 最初は翻弄されまくる屑屋だが、実は酒癖の悪い屑屋の男、
# だんだん力関係が逆転し・・・・
今回も葬式のところまでやらないパターン。
私、実は高座で葬式のシーンまでやったのを観たことがないんだよね・・。
一度聴いてみたい。
この噺自体は、私はそんなに好きじゃないんだー。
偽善者ぶるつもりはないけど、いくら乱暴者とは言え、
らくだが死んだ後に、あらゆる人から「やった! アイツついにくたばったか!」と
喜ばれるので、あんまり気持ちのイイモンじゃないし。
でも私も、「らくだ」がかかるとつい「お!」って思うのは、
この噺の聴かせどころである終盤が楽しみだから。
らくだの兄貴分の脅しにオドオドと従っていた屑屋が、
酒が進むにつれて徐々に性格を変えていく様子が、同じ酒飲み
として、見ていて「あ~~いるいる!こういう人!!」と
嬉しくなっちゃうんだよね(笑)。
その辺り、今回の生志師匠は素晴らしかった!
私はこの人の落語を聴いたのは実は初めてなんだけど、
彼は絶対酒飲みだなー と思った(笑)。
・・・・飲むと性格が変わる人(特に「気が大きくなる人」)
というのは今も昔も変わらずいて、大体それは男の人なワケで(笑)。
男の人って生物学的にも「自分を大きく、強く見せなきゃいけない」ので、
それは全然いいんだけど、個人的には飲むと気が大きくなる人って、
自慢話みたいに鼻につくタイプと、「カワイイなー」と思える人と
2種類いるような気がする。
あれってナンなんだろーね?
まあもちろん、「若くてカワイイ男の子だったらなんだって許せちゃう」
とかもあるにはあるんだけど(笑)、それだけじゃなくてね。
きっとそれは(女の私の立場からすると)、
「無邪気か、そうじゃないか」、の違いなんじゃないかな~。
「自分を強く見せたい」という感じがストレートに出てる人は
やっぱり可愛らしいよね。猫が獲物のねずみを獲ったあと、飼い主に
「ホラホラ!獲ったよ! みてみてーっ!」 って自慢する体の(笑)。
この噺の屑屋の強がり方は、若干斜にかまえたところがあるものの、
わりと可愛げのある強がり方かも。
この噺が暗くて陰惨な感じにならないのは、
その辺りも理由なのかもしれない。
・・・男の人って、「男の色気」とか「男の強さ」という事に関しては
わりと関心があるみたいだけど、実は女子は、「男の可愛げ」
というモノにも注目すると思うよ。
メンズの皆さんは、かっこよさとか強さだけじゃなくて、
自分の「カワイゲ」がどこなのかを追求してみると、
案外モテ系になれるのではないかっつー気がいたしますヨ(笑)。
3 件のコメント:
私も「カンカンノー踊らせろ」で落とすのしか生では聴いてませんが、東西の名人の過去の音源では終わりまで聴いたことがあります。
江戸落語の8割方そうなんですけど、これは元々上方の噺。
あえて具体的な言葉を書くのは避けますが「終わりは上方のアクセントがあってこそ」だと私は思ってます。
そんな意味でこの噺で私が一番好きなのは、六代目笑福亭松鶴師匠のものですね!!
最初の比喩表現を応用させていただくなら、若手がコツコツとヒットで繋げていって、終わりに苦労人の4番打者がいいとこみんな持ってったという感じでしょうか!!?
私はこの時期によく演じられる噺では「佃祭り」が一番好きです・・・・但し付録的にある「与太郎」の件がないやつ(笑い)
まあ、何はともあれブログ復帰よかったね。
白鳥さん>
> 私はこの時期によく演じられる噺では「佃祭り」が一番好きです
> ・・・・但し付録的にある「与太郎」の件がないやつ(笑い)
私は高座では一度しか聴いたことがないです。
おばけの話は夏の定番ですけど、最近の若者は
「おばけ=夏の風物詩」っていう事の意味が分からなかったりするかも・・・。
野菜や果物だけでなく、おばけも季節感を失いつつありますよね(笑)。
hide-kon さん>
> まあ、何はともあれブログ復帰よかったね
お。ありがとー。
ま、マイペースでボチボチと(笑)。
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