火曜日, 3月 20, 2007

振り返れ。

ちょいと訳あって
北海道の稚内に行ってきました。

酷寒の大地を見ていたら、なんとか近いうちに、
バイクで北海道1周をやりたい。
・・何故か、そう強く強く思いました。


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自分で言うのもなんだが、私は昔から勉強もスポーツも
そこそこ器用にこなせて、あまり突出してダメなものが
なかった(除数学)。

でも、絵の展示会、競技会、発表会・・・いっつもいっつも
2番3番とか特別賞とか、No.1になったためしがなく、
子供心に「器用貧乏って私みたいな人の事を言うんだな」
と思っていた。
そんでもって「でも人生ってそういうモンかな」と達観してもいた。

その傾向は大人になった今も変わらなくて、
仕事でも、それなりに懸命にやると、大抵それなりの評価はついてくるが、
No.1になる事はない。本人がなりたいと思ってないから余計なんだけど。

ただ、明らかにその「2番癖」が悪い方向に出る時があって、
例えば私は、前職でも今の職場でも、親元が出版業の会社で、
そこに狙いを定めて入った会社であるにも関わらず、
結局は「その周辺」の仕事をするのみで、編集職ではあるけど、
純粋な出版業界で仕事をしたことはない。
「ま、いっか」と思ってるうちに、「その程度」のランクに
落ち着いてしまうわけだ。
本当は「なりたい自分」はもっと別のものだった事に、
ずっと後になって気付くのだけれど、後の祭り。。。


私はあまり思い入れはないが、青春時代に多くの人(主に男性?)
が影響を受けたバンド、BLUE HEARTSのボーカルのヒロトが
某雑誌ですごくいい事を言っていてよく覚えている。


  夢がかなわなかったら、それはそいつの思い方が足りないだけ。
  「夢」っていうのは、例えば俺で言えば、ドームを一杯にしたいとか
  アメリカツアーしたいとか、そんなもん夢じゃなくて、
  「ミュージシャンになりたい」、そういうのが夢なんだ。
  ずっと「なりたい!なりたい!」って思い続けてればなれないものなんかない。
  だから俺は、同世代のヤツに「いいなあ。おまえは好きな事を仕事にできて」と
  言われると、「いいだろう。俺はお前達より思い方が強かったからなれたんだ」
  と言い返している。
  俺にとってのミュージシャンの頂点は、生まれて初めてギターを手にして、
  ジャーンと鳴らして、「うわ~スゲー!」となったあの瞬間。
  技術面のレベルアップとかスキルとか、そういう事と「夢」とは全然無関係の
  ところにあるんだ。


・・とまあ、そんな感じの話だった。

これってかなり真理だと思う。

自分にとっての「夢」とはなんなのか。
10数年、社会でそれなりのキャリアを積んだ。
世を渡り歩く処世術もそれなりにわかってきた。

でも、そういう積み重ねのキャリアは、
「キャリアアップ」には役立つけれど、
私の「夢」には全く役立っていないのではないか・・。

そんな気がしてならない、最近の私なんです。

いわゆる「自分探し」が、前を向いて歩く作業だとすれば、
今の私には、一度後ろを振り返って自分を見直す作業が
必要な気がしています。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

貴女の日記はいつも読ませられます*~~*

そうなんだよね。「前に進む事」ってがむしゃら感があるけど、
「振り返る」って余裕がないとできないと思う。
すっごく大事な事なのに前を向きすぎて忘れがちになって
そんでいつの間にか「振り返り方」を忘れる。

一旦そこで振り返る事によって前に進むよいも
もっともっと大きなものが得られるかもなのにね♪

今後の貴女がとても楽しみです♪
(ってー親戚のおばちゃんみたいやなww)

> バイクで北海道1周をやりたい。

さすが松方弘子www男らしい!!

ヨヨ さんのコメント...

20代の時ってさ。どっちかっつーと、
「振り返るな!前へ進め!」っていうのが世代の標語だったじゃん?
でも30代に入ると、なんだかズンズン前に進む事が良しとなっている
風潮が「違うかな~」って感じになってくるのよね。

なんとなく「振り返る」って言葉にはネガの匂いが付いてるけど、
「ポジティブに振り返ろう」というのが最近の気持ちです。

>今後の貴女がとても楽しみです♪

うふ。見守っててね。オネーサン
 (↑やや乙女風)

匿名 さんのコメント...

バイク道内一周
見つめ直せそうだ・・・。

家族のこともあり
振り返ることもたくさんありました。
夢で家族旅行とかしちゃってます。
今朝は きーちゃんと ジェットコースター乗ってました。

わたし自身は 生きにくい世の中だと
いつも思っているのですが
端から見ると
楽しそうに生きてる
と 見えるみたいです。
いろんなことに ズレはあります。
夢をどういう風にイメージするかは
みんな違うし 
自分なりにやってけばいいじゃん。
死ぬときに いい一生でした と言いたい。