月曜日, 5月 11, 2009

なんでも「初体験」はトキメキ。

清志郎が亡くなったり、大泉洋さんが結婚したり、
私的にオドロキのニュースの多かったGW。
長期の休みは、いつもと違う生活を送るから
ニュースが入ってこないね。

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今年のGWは1日単位で細々出かけてたんですが、
フィナーレに2泊(含前泊)登山をしてまいりました。

残念ながらお天気が安定せず、
当初の予定だった谷川岳はおあずけ。
代わりに、東北「安達太良山~箕輪山」の縦走と、
「一切経山~吾妻山」の縦走二本立てです。
(磐梯山の周辺ですな)

・・・といっても、結論からいうと、
最終日はお天気&火山活動の活発化による登山道閉鎖で
お目当ての山には登れず、30分の散策程度で終わっちゃったんだけども。

でもコレも「山」。

登山を始めて、いい意味で諦めがよくなった気がします。
「山に登る事を目標にする」というより、そういう急な
予定変更も含めて「その状況を楽しむ努力」をするというか。

今回は、「東北」「残雪期」「テント泊」「濃霧」と、
これまで経験のない状況が満載で、
なかなかスリリングな体験でした。

安達太良山までは比較的登山者が多くて
トレースもかなり残ってたんだけど、
その後の箕輪山までの道のりは(ビギナーの私には)
結構ハード!

雪解け水でドロドロになった地面、
「天然の落とし穴」とも言える雪庇、
草木が生い茂るけものみち・・・などなど、
歩いている途中もほとんど人とすれ違わないほど。


私は都会育ちなので、いわゆる「自然の脅威」というものを
どうも甘くみがちな傾向があります。
「ま~ なんとかなるっしょ」みたいな気分になっちゃうのよね。

でも、自然てそんな甘いモンじゃないからさ。
残雪があれば歩く速度はグっと遅くなるし、
霧が発生すれば、あっという間に数メートル先も
見えなくなるし。

そういう、ある意味「無力感」を時々味わうって結構大事で、
そうする事で、日々の生活の中でも
「ああ、ひとりよがりはいけないな」とか、
そういう素直な反省の気持ちを持てるっていうか。

別にそんな事を意識して登ってるわけではないんだけども(笑)。


ま、日々の日常の中で「自分は絶対正しい」と思って
言葉を発して、無意識に人を傷つける人があまりに多いので、
山って、そういう「私が私が・・・・・」的な人に疲れている気持ちを
癒してくれるし、私自身も「知らぬ間に誰かを傷つけてないかな?」
と、振り返る気分にさせてくれるんだと思う。



珍しい景色の連続で、一緒に登った仲間も楽しかったし、
予定通り行かなかったけども充実の3日間でした。

私にとっての山登りは、
まさに「自分と向き合う時間」なんだなと
改めて思いました。


1000円渋滞にも巻き込まれず、
さすが山師匠、ナイス時間分配ですな
(と、師匠を持ち上げておこう 笑)。

次は夏山へトライだっ!


*山頂のメヒョー。

6 件のコメント:

かつを さんのコメント...

山頂のメヒョーちっちぇ(笑)

ヨヨさんにとってハードだったとは結構意外なんですけど(^_^;)
余裕綽々かと思ってました。

実は自分も驚きが結構あり・・・。
なんだか、いつの間にか『山に慣れた』自分が居ることに気付かされました。

残雪やテント泊、けもの道やどろどろの道。
雲の中の歩行など、全部当たり前になってしまった自分が居て、それに対する新鮮な驚きだとか感謝という気持ちを忘れていたんだなぁ・・・と。

今回は満天の星空を拝む事はできませんでしたね。
でも山は、また行きたい。と『思いを残して行く』くらいがちょうど良いのかも知れません。
山はいつまでもそこに居てくれますから。

ヨヨ さんのコメント...

> ヨヨさんにとってハードだったとは結構意外なんですけど(^_^;)

そ~お?
・・・ま、確かに体力的には息切れするようなハードさではなかったけど、
次から次へ状況が変わるところがハードだった。

ドロあり、水あり、トラップあり、
最後は時間制限まであって(笑)、
さながらマリオのラストダンジョン的な(笑)。


> でも山は、また行きたい。と『思いを残して行く』くらいが
> ちょうど良いのかも知れません。

おおー。なんかロマンテック(by CCB)や~。

でも言えてる。山に限らず「全部見えちゃう」のは
ツマラナイよね。
「思わせぶりな山」に、人生の駆け引きを学びたいっ!

ゆっきー さんのコメント...

あーーー

なんか


はげしく


うらやましくなってきた。

ヨヨ さんのコメント...

>ゆっきー さん

>うらやましくなってきた。

いやいや。
ラヴには勝てませんわよ(笑)。

yosshy さんのコメント...

どんなに科学が発展しても、自然にはかないません。自然の圧倒的なパワーの前には人間は無力だし、自然をコントロールしているような面があっても、所詮手の中で転がされているだけなのです。

「サバイバル登山家」(服部文祥著)

こんな自然の驚異を楽しめる人もいますが・・・。

ヨヨ さんのコメント...

yosshy >

わ。久々。

>どんなに科学が発展しても、自然にはかないません。

そう思うよ。私も。
そう思ってない人があまりにも多いけどね・・・。

この服部さんもそうだけど、本格的に登山をやる人って、
ピークハンターになる人もいれば、厳冬期限定のチャレンジ
したり、フリークライミングになったり速さを競うようになったり
無酸素とかできるだけ道具を使わない方向にいったり
植村さんみたいに「縦から横」の冒険に変わったり・・・
結局いろんな分岐をしていくんだけど、その誰もに共通しているのは、
自然に対する圧倒的な畏敬の念。


生きとし生けるものすべてを尊ぶ気持ち・・・
とか言っちゃうと宗教っぽいけど、
そういう気持ちがない人は、自然だけじゃなくて、
自分の周りの人をも傷付ける人間になる。と、思う。


つか、飲みにでも行こう(笑。