週末、越沢バットレスで少々怖い思いをしたんですが、
人間て怖い思いをしたその瞬間より、後になってから
ジワーっと恐怖を感じるんだって事を実感。
「思い出し笑い」ってよく言うけど、
「思い出し冷や汗」っていうのもあるんだ(苦笑)。
・・・しかし、「この困難もクライミングの醍醐味!」
とか思ってる自分は、なんたるMっぷり(笑)。
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続きますが、落語ですよ。
「よってたかって夏らくご」@よみうりホール
入船亭辰じん 「真田小僧」
柳亭 市馬 「船徳」
三遊亭 白鳥 「新・あたま山」
---仲入り---
柳家 三三 「おばけ長屋」
柳家 喬太郎 「極道のつる」
趣味人の集まり、通称「らくご部」(という名の飲み仲間(笑))
の恒例企画。見ごたえ満載でした!
しかしまー なんというバラエティっぷり(笑)。
演目も「夏、真っ盛り!」って感じになってきましたね。
このメンツである以上、最初から誰が新作で誰が古典かは
ほぼ想像がついてたわけですが、白鳥と喬太郎は確実に相談して
やってますね(笑)。
「あたま山」も「つる」も、落語の噺の中では
際立ってナンセンスというか、ショーモナイ話。
それでいて「粗忽長屋」ほど洗練された話でもない。
こーいう、ある意味身もフタもない話を自分なりにアレンジして
やるっていうのは、結構チャレンジだなーと思います。
「極道のつる」は、落語の「つる」を、ヤクザの親分と
アホなチンピラの掛け合いに乗せ変えて進む話なんだけど、
そのチンピラのアホっぷりがなんともリアル!
喬太郎の人間観察力は、ホント秀逸だと思う。
これをトリにしていいのか?って疑問はありつつもネ
(事実、喬太郎自身が「なんで俺がトリ!?」と言ってました)。
今回は、三三の「おばけ長屋」が良かったかなー。
最後までやりませんでしたけど。
# 空き室を倉庫代わりにしてた長屋の面々は、
# その部屋が埋まらないように、怪談噺をデッチ上げ、
# 部屋を借りたいと言ってきた人を怖がらせていた。
# しかし、そんな噺をなんとも思わない男が、部屋を
# 借りたいとやってきて・・・・
この噺は、おばけが出るという噺をモノともしない男と、
そんな男のテンポに巻き込まれながら、怪談噺を進める
男との掛け合いが面白さのポイント。
三三の演出はそこが実に巧みで、おばけをちっとも怖がらない男に
戸惑い、テンション下がりまくってもなお怪談噺を続ける男が、
とてもユーモラスに描かれています。
師匠小三治の「景色が見える落語」を、三三は確実に継承しているなと。
早く年をとって、円熟した芸が見たい。
・・・まあ、私は三三君と同級生なので、彼が年をとるという事は
私も年をとるわけなのだけど(笑)。
高座がハネた後はいつも通り打ち上げへ。
今回、私は用事があって途中退場だったんですが、
後で聞いたら、のれんが掛かるのと同時に入ったその店で
閉店まで飲み続けたそうで(笑)。
およそ7時間。鈴鹿耐久レースかっ!
このメンツで飲むと、6時間7時間はへっちゃらって
事も確かに多いので、自分がその場にいなかった事は
良かったというか、悔しかったというか・・・(笑)。
でも、年齢や立場を超えて(なんたって会社では部長の人が2人もいるんで)
ダラダラとアホ話しながら飲める友達は、とても貴重なんだと思います。
(部長を友達と呼ぶべきははともかく、私はその2人の部長とは、
仕事的な接点がゼロなので、まー「友達」で、いいでしょう)
本や映画で学ぶ知識もあるけど、
結局は人が学べるのは、「人」しかいないんだな・・・って、
最近シミジミ思います。
悲しい事や辛い事も含めて、
「人生はそういうモノだ。だったら泣くより笑おう!」と
思える強さを、落語は教えてくれる気がします。
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