木曜日, 8月 27, 2009

心のバスタイム

もーいい加減いいでしょ。ノリピー。

日本がドラッグにこんなに過剰反応するのって、
「逆に興味がある裏返しなんじゃなねーの?」
っていう気がするのは私だけ?

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たぶんこの夏最後になる、3000m峰登山。
南アルプスの甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に登ってきた。

7月はお天気に泣かされたけど、
今回は2日間サワヤカな晴天で、もうそれだけで
半分は成功だね。登山って。

南アルプスは、北アに比べると玄人向けの山が多いんだってさ。
だからなんとなく地味っつーか、
山小屋とかも華がない(笑)。

でもそこが、レジャー化してないというか、
むしろ私が昔から思っていた「山」に近くて好きかも。

1日7~8時間×2日間の山行なので、
さすがに体も疲労溜めまくり。

でも、ちょうど登山を始めて3年位で、
できるだけ体力を温存する歩き方とか、
分かりずらい道の探し方とかのコツが
ようやく分かってきた感じ。

スポーツでも仕事でも、なんなら恋愛も、自分が急速に成長している感じが
実感できる時期っていうのがあって、その時が一番面白いよね。
その時期より前は、コツが分からないから案外ツライ事が多いけど(笑)。

逆に言うと、それを実感する前に辞めちゃったものっていうのは、
その本質を分かってないって事のような気がする。
だから私は、あまり深入りせずに終わってしまった事に関しては、
仮に経験した事であっても、なるべく知ったふうな
感想を言わないようにしてる。
2~3回の経験で、訳知り顔に話す人っているけど、
そういうのってなんか見苦しいじゃん?

・・・おっと。閑話休題。

で。高い山に登ると、2500m前後から景色がジャンジャン変わるので、
とにかく飽きない(晴れてたら、だけどね)。
だからやっぱり3000m級の山が圧倒的に楽しい。

道も、樹林帯から徐々に木々が低くなってきて、
最後は岩場だとか壁みたいなところになって・・・って感じで
すごく変化に富んでるしね。
今回は、甲斐駒のラストの直登ルートが超楽しくて、
ああいう岩登りみたいのって、なんつーか子供の頃の
ジャングルジムとか、そういう遊びに通じるものがある。


・・・これまでいろーんなスポーツとか芸能とか遊びとかに
首を突っ込んで来た自負があるけど、登山ほど
「魅力を言葉で説明する術がない」趣味に
出会ったのは初めてかも。

それは、キムタクのかっこよさは説明いらずだけど、
阿部慎之介が超カッコイイと思う私の感覚を
他人に説明する難しさに似ている(そうか?)。


山って「何が楽しいのか」と聞かれると本当に難しい。
大体外から見ても「ただ歩いてるだけ」だから
別に面白そうでもないし、
中高年の健康維持手段ってイメージ強いし、
やたら早起きだし、トイレとかキレイじゃないし、
歩くだけだから特別な技術は必要なさそうに見えるし。

10年前なら絶対にハマらないスポーツだね。
だいいち、山って午前3時半起床とか平気であるけど、
3時半って、20代ならまだ外で飲むか踊るかしてた時間だよ(笑)。


自然に親しむだけならただのトレッキングでいいわけなんだけど、
きっと私が登り下り合わせて7時間とか8時間もかけて頂上へ行くのは、
あのピークに着いた時の独特の達成感とか、
細かい事なんかどーでもよくなっちゃうような、
いっぱい付いてた小さなゴミがサーッと流れていくような、
あの爽快な感じが理由なんだよね。

・・・あーそうか。

登山て「心のバスタイム」なのかも。


百名山がどーだとか、記録がどーだとか、
そういうことには私はあまり興味がないので、
これからも「なんかイイな」と、インスピレーションを感じた山に
ひとつずつ気長に登れたらいいなと思います。


*私の携帯の古さばかりが際立つ
 ボケボケの御来光(甲斐駒行き、仙水峠より)。
 カメラマンの技術では決してない。はず。

1 件のコメント:

ゆっきー さんのコメント...

おー
かつをさんより早いレポート
ありがとうございます。

3,000mが乗鞍だけって・・・
そして
今年も乗鞍だけって・・・

わたしにとっての山は
プールです。
泳ぐ感覚と
登る感覚が一緒です。
脳の中が白くなる感じとか。
たぶん変です。